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bQ29
平成14年1月号
11東京都ラベル印刷協同組合
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編集:広報・情報システム委員会 11
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ラベルニュース229号 メニュー
平成十四年元旦   
理事長  渡 邉 正 一
ご存知ですか「始業・終業時刻」
「青年部三協組合同レクリエーション 連載23[健康がいちばん]
クロイツヤフェルト・ヤコブ病
テーマを募集 なるほど・ざ・新製品
業界短信




-新春
もう一度目を向けたい粘着という機能面
活路開拓調査で指摘された課題に取組み

平成十四年元旦
理事長  渡 邉 正 一


戦争の世紀といわれた二〇世紀に終わりを告げ、誰もが期待と希望を抱いて迎えた二十一世紀は、その始めの年から同時多発テロという、予想だにしなかった幕開けとなりました。

長引く不況も、いっこうにその回復の兆しさえ見せず、日本経済は大型倒産が当たり前のようになり、残念ながら今年が希望に満ちた年になると予想している人は少ないようです。

小泉内閣の構造改革は、国民に痛みを強いるものであり、果たして国民に、その痛みに耐えうるだけの体力が、残っているのでしょうか。

不況によるリストラの実施によって、ついに失業率は五・四%を越えたとも言われ、むしろ今年、リストラの嵐が本格的に吹き荒れると見られています。昨年大手電機メーカーや、情報機器メーカーが発表したリストラ案は、今年実施されるわけであり、大恐慌の予感さえ感じられます。

 しかし、昨年十二 月一日には、国民の誰もが待望していた皇太子殿下、雅子妃殿下に内親王が誕生され、暗いニュースばかりだった年の最後に、明るい話題を提供してくれましたが、これがそのまま今年の景気回復につながってくれることを願って止みません。

こうした厳しい情勢下にあっても、われわれは仕事を辞めるわけにはいかず、どうやって生き残っていくかを、業界が必死になって模索していますが、残念ながらその答えを見出すまでにはいたっていません。

シール・ラベル印刷業が、時代にそぐわない業種になってしまったのでしょうか。むしろその逆です。その用途はますます多様化し、粘着という機能が、ありとあらゆる分野で活躍しているのです。

シール・ラベルが他の印刷物と違う点は、この粘着という機能にあるのです。このシール・ラベルの最大の特徴を生かすことが、われわれの生き残る道でもあります。

昨年度組合が実施した「活路開拓調査・実現化事業」の報告書の中で、多くの課題が指摘されましたが、その指摘された課題を組合としてどう取り組んでいくのか、また組合事業としてどう具現化していくのかについて、様々な検討をしてまいりました。

 今年はその一つ一つを、組合事業として実践していかなくてはなりません。すでに組合ホームページの充実と機関紙「ラベルニュース」のネット化、そして不要残紙の検索システムや作業交流一覧表のネット化も実現し、IT 化時代への対応にも力を入れております。

また、東京都の環境確保条例の施行にも見られるように、産業廃棄物や化学物質の規制が強化されてきており、我々は循環型社会の構築のために、この環境対策とも今後真剣に取り組んでいかなくてはなりません。

組合のメリットが云々される今日この頃ですが、組合員一人一人が、相互扶助の原点に立ち返り、知恵を出し合い、英知を結集して、この難局を乗り切っていこうではありませんか。







若手にバトンタッチを
副理事長  松 本 一 男


明けましておめでとうございます。組合は昨年五月に役員も一新され、渡邉新理事長の下で、組合事業を実施してまいりましたが、残念ながら景気は回復どころか、ますます泥沼にはまっていくような状況です。
 こうした中、組合はいったい何が出来るのだろうかと真剣に考えた一年でもありました。幸いにも組合役員も青年部出身の若手が台頭し、これまでの発想とは一味違う考え方で組合運営を考えていることは、組合の将来にとって心強いものがあります。 
 時代はアナログからデジタルに変化していますが、
組合運営もこうした若い人たちのデジタルな発想が求められています。
 こうした若い人達へのバトンタッチをうまくしてやることが、私たちの使命と考え、組合事業を進めて生きたいと思っております。
 今年もよろしくお願い申し上げます。















変化に対応する組合へ

副理事長
栗 原 延 行

おめでとうございます。旧年中は組合運営にご協力を賜り、まことにありがとうございました。
 さて、今年は業界にとっては大変な年になることが予想されていますが、我々がこれまで培ってきた英知を結集して、乗り切っていくしかありません。 昨年実施した「活路開拓調査」でも、シール・ラベル印刷業の将来は決して暗いものではありません。その中で指摘されたいくつかの課題とどう取り組んでいくのかが、大きなカギにななるでしょう。 近代化促進法がなくなり、新たに経営革新支援法が誕生し、行政の組合に対する姿勢も百八十度変わりましたが、我々自身も時代の変化に即応できる意識改革をしていかなくてはなりません。ともに夢と希望にあふれた未来を信じて頑張っていこうではありませんか。





















いま新しい組合作りを
専務理事 
本 間 敏 道


新年おめでとうございます。組合も昨年渡邉新理事長が誕生し、創立三十五周年の佳節を迎えることができ新世紀の幕開けに相応しい年になりました。しかし、米国の同時多発テロで始まったアフガン紛争によって、世界経済はさらに出口の見えない迷路に迷い込んでしまったようで世界恐慌の予感さえ感じられます。
 こうした中、我々はどうしたら生き残っていけるのかを真剣に考え、新しい組合作りを模索しなくてはなりません。 幸い組合は若手が台頭し、これまでとはまったく違った発想で組合運営を考えているようです。新しい世紀にはそれに相応しい頭脳が求められています。
 こうした変化に即応できる若い人たちを育て、新しい組合作りをしていこうではありませんか。












年後半の回復を期し、バネを蓄えよう
協賛会会長
庄 司 昊 明

新年明けましておめでとうございます。
昨年は二十一世紀の幕開け、夢と希望をもって臨んだ人が多かったのではないでしょうか。半ばあきらめかけていた政治は、小泉内閣誕生により、大改革を宣言してスタートしましたが、その矢先に世界を震撼させた米国での同時多発テロ事件が発生し、世界はさらに大きく揺れ動きました。
国内においてはデフレスパイラルの傾向が強く、海外進出によって空洞化、人員削減そして戦後最悪の倒産続出など、暗いニュースが続きました。そのような中、皇室から内親王誕生が発表され、国民に安堵感
や明るさを与え、新年を迎えました。
今年は昨年にも増して、不況の波が予想され、企業の打つ手は限られ、ふさがれていると言っても過言ではありません。痛切に感じるのは企業が原点に立ち返って、耐える集団になることだということです。
その時こそ、創業者精神を持ち、社員一人一人が市場の変化を先取りし、全員が想像力と技術力(知恵)市場ニーズにあった製品をスピーディーに築き上げるにことが肝要で。
また環境問題がさらにクローズアップされる中で、粘着紙や剥離紙のリサイクル活動調査も、粘着紙メーカー会を中心に、(社)日本印刷産業連合会のご協力、全日本シール印刷協同組合連合会の参画も戴き全国規模での回収マップ作成が進み、今年度は協賛会として更なる実施活動をエンドユーザーおよび全日本シール印刷協同組合連合会の皆様と三位一体で実現していきます。
幸い今年は午年。二十一世紀最初の午年ということでもあります。「天馬空を行くが如く」という表現があと思います。りますように、皆さんとともに不況ムードを吹き飛ばして威光ではありませんか。今年もよろしくお願いいたします。









地に足をつけた活動を
青年部長
栗 原 正 文

新年明けましておめでとうございます。
昨年は二十一世紀へ新たなる一歩を踏み出した年でしたが、狂牛病問題やアメリカの同時多発テロ事件など世界を震撼させるような事件が相次ぎ、まるで世紀末のような暗い一年でした。
 景気回復の兆しも見えないまま迎える事となった新年も、更に厳しい状況になる事が予測されます
長い不況の中で、どのように明日へつないで行くか誰もが暗中模索している事こうした中、残念ながら、青年部も様々な理由から組合離れの流れが有り、それを止める事は出来ませんでした。
しかし、こういう時だからこそ原点にかえり、青年部本来の意義を見つめ直し、しっかり地に足をつけ、踏み出して行く事が必要ではないでしょうか。そうした事が、結果的には確かな団結力となり、大きな力となって躍進できると信じ、青年部活動をより充実させて行きたいと考えております。
その為にも皆様方からの積極的なご意見が頂戴できればと思っておりますので、これからもご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします











無担保保証人融資
一企業一二五〇万円に
都貸付限度引き上げ



東京都は東京都中小企業制度融資のうち、無担保保証人融資の貸付限度額を、一企業千二百五十万円に引き上げました。
 これは景気の落ち込み等による中小企業の東算数の増加や、雇用情勢の一層の深刻化に対応するための措置である。
 融資対象 個人事業者で、都、区、市町村等の無担保保証人の融資以外に信用保証協会の保障つき融資残高がなく、従業員が製造業等二〇人以下の者。
 貸付限度額 一企業 千二百五十万円。
 資金使途 運転資金 一年以上七年以内( 据置六ヶ月含む) 設備資金 一年以上十一年以内(同)
利率 年2.2%
 連帯保証人・物的担保 いずれも不要
 信用保証 信用保証協会の定める両立により前納
問合せ先 東京都産業労働局商工部金融課 ?5320‐4773


 






―合同支部会で講演会を開催―

「伝えたい気持ちを伝えるためには」
    宮本トシコ氏を講師に招き研修を

年末恒例の合同支部会が、昨年十二月六日(木)午後四時より、台東区の池之端文化センターにおいて、開催されました。
今回は小田原女子短期大学・長岡大学非常勤講師の宮本トシコ氏を講師に迎えて「よいコミュニケーションのために 伝えたい気持ちを伝える」と題して、講演を聴きました。
 宮本さんは自分の気持ちをお互いに伝えられなかったために、分かれてしまった男女の物語『冷静と情熱のあいだ』という本を引用しながら、自分の気持ちを相手に伝えるということが、いかに難しいかということを話しました。
 特に日本人は、「言わなくても分かるだろう、という気持ちが強く、本当に言わなくてはいけないときに言えない、そういう気持ちが人間を離してみたり、くっつけたりするんだなということがこの本からよく分かります」とも語りました。
 さらに「私は今パフォーマンス協会の会員をしておりますが、パフォーマンスというのは自己表現の方法であり、何も路上で目立つことをするのではありません。その表現方法には話すということ、もうひとつは書くということ、そしてもうひとつ大事なことは目です、表情です、体の表現です、お互いの距離感です。こういうことを私たちは何かを表現する材料として使えるのです」とも語りました。
 また、「相手の持っている下地をよく理解した上で会話することが大事で、これはお客さんとのやり取りや、社員へ指示を出す場合でも同様です」。さらに「会話は聞き手が一方的に主張するのではなく相手の意見も良く聞き、ある程度相手の意見に同意を加えることも会話では重要です」と語りました。
 そしてよりよいコミュニケーションのためには、伝えたい自分の気持ちを伝えることも大事だが、それ以上に相手の気持ちを理解することが、もっと大事なことであると締めくくりました。
 このあと質疑応答があり、
講演会終了後、別室に於いて恒例の忘年会が開かれ、弓納持福利厚生委員長の司会で初めに渡邉理事長が挨拶しました。
 その中で渡邉理事長は「今年は世の中全体が大変な年でしたが、組合も五 月に池田理事長から私がバトンを受けて、約半年が立ちましたが、皆様のご協力のおかげで、何とか無事にここまで参りました。景気の回復は当分望めそうにもありませんが、組合としても相互扶助の原点を忘れずに
これからも組合員のためにがんばっていきたいと思っております」と語りました。
 引き続き乾杯に移り、池田顧問の音頭で全員で乾杯し、歓談の後九月に日印産連から印刷振興賞を授与された山本進平相談役に記念品が贈呈されました。
 山本相談役は「三十年以上に亘って組合活動をしてきましたが、歴代の理事長  や皆様方のお陰です。協は本当にありがとうございました」と謝辞を述べました。
 この後お楽しみのビンゴゲーム大会へと移り、組合のIT 化の一環(?)として今年から最新鋭のデジタルビンゴが登場、グレードアップされた商品が当たるたびに、会場は歓声に包まれました。
 最後に松本副理事長の音頭で中締めが行われ、出席者全員が来年こそ景気回復をと願って、三本締めで締めくくりました。

コミュニケーションについての講演会