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●シール印刷サービスグリーン基準 日印産連と連合会が策定 |
●平成15年度 第2回 印刷産業環境 優良工場表彰応募のご案内 | |
●4月理事会議事録 | ●連載bR3 健康がいちばん! 『プリン体とは』 | |
●平成15年度中小企業関係税制改正 ネットワーク機器が減税対象に |
●なるほど・ざ・新製品 第81回『リンテック』 |
シール印刷サービスグリーン基準 | ↑ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
環境に配慮し業界自らの指針として 日印産連と連合会が策定 |
地球環境問題はいまや待ったなしの最優先課題に |
日本印刷産業連合会は、このほど全日本シール印刷協同組合連合会との数回にわたる検討会の結果、『シール印刷サービス』グリーン基準を策定しました。
環境に配慮した製品やサービスを選んで購入するいわゆるグリーン購入は、グリーン購入法における『環境物品等の調達の推進に関する基本方針』の策定を受け、これを追随する形で今後ますますグリーン製品、サービスへの要請が高まることから、平成13年8月には、『オフセット印刷サービス』グリーン基準が策定されています。
今回、特殊印刷のグラビア、スクリーンも同時に基準が策定され、今後6月から7月にかけて『グリーン基準ガイドライン』を作成・印刷し、7月以降に各団体主催の説明会が開催される予定。
1.基準策定の背景
環境問題に対する社会的認識の高まりとともに、印刷産業を取り巻く社会環境が大きく変化し、印刷産業に対しても環境に配慮した製品作りが求められている。
グリーン購入法においては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」によって、印刷役務の判断の基準が定められ、各地方公共団体による環境に配慮した印刷発注の基準や第三者機関により基準も定められている。
また民間企業においても、ISO14001等環境マネージメントシステムの導入が進み、資材調達に際して印刷産業への環境保全配慮の要求がますます強く求められる情勢にある。
そこで印刷産業においてもこれらに積極的に対応し、循環型経済社会の構築に向けた取組みを行うため、業界による印刷製造物全体の自社基準策定を目指し、「オフセット印刷サービスグリーン基準(平成13年8月8日制定)に引き続き、シール印刷サービスのグリーン基準を策定した。
2.基準策定の目的
この基準は社団法人日本印刷産業連合会が循環型経済社会において印刷産業界が社会的責任を果たし、地球環境保全を進めるため、業界自らの指針として策定したものであり、社会に対し広く宣言することを目的とする。
3.適用の範囲
この基準は社団法人日本印刷産業団体連合会の会員団体傘下の各企業、各事業所におけるシール印刷サービスに適用する。
4.基準の構成
この基準はシール印刷サービスを行うための「購入資材」、「工程」、「印刷及び印刷関連事業者の取組」に関するグリーン原則と、グリーン原則の具体的基準としてのグリーン基準(水準-2)は業界が広くめざすべき方向としての基準、「水準-1」は皿により高度な基準)で構成される。
日印産連「シール印刷サービス」グリーン基準 |
平成15年3月25日制定 |
項目 | グリーン原則 | グリーン基準 | |||
水準−1 | 水準−2 | ||||
購入資材 | 粘着紙(表面基材が紙のもの) | @再生紙を使用している | ・古紙配合率70%以上 | ・古紙配合率50%以上 | |
A白色度を考慮している | ・表面基材が非塗工紙のものについては、白色度70%程度(±4%) | ・表面基材が非塗工紙のものについては、白色度80%程度(±4%) | |||
B塗工量を考慮している | ・表面基材が非塗工又は微塗工紙については、塗工量12g/u以下 ・表面基材が塗工紙については、塗工量30g/u以下 ・但し、粘着剤は塗工量から除く | ||||
C塩素系樹脂を使用していない | ・塩素系樹脂を使用していないこと(但し、製品機能上やむを得ず使用するものを除く) | ||||
D製品の使用目的を考慮し、省資源に取組んでいる | ・ロール紙を指定幅で購入し、無駄を省いていること(50ミリ幅以上、5ミリ幅単位で購入) | ||||
E再生阻害要因の改善に配慮している | ・雑誌綴じ込み用シールについてはリサイクル対応型シールを使用していること ・剥離紙については、リサイクル対応型剥離紙を使用していること | ||||
F再生品の製造に積極的に取組んでいる企業から調達する | ・リサイクル対応の商品提供に積極的な企業から調達すること | ||||
インキ | @人体に危害を及ぼす物質を使用していない | ・印刷インキ工業連合会のNL規制に適合すること | |||
A塩素系樹脂を使用していない | ・塩素系樹脂を使用していないこと | ||||
BPRTR指定化学物質を考慮している | ・PRTR指定物質を使用していないこと | ・PRTR指定物質を特定していること(MSDSを備えている) | |||
CVOC発生を抑制している | ・VOCフリーインキを使用していること | ||||
D古紙再生阻害要因の改善に配慮している | ・雑誌綴じ込み用シールについては金、銀、パールインキ等を使用しないこと | ||||
表面加工材料 | @有害物質発生の原因となる物質を使用していない | ・ポリ塩化ビニール樹脂を使用していないこと | |||
AVOCの発生を抑制している | ・エマルジョンタイプ、無溶剤タイプの塗料を使用していること | ||||
その他資材 | @VOC発生を抑制している | ・IPAを使用していないこと | |||
A有害物質発生の原因となる物質を使用していない | ・オゾン層破壊物質やポリ塩化ビニール樹脂を使用していないこと | ||||
資材メーカーの取組み | @環境ラベルの認定に取組んでいる | ・エコマーク等環境ラベルの認定/表記製品を有していること | |||
A環境保全の仕組みを有し環境法規制を遵守している | ・環境マネジメントシステム(ISO14001等)を有していること | ・環境法規制に違反していないこと | |||
B梱包材、通い箱の削減・再利用や配送車輌のアイドリングストップ等に取組んでいる企業から調達する | ・通い箱や共通パレット等の利用を促進していること ・リサイクル可能な包装資材の採用に取組んでいること | ||||
工程 | 製 | 原版 | @デジタル原稿の入稿を推奨している | ・入稿原稿のデジタル化率100% | ・入稿原稿のデジタル化率50%以上 |
A工程のデジタル化を推進している | ・デジタル化率80%以上 | ・デジタル化率30%以上 | |||
B省エネ・省資源に取組んでいる | ・節水型フイルム現像機を100%使用していること ・銀の回収を100%行っていること ・フイルムのマテリアルリサイクルまたはサーマルリサイクルを100%行っていること | ||||
刷版 | @工程のデジタル化を推進している | ・デジタル化を推進していること (CTP等) | |||
A省エネ・省資源に取組んでいる | ・樹脂版製版機の導入に努めていること | ||||
印 | 印刷 | @VOC発生を抑制している | ・IPAを使用しないこと | ||
A省エネに取組んでいる | ・省エネ型機械・器具を導入していること | ||||
Bリサイクルを推進している | ・業界策定の回収ルートにより剥離紙の家庭紙、板紙、段ボール等へのリサイ クル化、抜きカスの固形燃料化に取組んでいること | ||||
C省力化及び検査の自動化に取組んでいる | ・自動検査装置の導入を進めていること | ||||
加 | 表面加工 | @ダイオキシンなどの有害物質の発生要因となる物質の使用を抑制している | ・ポリ塩化ビニール樹脂を使用しないこと | ||
AVOC発生を抑制している | ・溶剤のエマルジョン化、無溶剤化及びIPAを5%以下で使用していること | ||||
B省エネに取組んでいる | ・省エネ型機械・器具を導入していること | ||||
デリバリ | @運搬車両の環境負荷低減に配慮している | ・アイドリングストップを実施していること ・低公害車の導入に取組んでいること ・最大積載量に見合った輸送単位の設定を行っていること | |||
A包装・梱包材の削減・再利用に取組んでいる | ・紙管のリサイクル又はリユースに取組んでいること ・余剰剥離紙を再利用した梱包緩衝剤を利用していること | ||||
印刷及び印刷関連事業者の取組み | 環境関連法規の遵守 | @公害防止、省エネ・省資源、化学物質の管理・削減、廃棄物の発生抑制・削減、グリーン購入などの環境法規制を遵守している | ・環境関連の自主基準を設け維持していること | ・環境法規制に違反していないこと | |
境負荷低減の取組み | @環境負荷低減のための目標をもち、改善活動を維持している | ・エネルギーを管理し、削減する目標を設定していること | ・空調機の温度管理や区域、時間管理などを実施していること ・廃棄物の分別を徹底し再資源化に取組んでいること | ||
環境マネジメントシステムの構築 | @環境保全の改善に取組む仕組みを有している | ・環境マネジメントシステム(ISO14001等)を有していること | ・会社として環境方針や組織を設け、環境保全活動を維持していること | ||
グリーン製品の提供 | @グリーン製品の開発、製造やサービスに取組んでいる | ・グリーン製品の評価基準を有していること | |||
環境情報の公開 | @環境に関わる情報を公開している | ・環境方針、環境報告書、インターネット、カタログや会社案内等で環境理念や環境情報を外部利害関係者に公開していること |
4月理事会議事録 | ↑ |
日時 平成15年4月10日(木)
会場 東商センター
《議 題》
1.平成14年度決算について
平成14年度決算について本間専務理事より報告があり、原案通り承認された。
2.平成15年度事業と予算案について
平成15年度事業について、本間専務理事より各委員会とも原則前年どおりの事業を継続実施するが、特に環境問題の高まりの中で、技術環境対策委員会の事業が多くなると説明があり、これに伴う予算案も了承された。
3.役員改選について
任期満了に伴う役員改選については、渡邉理事長より松浦保氏の新理事推薦については、今期は見送ること、又丸山常務理事より今期で理事を降りたいとの申し出があるため、慰留したが本人の意思が固いため、これを認めることにしたと発言があり了承された。
4.その他 ラベルコンテスト出展状況について
@森田技術委員長より全国では62社、120点の応募がありラベル組合は4社、8点の応募があったことが報告された。
A年次大会参加状況について
坂内福利厚生副委員長より、33名の参加があり、翌日は日帰り観光が13名、ゴルフが3名であると報告があった。
B連合会理事定数削減について
本間専務理事より、連合会の理事定数削減のため、当組合も現在の4名から1名減を要請されたので、常務理事会で栗原副理事長が辞退されたので、これを承認したと報告があり了承された。
終了午後7時40分
平成15年度中小企業関係税制改正 | ↑ |
ネットワーク機器が減税対象に |
平成15年度中小企業関係税制改正で、IT関連のネットワーク機器が減税対象となりました。
(1)IT投資促進税制
平成15年1月1日から平成18年3月31日までの期間内(平成15年 4月1日以降に終了する事業年度について適用)に、一定のIT関連設備等の取得をして、国内の事業用に供した場合は、特別税額控除と特別償却の選択適用を認める。
又資本金が3億円以下の法人については、一定のリース資産の賃貸をして事業の用に供した場合には特別税額控除を認める。
■対象設備
電子計算機、デジタル複写機、ファクシミリ、ICカード利用設備、デジタル放送受信設備、インターネット電話設備、ルーター・スイッチ、デジタル回線接続装置、ソフトウェア
■購入資産は税額控除か特別償却を選択
減税措置は取得価額の10%相当額の税額控除、または取得資産の50%の特別償却のどちらかを選択することとなる。(控除限度額は、法人税額の20%、限度超過分は1年間の繰越を認める)
適用の条件は、年間の投資額がハードウェアについては、600万円以上(資本金3億円以下の法人に関しては140万円以上)、ソフトウェアについては600万円以上(資本金3億円以下の法人に関しては70万円以上)の場合となる。
例えば、1年間で総額140万円のネットワーク機器を購入した場合、本来納めるべき法人税から14万円(140万円の10%)を差し引くことができる。
■リース資産は税額控除
また、特例として資本金3億円以下の法人に関しては、4年以上のリース契約で、かつリース資産の耐用年数を超えないものである場合、リース費用の総額がハードウェア200万円以上、ソフトウェア100万円以上の場合、リース費用総額の60%に対し、10%の税額控除が適用される。
(2)開発研究用設備の特別償却制度
平成15年1月1日から平成18年3月31日までの期間内に、開発研究用設備の取得等をして、これを国内にある開発研究の用に供した場合には、その取得価額の100分の50相当額の特別償却を認める。
開発研究用設備の特別償却制度の適用対象となる開発研究用設備は、研究開発に専用される機械装置及び器具備品のうち減価償却資産の耐用年数等に関する省令の別表第八の機械装置及び器具備品に該当するもので、その取得価額が280万円以上のものとする。
平成15年度 第2回 印刷産業環境優良工場 表彰応募のご案内 | ↑ |
日本印刷産業連合会では、今年も印刷産業環境優良工場の表彰制度を制定し、現在応募を募っています。
提出期間 平成15年4月10日(木) 〜 平成15年6月10日(火)
お問合せ先
〒104‐0041 東京都中央区新富1−16−8
(社)日本印刷産業連合会 環境担当
電話 3553‐6051
連載bR3 健康がいちばん! | ↑ |
『プリン体とは』 |
■プリン体とは
プリン体とは、細胞中にある「核酸」を構成する成分の一つで、プリン環という共通の化学構造を有していることからこう呼ばれている。核酸は、遺伝に関わる物質で、あらゆる生物の細胞に含まれているので、人体はもちろん、ほとんど全ての食品や一部のアルコール飲料にも含まれている。
従って、細胞数が多いものには多く含まれ、食品の中では精巣、卵巣、内臓や、乾燥によって細胞が凝縮されている干物などに多く含まれていることになる。
アルコール飲料についてはどうだろう。アルコール飲料の中ではビールに多く含まれていると言われ、銘柄によっても異なるが、350ml缶にすると1本当たり約25mgになる。また、プリン体は麦芽に多く含まれるため、麦芽比率の低い発泡酒はビールの約半分程度の含有量となる。味は弱くて、少しえぐ味がある程度なので、通常のビールや発泡酒では味は感じられない。
■尿酸と通風の関係
人間の体内には、食事によってとりこんだプリン体と、自分自身の新陳代謝による古い細胞核酸の分解や、激しい運動などによって体内でつくられたプリン体が存在する。プリン体は、肝臓で尿酸に代謝され、その後、腎臓で老廃物としてろ過され、尿となって排出される。
尿酸は、通常体内で一定量に保たれているが、そのバランスが壊れて過剰な状態になると、 痛風を引き起こす原因となる。肥満、ストレス、食品からの過剰なプリン体摂取、遺伝的体質などの様々な要因からバランスが崩れる。
血中尿酸濃度が7mg/100mlを越えると、「高尿酸血症」と診断され、この状態が数年間続くと痛風を発症しやすくなると言われている。現在、成人男性の約2割が高尿酸血症の状態にあるといわれている。
痛風は、体内に結晶化して沈着した尿酸を白血球が攻撃することで、激しい痛みを伴う発作が起きる病気。風が吹いても痛いという例えからこう呼ばれている。全国での患者数は約59万人。女性はホルモンの関係で尿酸値が上がりにくいことから、患者の99%は男性となっている。
これらのことから、食生活の中でプリン体のとり過ぎに気を付けている人が一部にいるが、ただ、尿酸値が正常な人にとっては食品中のプリン体は特に気にする必要はないことで、アルコール飲料の中でプリン体含有量が多いと言われているビールについても、適量飲酒の範囲内であれば問題ないとされている。
■過剰摂取にご用心
中高年の大敵・尿酸の値が高くなる原因は、プリン体が含まれている食品の過剰摂取。プリン体とは、細胞の核に含まれるDNAを構成している物質。ということは、ほとんどの食品に含まれていることになる。
最近は、食の欧米化やファーストフードを食べる機会が増え、「塩分過多」「高たんぱく」「高カロリー」の食生活になりがち。そんなときには意識的に、海藻類や野菜などのアルカリ性食品を摂取しよう。尿は弱酸性だが、アルカリ化すれば、プリン体からできる尿酸が尿に多く溶けることになると言われている。
参考資料:キリンビールホームページ他
なるほど・ざ・新製品 | ↑ |
第81回 『リンテック』 電子商品監視システム用タグ・関連機器 |
『Britem EAS series』 盗難防止タグの小型化・薄型化を実現 |
リンテック(田中郷平社長 板橋区本町23の23 電話5248−7711)では、電子商品監視(EAS)システム用の各種検知タグおよび関連機器を「Britem EASseris 』として新たにラインアップし、4月から全国販売を開始している。
今回同社では「Britem EASseries 』として、EM方式の検知タグ(ラベルタイプ・吊り下げ用ワイヤータイプ)、タグ取り付け用のハンドラベラー・ハンドガン、タグ検知機能の失効器・再生器、そしてゲートアンテナをラインアップ。
EASシステムは商品一つ一つに検知タグを取り付けるとともに、出入り口にゲートアンテナを設置し、レジで精算せずにゲートを通過すると警報音が鳴るという盗難防止システム。
検知方法により電波(RF)方式、アコーストマグネチック(AM)方式、磁気(EM)などがあり、すでに大手CDショップなどで普及しつつある。
商品や店舗のイメージを損なわずにさまざまな商品の種類・形状やニーズに合わせて導入可能なアイテムとなっている。
検知タグはRF方式やAM方式に比べて大幅な小型化、薄型化が可能なEM方式で、特にラベルタイプは厚みが通常の表示ラベルとほとんど変わらないため、頒布した商品を積み重ねての陳列にも支障がない。
ラベルの検知機能はレジでの精算の際にコンパクト設計の失効器にかざすだけで、レジ業務の効率を落とすことなく容易に失効が可能。
さらに再生器を併用することでタグの繰り返し使用も出来るため、表面に必要情報を印字し、レンタルショップや図書館などの物品管理/盗難防止ラベルとして使用することが出来る。
又ワイヤータイプは、ラベルを貼付できない衣料品や貴金属などに吊り下げタグとして使用できるまったく新しいタイプの検知タグ。
ラベルタイプ、ワイヤータイプともに従来の値札ラベルやバーコードラベル、プライスタグ、ネームタグなどから切替えるだけで容易に導入でき、さらに専用の装着器具(ハンドラベラー・ハンドガン)も用意されている。