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bQ5800
平成16年12月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbQ58号 メニュー
  ●第7回ラベル関連ミニ機材展
    初のプレゼンテーションも盛況裡に
●こんな話、あんな話
    リーダーに必要な6つの条件
  ●青年部が勉強会
    『応急処置とケガの予防』テーマに
●注目されるエコアクション21
    中小企業版ISO14001
  ●東京都最低賃金改正
    10月1日からは時間額710円に
●No.45 健康がいちばん!
  『統合失調症とは?』
  ●理事会議事録(要旨)



第7回ラベル関連ミニ機材展
初のプレゼンテーションも盛況裡に
各社最新鋭機材を積極的にPR

 第7回ラベル関連ミニ機材展は、11月6日(土)午前10時より、台東区柳橋の『東商センター展示場』で、出展13社で盛大に開催されました。今回は初の試みとして「ワンポイントセールスコーナー」と銘打って、プレゼンテーションも行われましたが、熱心に説明を聞く参加者が目立ちました。

すっかり定着した第7回ラベル関連ミニ機材展の会場

 出展各社とも、いま最も力を入れている製品を展示実演、特に今回はリンテックが出展したモリサワフォントを搭載した、ゼブラの熱転写プリンター『Zシリーズ』を展示実演しましった。
 初出展のデュプロはカラーラベルプリンター「VP2020」業務用オンデマンドラベルプリンターを出展、CMYKK(ダブルK)ヘッドで業務の確実性と作業効率をアピールし注目されました。
 同じく初出展の昭和情報機器は、ラミネート、かす取り、カッティング、スリット等、ラベルの一連の事後処理を効率的に行うことができる『デジタルフィニッシングシステム』を出展、また、タカノ機械製作所は、レーザープリンターやコピーなどのトナーに反応し、熱処理によって箔付けをする簡易型転写プリンター、フォイルプリンタ「MTC2000」がこれまでにないタイプとして注目されました。
 この他には、光文堂がインキローラー洗浄作業の大幅な短縮を実現した、インキローラー洗浄システム「KBDローラークリーンシステム」を展示実演、村田金箔は進化した光る紙、転写蒸着紙『グリームPTP』を出展、印刷適正がいいのはもちろん、古紙リサイクルや焼却処理も可能で、超高輝度なメタリック感はこれまでになかったもので、すでに大手ガムメーカーのタブレットタイプのボトルに採用されているという。
 環境にやさしい商品としてはこの他にも、タック化成が剥離紙のない接着荷札「セパレス』と、付箋メモ「リポスト』を出展、大日本インキ化学工業も環境にやさしいタック紙として『スーパーエコサイクル』を展示。
 また、丸伸製作所は、ピンスポット刃型やチタンダイ、そして新フローテープとクラッチテープを展示、三和技研は毎分300ショットを実現した高速カッター「PTS270Rα」をそれぞれ出展しました。
 さらに三條機械製作所は間欠式凸版輪転印刷機「NS‐250」間欠式オフセット輪転印刷機「NSO1‐250」、フレキシブルダイのPRを、日本S&Hもすっかりおなじみになった『立体ラベル』の売込みを積極的に行いました。
 一方、今回初の試みとして実施された『プレゼンテーション』は、出展13社の内、12社がそれぞれ新製品について『ワンポイントセールスコーナー』と題して、展示会場の隣の特設会場で行いました。
 各社は、持ち時間5分間という制限の中で、いま最も売り込みたい製品、いま最も売れている製品について懸命に売り込みを行いました。
 ある出展者は「展示会でも、やはりこういう場を設けて、具体的に訴える場は必要だと思う。長時間ではあきられてしまうが、短時間でこちらのいま最も力を入れている製品について、十分にPRできたと思う」と手ごたえがあったと語っていた。
 同機材展は今回で7回目を迎えたが、現在では各協組が追随して、同じような展示会を開催しているため、マンネリ化にならないようにと、昨年協賛会員に対して、開催の有無や時期、開催内容についてアンケート調査を実施しました。
 その結果、今後も開催して欲しいという声が圧倒的に多く、ミニ機材展なのだから、これまで通りでいいという声が多かったため、新たにプレゼンテーションの場を設けることで開催が決まったものです。
 次回も開催を予定していますが、他協組が秋に開催が集中しているため、時期をずらしての開催も検討されています

初のプレゼンテーションも大成功



青年部が勉強会
『応急処置とケガの
  予防』テーマに

 青年部は11月11日(木)に、台東区柳橋の東京卸商センターにて、恒例の勉強会を開催しました。
 青年部はスポーツをやられている方や、小さいお子さんがいらっしゃる方も多く、今回は『応急処置とケガの予防』ということで、当組合協賛会の山アゴム鰍ウんのご紹介で、ニチバン鰍ウんのご協力を戴き、主にテーピングの巻き方などを実際に体験しました。
 最初に、ニチバン鰍フ商品の説明をして戴き、カートンテープ、紙テープ、PPテープなどの説明を聞き、そしてテーピングの講習会では、実際にテーピングを巻いてもらったり、また指導して戴きながら、人に巻いたりして実際に体験しました。
 テーピングの種類も色々あり、その違いなども体験しながら進行していきましたが、やはり実際に体験してみると、なかなかうまく巻けず、部員のみんなも悪戦苦闘していましたが、要所々を教えて戴き、何とかコツをつかみながら出来ました。
 当日ニチバン鰍ウんには遅くまでご指導戴き、また沢山のお土産も戴き、参加した部員も満足していました。大変ありがとうございました。
 今は生活用テーピングと言われるものもあり、中高年者に多く使われているものもありますので、次回ご要望があれば、第2回目の講習会も開きたいと思っております。

ケガの応急処置を実際に体験する部員



東京都最低賃金改正
10月1日からは
  時間額710円に

 東京都最低賃金は(地域別最低賃金)は、平成16年10月1日から時間額710円に改正されました。
 この改正によって、
 ◇東京都内の事業者の使用者は、この最低賃金以上の賃金を、労働者(臨時・パートタイマー)に支払わなければなりません。
 ◇現在地域別最低賃金は『時間額』のみとなっており、月給制、日給制、時間給生等すべての給与形態に『時間額』が適用されております。
 ※最低賃金額には次の賃金は参入されません。
 @精皆勤手当て、通勤手当及び家族手当
 A臨時に支払われる賃金
 B1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与等)
 C所定時間外労働、所定休日労働及び深夜労働に対して支払われる賃金(残業手当等)
 ※下記の業種については別に定める産業別最低賃金が適用されます。
 @鉄鋼業
 A一般産業用機械・装置・真空装置・真空機器製造業
 B電気機械器具、情報通信機械器具、精密機械器具製造業
 C自動車・同付属品製造業、船舶製造・修理業、船用機関製造業、航空機・同付属品製造業
 D出版業
 E各種商品小売業
 東京都最低賃金は、都内で労働者を使用するすべての事業場及び同事業場で働くすべての労働者に適用され、同最低賃金額以上の賃金を支払わない使用者には最低賃金法第5条違反として罰則が科される。
 東京都最低賃金が引き上げられたのは、平成13年以来3年ぶりとなる。
 今後、東京労働局では、改正後の最低賃金の周知に努めるとともに履行確保を図っていくこととしている。
 詳細は東京労働局労働基準部賃金課 03−3814−5311 または労働基準監督署までお問い合わせください。

 東京労働局ホームページ
 http://www.roudoukyoku.go.jp



理事会議事録(要旨)

■日時 10月29日(金)
■場所 東商センター

《議題》

1.各委員会報告
@技術・環境対策委員会(園田副委員長)
 11月25日にシール組合と合同の環境委員会を開催、日本ウエストの話を聞くことになっており、その後組合員に対しアンケート調査を実施するので協力して欲しいと要請された。
A福利厚生委員会(弓納持委員長)
 合同支部会は12月2日に開催、支部会なので当日の進行は支部長が担当するのが筋ではないかと提案があり、司会進行は坂内、植田両支部長に一任することで了承。合同新年会は、1月12日に開催、今回は当組合が担当となっているので、11月末に案内状を発送することで了承。

2.理事定員割れによる補充選挙について
 日野憲一氏の病気療養による理事辞任のため、定款上の理事は15人から18人という定員を割ってしまうため、補充選挙をしなくてはならないと、本間専務理事より説明があり、そのためには臨時総会を開催しなくてはならず、12月2日に予定されている合同支部会の前に臨時総会を開催し、新たな理事を選出する。
 その際に前回の理事会で承認された新理事候補の、松浦保、臼井利彦、高橋邦浩の3名を新理事候補として決定したい旨諮ったところ、全員一致で承認された。

 終了 午後7時半




こんな話、あんな話

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介するコーナーです。今回は印刷月間の協賛特別講演会で「歴史に学ぶリーダーの条件」と題して講演した童門冬二氏の講演内容からです。

リーダーに必要な6つの条件

 戦国時代、幕末開国時代、IT時代、こういうときにリーダーの条件として、まずどういうものが必要であるかといえば、6つあるだろう。ひとつは先を読むことが大切で、先見力を欠くことができないだろう。
 2つ目はそのためには情報の収集、同時にそれを分析する判断力、が必要になってくる。
 すると今のような複雑な時代はこれでいけるという解決策がシンプルなものがなかなか言いにくい。場合によっては、判断を中止し、見切り発車をせざるを得ないということは、やはり決断力が必要だろう。
 決めたことは必ず実行するという実行力がその次に出てくるでしょう。
 この5つは人間の生身の営みですから、健康でなければいけないということで体力が必要だろうといわれております。
 よく経営者の方々とお話させて戴いて、こんなことを言っていますが、今あなたが一番大事にしているのは、どの辺ですかと聞く、口をそろえて4番目の決断力だとおっしゃいます。これは容易ではないと。
 それはもうひとつの理由がある。特に社長さん方です。ものの決定というのは、トップの固有の権限であって、部下に委任できないもの。だから決めるという決断のときに一番悩みますと。
 夜も寝られないときもあるし、あるいは十二指腸潰瘍になるようなこともあるでしょう。それはなぜかというと、今の企業者、トップに立つということは、言ってみれば山の上の一本松で風当たりが非常に強いのだと。
 自分は幹であり、枝葉がある。幹が倒されれば枝葉もこけてしまう。枝葉というのは従業員とその家族なのだと。これはそういう責任のないことはできない。踏みとどまらなければいけない。
 ということは、しっかり根を張って地中からの滋養分を吸い取って、自分で自分を支えていかなければいけない。
 だから今の企業トップというのは多かれ少なかれ、規模の大小を問わず、孤独な立場ですと、よくおっしゃいます。私もそうだろうと思います。
 しかし、そうは言ってもこれだけでもだめなのだと。それはどういう事かといいますと、この6つは現在におけるリーダーの条件としては本体に過ぎないということです。やはりプラスアルファが要る。
 ではそのプラスアルファというのは何かといえば、周りの人々に先ほど物・サービスで申し上げた『なら』と思わせる『らしさ』のことです。
 つまり周りの人が感じ取る一種の気(オーラ)です。この『なら』と思わせる『らしさ』を人間の場合には風度といっています。 『度』は『土』ではなく、温度、湿度という目盛です。




注目されるエコアクション21
「環境活動評価プログラム」
中小企業版ISO14001
取得費用や労力を大幅に軽減

 環境問題の高まりの中で、ISO14001の取得が大手企業で活発であるが、その反面高価な取得費用やその煩雑な事務作業から、中小企業では、その取得について疑問視する声も多かったのも事実です。
 さらに先に国土交通省が、入札の参加要件からISO9001を外すと発表したことから、ISO14001 でも、環境省がこれに変わる新たな環境活動評価プログラム『エコアクション21 』を作成し注目されています。
 20世紀から21世紀へ持ち越された最大の課題のひとつ、それは環境問題です。環境問題は一部の特定された産業によってのみ対応されるものではなく、この問題に対処するために各個人、各事業所といったより身近な部分からの対応が肝要であると言えます。
 このように環境問題の深刻化と循環型社会づくりへの気運の高まりから、近年企業においても環境保全活動への取り組みが進み、特にISO14001規格の認証取得が進んでいます。
 しかし、全国に約700万といわれる事業所のうちISO14001を取得したのは4000あまり(約0.06%)であり、取得に要する費用や労力を考えると、大多数の中小零細事業所への普及は現実的ではありません。
 そこで、あらゆる事業者が、自主的・積極的に環境にやさしい活動に取り組んでいくためのガイドラインとなる簡易なプログラムとして環境省が作成したのが『環境活動評価プログラム(エコアクション21)』です。
 環境活動評価プログラム(エコアクション21)は21世紀の事業所の環境問題対応のための第一歩となります。

エコアクション21の特徴
 ISO14001が本格的な登山だとすれば、エコアクション21はオリエンテーリングに例えられます。予め用意された地図を持って、チェックポイントをマークしながらゴールへ向かうという、つまり、ガイドに沿って進んでいくと目的地にたどりつくということです。
 本格的な環境マネジメントシステムを持たない組織であっても、このプログラムにしたがってエネルギーや廃棄物の量など、いわゆる環境パフォーマンスを直接管理し、環境負荷を減らす取り組みを効果的に進めることができます。
 ISO規格との関連では、99年11月に発行されたISO14031(環境パフォーマンス評価規格)との基本的な整合性をもっています。

グリーン調達基準
〜環境への取り組みを示す客観的な評価基準〜
 ISO14001を取得した大企業から、取引先に対して認証取得を求める動きも目立ってきました。その際の基準としてエコアクション21に取り組んでいることがISO14001の取得に準じて評価される事例も増えています(キャノン、シャープなど)。
 したがって、このエコアクション21が取引先からの要求に対する自社の環境への取り組みを示す客観的な評価基準となります。

ISO14001へのステップアップ
 エコアクション21の取り組みを通じて得た知識と経験を生かして、将来ISO14001の認証取得に結びつけることも、もちろん可能です。ISO14001認証取得へのステップアップとしても考えられます。

 《参考資料》
 http://www.npogunma.or.jp/ecoaction21/




No.46 健康がいちばん!
『統合失調症とは?』

■統合失調症とは
 統合失調症は、脳をはじめとする神経系の病気ですが、脳の機能が全くだめになってしまったり、人間性が失われてしまう病気ではありません。我が国の精神科入院患者の中では、約六割を占めています。
 過去から様々な仮説がありますが、現在でもその原因については、まだ証明されていません。 ある程度わかっていることはあります。親の育て方や環境だけで病気になるのではありません。遺伝病ではありません。(発病のしやすさ、体質的なもろさは伝達されることが考えられます)。一つの原因によって発病するのではありません。
 一般的にはその人がもっている体質的なもろさにストレスが加わり、バランスを崩して発症すると考えられています。そして、それはドーパミンなどの脳内の神経伝達物質の代謝の変動と関係しているようです。

■症状は人によって様々
 「陽性症状」と言われるものがあります。
 人の声や物音、電波やテレパシーなど、そこに実在しない音が聞こえてくる体験をします。(幻聴)
 間違った考えを修正できなくなったり、被害を受けていると思いがちになります(妄想)
 混乱や興奮のため、まとまりのない会話になります。このような目立った症状は、発病後まもない急性期に主として見られます。
 「陰性症状」と言われるものがあります。
 感情の動きが乏しくなったり、まわりに対して無関心になります。
 やる気がでない、言葉が出にくいなど、意欲や自発力が低下します。
 集中力がなくなったり、疲れやすくなり、家にとじこもりがちになります。
 このような地味な症状は、周囲から怠け者に見えるなどの誤解を受けることがあります。急性期のあとの消耗期、回復期と言われる時期に主として見られる慢性の症状で、長期的に見守ることが必要です。

■治療は薬物療法中心
 治療の中心は薬物療法になります。
・脳内の神経伝達物質に働きかける薬などを服用します。これによって病的な体験はやわらぎます。
・症状を抑えるためにも、再発を予防するためにも、最小限の量を飲み続けることが必要です。
・対人関係や日常生活、ストレスに対するリハビリテーションも大切です。
・心の安定を図るための精神療法、社会生活技能の障害に対するSST(生活技能訓練)、家族関係の調整のための家族療法があります。
 病院や保健所で行われているデイケアでの活動もリハビリテーションの一つです。

■周囲の援助も大事に
 回復にはほどよい励ましと助けが必要です。
・無理な励ましは本人の過剰なストレスとなることがあります。
・助けすぎると、経験のチャンスが減り、回復が遅れることがあります。時間をかけて話し合うことが大切です。
・再発のサインについて知っておくことが再発予防になります。
・睡眠の障害が見られたり、急に活動的になったり、ささいなことに過剰に反応するなど、再発のサインと見られる症状を知っておくことが大切です。
・無理をさけて、ゆっくりと休養するように働きかけることが大切です。

《参考資料》
http://www.med.net-kochi.gr.jp/