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bQ5300
平成16年6月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbQ53号 メニュー
  ●第38回通常総会を開催
    平成16年度事業計画などを承認
●初心者向けパソコン教室
  10月に開校予定
  ●青年部が第20回総会
    『青年部だからできた』を合言葉に
●第77回ラベル会
  岩井 浩氏が優勝
  ●こんな話、あんな話
    梱包機械メーカー ストラパック(株)
●なるほど・ざ・新製品!
  第85回 『ヒロ株式会社』



第38回通常総会を開催
平成16年度事業計画などを承認
厳しい組合運営を迫られる

環境問題への対応第一に
リサイクル化推し進める

 第38回通常総会は、5月21日(金)午後4時半より、池之端文化センターにおいて開催され、平成16年度事業計画や、予算案などの各議案が承認されました。
 総会は平田常務理事の司会で、出席状況報告、渡邉理事長の挨拶の後、議長に渡邉理事長を選出し議案の審議に移りました。
 第1号議案・平成15年度事業報告承認の件は、本間敏道専務理事が原案を朗読し、可決承認されました。
 第2号議案・平成15年度貸借対照表・損益計算書及び財産目録承認の件と第3号議案・平成15年度剰余金処分案決定の件が合わせて上程され、田中健二常務理事が貸借対照表、損益計算書及び財産目録、剰余金処分案を朗読し続いて川村監事と川端監事より監査報告があり、原案通り可決承認されました。
 第4号議案・平成16年度事業計画承認の件、本間専務理事が事業計画の主旨説明を行い、原案通り可決承認され、第5号議案・平成16年度における収支予算ならびに経費の賦課金徴収方法決定の件では、田中常務理事が説明し、いずれも可決承認されました。
 第6号議案・平成16年度における借り入れ金額の最高限度額決定の件については、渡邉議長より従来どおり2000万円としたいと説明があり、第7号議案・役員報酬決定の件でも従来通り支給しない旨を説明し、いずれも可決承認されました。
 第8号議案のその他の件は特になく、平成16年度の事業が正式にスタートいたしましたが、参加者からは組合事業や予算案についての質問や提案があり、厳しい財政事情のもと、渡邉体制は4年目に入りました。
 午後6時よりは、別室に於いて協賛会・来賓を迎えて懇親会が開催され、弓納持福利厚生委員長の司会で初めにご来賓の紹介の後、渡辺理事長が挨拶に立ちました。
 この中で渡邉理事長は『理事長の大役をおおせつかって早くも3年が過ぎましたが、常に『組合とは何なのか』を考えてきました。中央会でも1年で118組合が脱会をしたそうですが、その理由が組合の解散ということで、これを見ても組合運営の難しさが分かります。1社ではできないことを、組合という名の下に共同して取り組んでいくのです』と組合の存在意義を改めて強調しました。
 さらに『今後は環境問題への取り組みが不可欠で、抜きカスや剥離紙の処理についてはグリーン基準をもとに積極的に取り組んでいくつもりです』と環境問題への取り組みを事業の柱にすることを明らかにしました。
 引き続き永年勤続従業員の表彰が行われ、今回は10年勤続が船田薫さん(池田印刷)、30年勤続が酒井幹男さん(池田印刷)の2名で、渡邉理事長より、賞状と記念品・金一封が贈られ、受賞者を代表して、酒井幹男さんが謝辞を述べました。
 この後ご来賓の東京都中央会総務課長の伊東忠雄氏と、協賛会会長、リンテック会長の庄司昊明氏が祝辞を述べました。
 山本進平相談役の音頭で出席者全員で乾杯、いつもながらの和やかな歓談が繰り広げられ、午後8時すぎに、松本副理事長の音頭で三本締めが行われ散会しました。

平成16年度事業計画

基本方針

 イラク戦争も終結宣言が出されてから1年を経過したが、治安状況は改善されるどころかますます悪化しており、混迷の度合いを深めている。一方、イスラエル・パレスチナの中東問題も泥沼化しており、世界の平和にとって大きな障害となっている。
 日本経済も景気回復基調といわれ、IT関連産業などの一部に確かに明るさは見えるものの、まだまだその地盤は脆弱なもので、イラク問題や中東問題の行方次第といっても良く、われわれ小規模・零細企業にはまったく実感として感じられない。
 こうした中、シール・ラベル印刷業界を取り巻く環境も大きく変化してきており、ICタグをツールとした『ユビキタス社会』の到来や、ラベルで商品の履歴が分かる食品トレーサビリティシステムなどによって、新たな市場が生まれつつある。
 環境問題もますます厳しさを増し、われわれが好むと好まざるとに関わらず、溶剤や化学物質の規制は強化され、地球上に住む1人の人間として、これに対応せざるを得なくなっている。組合としても協賛会やメーカー会などの全面的なご協力の下に、環境問題や産廃問題に今後積極的に取り組んでいく。
 特に抜きカスやセパレートなどの処分については、メーカー会と一体となってRPF化(固形燃料化)のための環境を整えており、シール印刷のグリーンサービス基準についても周知徹底をさらに図っていく。
 いまやインターネット時代を迎え、組合事業もこのネット化を最大限に活用し、組合員に対して情報を発信する基地になるため、作業交流一覧表のネット化、不要残紙検索システムなど、組合のデータベース構築にも取り組んでいく。
 組合のメリットが云々される今日この頃、『組合は共同で様々な事業を行うことによってのみ、個々の企業にメリットとして還元される』という信念のもと、様々な事情で組合事業に参加できない組合員に対して、支部会等を通じて『組合とは何なのか』を改めて問い直していく。
 組合事業の基になる組合財政の基盤強化については、これを最優先課題として英知を結集し、新たな事業収入の道を探っていきたい。
 世の中全体が世代交代の時期を迎えており、大企業でも大幅な経営者の若返りが進んでいるが、組合の次代を担う青年部については、これまで以上にコミュニケーションを図りながら、スムーズなバトンタッチができるよう、積極的にバックアップしていく。

実施事業

1.技術・環境対策委員会
 新技術、新商品の積極的な開発と環境問題、リサイクル化に取組む
 @シール印刷サービスのグリーン基準の普及・啓蒙
 AICタグの導入事例見学会の開催
 B周辺機材のミニ機材展の開催
 Cリサイクル化を積極的に推し進め、環境対応型の技術・商品開発の研究

2.教育・経営委員会
 経営者及び従業員の意識改革と資質向上のための事業に取組む
 @人材の育成を目指した、経営者、従業員対象のセミナーの開催
 A食品用ラベルに対する品質基準強化への対応
 BISO取得企業のための研修会開催とバックアップ
 C中小企業向け各種助成制度の周知徹底

3.広報・情報システム化委員会
 インターネット時代に対応した広報活動と、組合のネットワークシステム構築
 @『ラベルニュース』のネット化による紙面刷新
 A作業交流一覧表のネット化
 B組合ホームページ有効活用の研究
 C初心者向けパソコン教室の開催

4.福利厚生委員会
 ゆとりと余裕のある労働環境構築のための、各種事業の実施
 @経営者・従業員対象の各種福利厚生施設の紹介
 A忘年会、新年会等の実施
 B組合研修旅行の実施と組合員を対象にした福利厚生事業の充実

5.事業委員会
 組合財政基盤強化のために、副資材の共同購入と新たな事業収入の道を探る
 @雄型など副資材等の積極的な販売促進
 A保険事業に代わる新たな事業の調査研究
 B組合取扱い商品の拡大とキャンペーンの実施



青年部が第20回総会
今後も『青年部だから
  できた』を合言葉に
青年部の第20回通常総会風景

 青年部の第20回通常総会は、5月19日(水)午後6時半より、東京銀座の「クルーズ&クルーズ』に於いて開催されました。
 森田修理事の司会で、初めに臼井利彦部長が『青年部も今回で設立20周年を迎えることができました。人間で言えば成人式を迎えた訳ですが、これからもさらに発展させていきたいと思います。本日は慎重審議をよろしくお願いいたします。』と挨拶し、議長に臼井部長を選出して議案の審議に入りました。
 第1号議案・平成15年度事業報告、第2号議案・平成15年度会計報告、第3号議案・監査報告、第4号議案平成16年度事業計画、第5号議案・平成16年度予算案・第6号議案・その他の各議案をすべて満場一致で可決承認しました。
 引き続き別室において懇親会が開催され、高橋邦浩理事の司会で、初めに来賓として出席した渡邉正一理事長が挨拶、本間敏道専務理事の音頭で乾杯しました。

平成16年度事業計画

基本方針
 印刷産業の出荷額は2003年も前年割れとなり、6年連続のマイナス成長になりました。この出荷額は1989年時点の水準で、事業所数や従業員数で見ると20年以上の逆戻りであるといわれています。
 そんな中青年部は20年目を迎え、この節目の年に諸先輩方が積み上げてきた事を守りつつ、新たなことに挑戦していき、昨年以上のネットワークを図り、『青年部だからできた』を合言葉に、皆様とともに作っていきたいと思います。
 今年度は四国協組ができてはじめて四国にて年次大会が開かれたり、数多くの行事を予定しております。皆様の積極的な参加とご意見をいただきますようお願いいたします。

事業方針
1.青年部の活動促進
2.他協組青年部との研修および交流
3.定期的な勉強会・研修会の開催
4.異業種との交流
5.部員相互の交流
6.JS交流会に向けての準備




こんな話、あんな話

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介する新コーナーです。今回は「中小企業ネットマガジン」に掲載されていた梱包機械トップメーカーのストラパック鰍ノ関する記事です。

お客様の声はイコール利益

 お客様一人一人の意見やクレームにこそ経営の原点がある。それが製品改良、用途開発を生み、新たな顧客開拓につながる。お客様の声はイコール利益」と語るのは、顧客第一主義を貫き、業界トップの座を築いた梱包機械メーカー「ストラパック(株)」(東京都港区、従業員225人)の下島社長。

 ◆産業界には顧客重視を掲げる企業は数多いが、同社は「一にも二にもお客様のために働く」、「お客様の要求を全てに優先させる」、「迷った時はお客様の立場で考えて判断する」という徹底ぶり。精神論に止まらず、それを経営実務に取り込んでいるのが特徴である。
 ◆昭和35年に梱包資材店からスタートした同社が、昭和39年に自動梱包機の販売を始めたのも、梱包作業の自動化を求めるお客様の声が背景にあったからだという。ユーザーが増えれば増えるほど、お客様の要望も多岐多様となり、「販売するだけでは機械に対するクレームに対応出来ない」と判断、昭和44年末、本格的にメーカー参入、製販一体化体制を確立し、社名も現社名に変更した。
 ◆終始一貫しているのは、代理店任せにしない顧客対応である。ユーザーのクレームを直接営業所に集中させ、営業マンや技術担当者が修理や点検を行う。 代理店をバックアップすると同時に、クレーム処理に関する伝票を原因別に分け、生産、開発部門にも回して、製品の改善、改良を徹底させるのである。 これにより、年間1万件もの伝票が作成され、それが次の新製品を生み、新規顧客の獲得へとつながっているという。
 ◆プラスチックのバンドを自動的に括り付けて荷造りするストラパック自動梱包機は、現在では約2,000種類に及ぶ。この面では業界最多である。それは“花束”から“鋼板”まで多種多様な分野で使われ、その累積生産台数は実に25万台にも達する。今後、同社では、自動化の範囲を広げ、荷造り作業と物流作業のライン化、システム化に取り組む方針だという。
 ◆この「包装・物流のシステムメーカー」指向、実はユーザーの声でもある。
“顧客第一主義”を掲げる同社の次なる経営戦略も、どうやらこの点を踏まえたものとなることは間違いない。(編集子)




初心者向けパソコン教室
10月に開校予定です!

 組合ではパソコンがまったく分からないが、今さら人には聞けないし、と言う人のために、『初心者向けパソコン教室』を、この秋に開校する予定です。
 インターネット化、デジタル化など゛言われて久しい今日この頃ですが、いまだにパソコンが苦手という人は意外に多く、機会があれば勉強したいと思っている人は多いはずです。
 そこで情報広報システム化委員会が中心となって、飯田橋にある「都立飯田橋技術専門校(キャリアカレッジ飯田橋)」に委託して、初心者のためのパソコン教室を開催することにいたしました。
 予定では10月に週2回、計8回のコースを予定しています。1人1台のパソコンで専門の講師による指導が受けられます。7月に案内予定ですので奮ってご参加ください。
 受講料は6500円、テキスト代は2100円程度かかる予定です。



第77回ラベル会
岩井 浩氏が優勝

 4月27日(火)、前日周りの人たちには大雨、日頃の行いが云々と言われ、参加者全員がそう思っていた筈が、朝のうち小雨、名門川越カントリークラブ、1,2ホール、傘をさしてのプレイ。
 同伴者であるメンバーの丸吾の植田社長曰く『下界は(川越市内)雨でも、ここは晴れていることが多い』と。ヤマックスの沼館工場長、三和技研の町田部長と和気藹々とラウンドしました。
 東コースは比較的短く私にとって好きなコース(飛ばないので)、スタートホール、幸先良くパーセーブ。4人集まればオリンピックゲーム即成立、寄らず入らずボギー4つ、5ホール目でオリンピック1点、気が楽になり6番ホールパーの2点、7番ホール気負いすぎてダボ、8番ニアピンホール、結果論で賞をゲットのパー、ラスト9番なぜかダボ、前半44と上出来。
 植田社長は別人のごとく大叩き、大阪での修行以前より上達、50p以下パット不調の沼館工場長、飛距離抜群、不運続きの町田部長。
 昼に軽く一杯、のどを潤し食後、西コーススタート。前半戦オリンピックゲーム全員少なかったので、植田社長より提案、鉄屑(はずした人▲1点)競技も加わり大いに盛り上がりました。
 さすが植田社長、3番ホールより6ホール連続パーセーブ。沼館工場長は前半と同様オリンピックに専念。
 愈々最終ホール、ティショット、スライスしてクロスバンカー、いやな感じ。グリーンまで150y、すかさずサンドウエッジ、出たが次のバンカー、ナイスチョットの次のバンカー、もうひとつおまけのバンカーと3回。なぜか5オン1パットのダボで46、今日は恥をかかずに済んだと・・・終了。
 パーティ会場で成績表を見ると3位入賞と思っていたら、『上位2人は資格がないので岩井さんが優勝だよ』の声。ヒロの渡辺社長、
 宣広プロの江口社長に心を込めて、声を大にしてお礼を申し上げます。




なるほど・ざ・新製品!
第85回 『ヒロ株式会社』
台湾製「超高速スクリーン印刷機」
高級感のある多色刷りが簡単に

 ヒロ株式会社(東京都練馬区田柄2−35−17  TEL 03−3977−9325)では、台湾のオーソテック・万譜機械企業股分有限公司の、超高速スクリーン印刷機「SRN3030」を販売しているが、各方面で注目されている。
 日本国内ではスクリーン印刷機は普及しているが、そのほとんどが手動か、たとえ自動式でもスピードが遅く、能率の面で問題が多かった。
 「SRN3030」は、全自動型UVドライヤー付印刷機で、台湾国内を始めとする世界各国に納入実績があるが、さらにスキージの走行方式を変更、走行スピードが従来の3倍になった。
 現在のスピードは6000RPHで世界で最も早い印刷速度で、この改造を機に、オーソテック社は昨年のIGAS2003に同機を出展、展示された機械はその場で売却が決まった。
 一昨年のCMMでも同社ではスリッター「SC300」を出展しており、その展示機械がいずれも会場で売却が決まっている。
 現在台湾の印刷機械は、他の東南アジア諸国と異なり、技術的にも大変優れており、まだ日本にはあまり紹介されていないが、機械の稼働状況を見られた印刷業者は、オーソテック社のその一味違う性能に高い評価を与えている。
 オーソテック社は、台湾最大の印刷機メーカーとして、すでに世界的に有名であるが、ラベル印刷機だけで世界中に2500台以上の販売実績を誇っている。
 しかし、これまでどういう訳か、日本での販売実績が少なく、これを機に大々的に日本市場への販売攻勢を強めることとなった。
 同機は2色刷りですが、特にコンピュータ制御による見当合わせ制度が抜群で、何度も繰り返し通し印刷することで、高級感のある多色刷りが簡単にできる。
 これは同機の持つUV乾燥機の速乾性とロール・ツー・ロールの特性が生かせるからで、初期費用が比較的安価でこの作業ができることは、大きなコストパフォーマンスを得られる。

《機械仕様》▼最大印刷面積= 300mm×300mm▼最大紙幅= 330mm▼最大印刷速度= 6000RPH▼アンワインド・リワインド・ロール径: 750mm▼UVドライヤー= 3.6kW×4セット(2色機用)