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bQ3700
平成14年11月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
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編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300


ラベルニュースbQ37号 メニュー
●恒例の秋の研修旅行を開催
 福島県・母畑温泉に30名が参加
●連載bR0 健康が一番
 『レジオネラ菌とは』
●会社商号の登記に
 ローマ字等の使用可能に
●なるほど・ざ・新製品
 第79回『リンテック』
●貴社の貸借対照表を
 インターネット上で公開
●第72回ラベル会
 福島県・グリーンアカデミーCC




恒例の秋の研修旅行を開催
福島県・母畑温泉に30名が参加

 恒例の秋の組合研修旅行は、9月28日、29日の2日間にわたって福島県・母畑温泉「八幡屋」に於いて開催され、組合員・協賛会など30名が参加しました。今回は『企画提案型ホテル経営とは』と題して、株ェ幡屋社長の渡辺忠栄氏を講師に、不況下にあっても、顧客のニーズをつかむコツなどについて講演して戴きました

−企画提案型ホテル経営とは−
八幡屋社長・渡辺忠栄氏が講演

企画提案型ホテル経営について講演する渡辺社長(左上)

 参加者一行は、9月28日(土)午前10時に上野駅前からバスで出発、予定通り午後1時半に、福島県石川町の母畑温泉『八幡屋』に到着しました。
 常に旅行者の上位にランキングされる同ホテルは、その外観や造りなども、なるほどと納得させられるホテルで、到着早々会議室に於いて、同ホテル社長の渡辺忠栄氏を講師に講演会を開催いたしました。
 『企画提案型のホテル経営について』と題して、渡辺社長は、明治時代に湯治場としてスタートして、私で七代目であるが、名もない湯治場であった母畑温泉で、大きなショックを受け、現状を打破するきっかけになったセミナーについて語りました。
 「それまで私は旅館というのは、お客さんを待っているのが宿命だと、のんびりした商売をしていたものですから、これは湯治場という現状から何とか脱皮しなければならないと思いました。
 セミナーで高額納税者で優良法人だと自慢をしたところ、ある近くの有名旅館の社長さんが、そんなことは自慢にならない、そんなに税金を払って誰が褒めてくれるのか、そんなことをしているから建物は便所くさい旧泰然たる経営なんだと言われました。
 その時はトイレに行って泣きました。いつかは有名旅館さんと肩を並べる旅館になりたいと、この時思いました。
 そして昭和57年に、当時売り上げが2億の時に10億円の借金をして設備投資をし、大型旅館への道を歩み始め、平成2年には11億の売り上げの時に26億の設備投資を、そして平成7年には26億の売り上げで54億の設備投資をして、現在のホテルにしました。

「ライバルは同業他社ではなく
わがままな顧客のニーズ」

 そしてまたあるセミナーに行って愕然としました。ライバルは同業他社ではなくて、お客さんのニーズの変化だというんです。バブルがはじけて、売り手市場から買い手市場になったと言うんです。
 さらにお客さんのわがままなニーズの変化に応えても、商品を提供して、なおかつやれる仕組みを作れるかどうか。そういう自己変革能力があるかどうかが、これからの存続の条件だと言われ、またショックを受けました。
 かつては大型旅館を見てうらやましく思い、いつかは自分の旅館も大きくしたいと思って現在まできましたが、大型旅館はつくづく難しいなあと感じています。しかし、辞めるわけにはいきませんから、各県で一軒や二軒に選ばれる旅館に残るために、今後もさらに努力していきたいと思います。」と講演を締めくくりました。
 講演会終了後、各自はそれぞれの部屋に入り、同ホテル自慢の温泉にゆったりと浸かり、日頃の疲れを癒しました。
 午後6時からは別室に於いて懇親会が開かれ、始めに渡邉正一理事長が『業界の景況はますます厳しくなる一方ですが、今日渡辺社長の講演を聞いて、やはりお客さんのニーズをどう捉えていくか、また我々がどう自己変革していけるか が大事だということだと思います。今日ここにご参加の組合員・協賛会の方々とともに手を携えて、今後もがんばっていきたいと思います』と挨拶しました。
 続いて協賛会の岡三紙工の岡野社長の音頭で全員で乾杯し、懇談に移りました。
 お風呂と料理と設備が自慢というだけあって、参加者も料理に舌鼓を打ち、サービスで女将から差し入れられた地酒で、心ゆくまで初秋の夜長を満喫、最後に松本副理事長の音頭で、三本締めが行われ、お開きとなりました。
 翌日は昨日の雨がうそのように、絶好の秋晴れでゴルフ組はグリーンアカデミーでプレーし、観光組は塩屋岬、アクアマリン水族館、ララミュー、あぶくま洞を回り、午後5時過ぎにゴルフ組と再び合流、午後9時過ぎに上野駅に無事到着、解散しました。



会社商号の登記にローマ字等の使用可能に
11月1日から施行へ

 法務省ではこのほど商業登記規則等の一部改正について発表し、これまで使用できなかった会社の商号(法人の名称)の登記にローマ字が11月1日より使用できるようになった。
 これは社会経済の国際化、日本語表記の多様化等から、一般に会社の商号を表記するのにローマ字が使われるようになり、商号の登記についても、ローマ字を使って表記したいという要望が増えてきたため。
 改正の内容は、

(1)商業登記規則等の一部改正について
 商号の登記についてローマ字その他の符号で法務大臣が指定するものを用いることが出来ることとしました。会社以外の法人の名称の登記に付いても同様です。

(2)商号の登記に用いることができる符号について
 商号の登記に用いることができるローマ字その他の符号に付いては、その範囲を明確にするため、法務大臣の告示により指定することとしています。告示により指定された記号は次の通りです。
 @ローマ字(大文字及び小文字)
 Aアラビヤ数字
 B「&」(アンパサンド)「'」(アポストロフィ)「,」(コンマ) 「‐」(ハイフン) 「.」(ピリオド) 「・」(中点)

 改正省令の施行前から定款上、商号にローマ字を用いている場合は、登記上の商号にもローマ字を用いる場合には、登記の更正の申請をすることにより、商号を改正することができます。
 また定款上の商号が日本文字で表記されている会社が、ローマ字を用いることとしたい場合には、まず会社の定款を変更後に、商号の変更の登記を申請することになります。
 詳細はお近くの法務局へお問合せください。



貴社の貸借対照表をインターネット上で公開
全国中央会が統一システム作成
−低廉で安全なサービスを!−

 これまで株式会社の計算書類の公開方法としては、『官報』または『日刊新聞紙』での『公告』で行うことになっていましたが、平成14年4月より施行された改正商法では、新たに『インターネット上での貸借対照表の公開』ができるようになりました。
 有限責任の会社形態である株式会社は、株主・債権者に対する閲覧謄写のほか、一般公衆への計算書類の公開が不可欠の条件とされ、今までも『公告』が義務付けられていました。
 これまでの『公告』あるいはこのたびの『公開』により、自ら積極的に情報をオープンにして情報開示(ディスクロージャー)に取組み、競争に望むことが株式会社に対する評価を高め、新たな取引先の開拓、商機の拡大につながるとされています。
 反面、このような『情報開示』を怠ると100万円以下の科料が課せられることになっています。
 こうしたことからこのたび全国中央会では、全国数百万の中小企業者が所属する業界や地域の組合で構成されている組織という立場から、この貸借対照表公開の全国統一システムを作成し、低廉かつ安全なサービスを開始することになりました。
 これから自社ホームページを作成し、貸借対照表を掲載する作業に手間をかけたくない場合には、全国中央会のホームページに掲載して『公開』するよう現在PRしています。
 詳細は下記の通り。

1.取締役会で貸借対照表をインターネットで公開することに付いて決議する。

2.定時株主総会終了後『掲載申込書』及び貴社の『貸借対照表』の全部を都道府県中央会に届ける。

3.掲載料金を全国中央会にお振り込み戴きます。

4.都道府県中央会に届けた貴社の貸借対照表は、全国中央会において改ざんできない画像情報に加工し、ホームページに掲載できる状態になった段階で、郵送にて内容の確認をする。併せて貴社が商業登記所に登記していただくウェブページのアドレスを連絡いたします。

5.貴社から掲載してよい旨のご連絡が届き次第、全国中央会のホームページに貴社の貸借対照表を掲載いたします。

6.最寄の商業登記所に下記に全国中央会からお知らせいたしました貴社のウェブページのアドレスを登記してください。

7.ウェブページのアドレスは、登記簿に記載されます。

8.ウェブページのアドレスの登記申請の際には、登記免許税が必要となります。 登記免許税は登録免許税法別表に規定されています。申請件数1件につき本店所在地・3万円、支店所在地・9千円。

9.全国中央会ホームページの貸借対照表の掲載料金は、年間1件当たり1万円(消費税込み)です。

10.貴社が商業登記所に登記していただく際の登記申請書には、@取締役会の議事録及びA委任状(代理人によって登記の申請をする場合の代理権限を証する書面)を添付する必要があります。

 この件に関する問合せは下記まで。

 ■全国中小企業団体中央会 東京都中央区新川1−26−19 рR523‐4901

 ■東京都中小企業団体中央会 東京都中央区銀座2−10−18 рR542‐0386



連載bR0 健康が一番
『レジオネラ菌とは』

■レジオネラ症とは
 最近、テレビや新聞などでレジオネラ症という病気が話題となっています。この病気を引き起こす原因菌はレジオネラ属菌というもので、ビルの冷却塔、入浴施設などの設備の中でこの菌が繁殖し、その飛沫が人の呼吸器系に入り、病気を引き起こします。
 1976年にアメリカのフィラデルフィアのホテルで在郷軍人回想会が開かれ、その参加者などの間で原因不明の肺炎が集団発生しました。
 原因は細菌による感染症でしたが、在郷軍人会のLegion(レジオンをとって「レジオネラ症」という病名が名づけられました。
 レジオネラ症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症で、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。またこの病気はレジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
 レジオネラ肺炎は、高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害等を主症状とする肺炎で、時として重症になる場合もあります。
 一方、ポンティアック熱はインフルエンザに似た非肺炎型熱性疾患で、悪寒、筋肉痛、発熱などが見られ、一般に軽症で数日で軽快します。

■過去における発症例
 最近の国内の事例では、平成八年の初めに東京都内の病院の新生児室で乳児3名がレジオネラ症を発症し、うち1名が死亡するという事故がありました。
 過去にもレジオネラ肺炎と診断・報告された患者が86名いたという研究報告が発表されています。
 また外国ではアメリカのフィラデルフィアのホテルで221名が発症し、34名が死亡した事例、イギリスのスタンフォードの病院で158名が発症し、36名が死亡した事例などがあります。

■レジオネラ属菌とは
 レジオネラ属菌は土壌や河川、湖沼など自然界に広く生息しています。菌の増殖に必要な温度は25度から43度、特に成長に適する温度は35度から37度です。
 菌の形態は長さ2から20ミクロン、幅0.3から0.9 ミクロン程度の細長い菌です。
 レジオネラ属菌は、生存・増殖するために他の細菌や藻類などから必要な栄養分を吸収したりアメーバなどの原虫に寄生します。

■感染源は
 土壌や淡水に生息しているレジオネラ属菌が土ぼこりとともに空調設備のひとつである冷却塔などに入り、増殖した菌が冷却水のエアロゾル(目に見えないような細かい水滴とともに飛散し、人の呼吸器系に侵入してレジオネラ症を起こすといわれています。
 冷却塔以外には、加湿器、給湯設備、循環式浴槽、人工の滝や噴水などが感染源となる可能性もあります。

■予防するには
 レジオネラ属菌は自然界に広く生息しており、私たちの周辺から完全に除去することは非常に難しいことです。したがってレジオネラ症を予防するには感染源でのレジオネラ属菌の増殖を防止することが重要です。
 そのためには感染源となる設備や器具の衛生的な管理が求められ、状況に応じて水質検査を行い実態を把握する必要があります。

 参考資料 http://www.pref.fukushima.jp/



なるほど・ざ・新製品  第79回『リンテック』
単独サーボモーター制御などを採用
インキプリセットシステムでロスの削減
間欠輪転式ラベル印刷機「LPM-300iT」

−速度アップ、操作性の向上を−

 リンテック(板橋区本町23−23  田中郷平社長)は、このほど間欠輪転ラベル印刷機「LPM−300iT」を発売しました。同機は従来機の「LPM-300」のバージョンアップ機で速度アップ、操作性の向上をコンセプトに開発されました。
おもな特徴は次の通り。

1.単独サーボモーター制御(ISMCシステム)採用
 速度が従来機「LPM‐300」の2倍にアップ。
@すべてのローラーが、サーボモーターで単独駆動するシャフトレス構造を採用。
Aサーボモータードライバー (Q‐drive)をサーボネツトで接続。PTSソフトウエアでテンションを最適にコントロール。
B送り量に対して機械速度が比例。

2.操作性が向上。作業効率もアップ
@版シリンダー交換モード設定。版交換位置で機械が自動停止。
A印圧ワンタッチハンドル(均等微調整機構付)を採用。
 均等微調整機構で高速印刷時の印圧微調整も容易。
Bタテ見当微調整機能採用。
版シリンダーの回転速度を一時的に増減し、スイッチでの微調整が容易。
C故障表示機能を採用。
 システムエラーの箇所と内容をエラーコードで表示するために、トラブルの解消が容易。
D二度通し送り量表示機能。
 マーク間の距離を自動測定し、二度通し印刷時の送り量を表示するため、検討合わせの時間を短縮し、印刷ロスを削減。
E振りローラー、ツボローラーは速度追従式。

3.IPシステムの搭載により、リピートオーダーにも素早く対応
 インキ調整はすべてコントロールパネルで行うため、微調整も容易。また印刷データをフロッピーディスクに保存できるので、リピートオーダー時の準備時間、資材のロスを大幅に削減。

《機械仕様》■紙幅=100mm〜300mm■最大印刷幅=280mm■印刷送り寸法=50mm〜245mm■最高機械速度=240回転/min(印刷送り寸法100mmの場合) ■色数=2色から8色■所要電力=3相200X、50/60Hz



第72回ラベル会
恩田博氏棚ボタ優勝

 第72回ラベル会は組合研修旅行を兼ねて、9月29日(日)に福島県石川町のグリーンアカデミーカントリークラブにおいて、参加者18名で開催されました。
 前日の宿泊先の八幡屋で社長の講演を聞き、旅館経営の難しさを痛感し、自社の経営にも非常に参考になりました。
 当日の朝は懸念された雨も降らず、旅館での朝食後そろってバスにてゴルフ場に余裕を持って到着しました。幹事も何もすることがないので練習グリーンでパットの練習などもいつもよりたっぷりできました。
 同伴競技者は池田前理事長、久しぶりに参加の光文堂の三ツ塚さん、そして今回初参加のタニダの谷田さんです。
 三ツ塚さんが好調にスコアを刻んでいくので、離されないように頑張った結果、前半のインは37と久方ぶりの好スコアで終了することができました。昼食時のビールもいつもよりおいしく感じられました。
 午後のハーフも好調を持続する三ツ塚さんに負けじと踏ん張り、38で終了することができました。自己ベスト84を記録された三ツ塚さんがネット65の7アンダー、私がグロス75、ネット67の5アンダーでしたが、三塚さんが前回、前々回に参加されておらず、残念ながらラベル会の規定により3位となったために、私が繰り上げ優勝となった次第です。
 ハンディ改正からのハンディを温存してきたことと、何より同伴の池田さん、谷田さん、そして三ツ塚さんと和やかにプレーできたことが好スコアに結びついたと感謝申し上げます。
 バスで観光されていた方たちのゴルフ場への到着を待って、ゴルフ組も合流し、社内でパーティの続きを十分に味わい、観光組の中にも馬券を当てられた方も数名いて、喜んでもらえてよかったと思います。