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bQ6400
平成17年7月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbQ64号 メニュー
  ●環境問題と固形燃料化(RPF)
   について研修会を
●第47回年次大会・大阪大会
  ●ラベルコンテストの
   全作品を貸し出します
●こんな話、あんな話
 アナログの部分のフォローも必要
  ●理事会議事録(要旨) ●東印産協平成17年度総会
  ●日本印刷会館が竣工 ●No.47 健康がいちばん!
 『健康のためにぜひ献血を!』



環境問題と固形燃料化(RPF)について研修会を
日本ウエスト鰍フ長田和志氏を講師に
組合事業としての可能性を探る
抜きカスを固形燃料としてリサイクル
早ければ9月をめどに事業スタート

 恒例の組合研修旅行は、6月18日(土)、19日(日)の2日間にわたって群馬県沼田市にある白沢温泉「初穂の湯」に於いて、組合員、協賛会が参加して開催されました。研修会は講師に日本ウエスト社長の長田和志氏を迎え、「環境問題と固形燃料化(RPF)について」と題して、約1時間講演していただきました。

固形燃料化(RPF)について勉強した組合研修旅行

 環境問題は今や待ったなしの課題で、シール印刷業界にとっても、特に抜きカスの処理については頭を悩ましているのが現状。
 業界としては、抜きカスについては、固形燃料化(RPF) して、リサイクルする方向で、現在正札シール組合と合同の環境委員会を開催し、固形燃料化についてのリサイクル化を検討している最中。
 講演会は午後二時より技術環境対策委員の園田正義委員が、現在正札シール組合と進めている、リサイクル化について説明した後、講師の日本ウエストの長田社長が紹介されました。
 長田社長は初めに日本ウエストの会社概要を説明した後、@環境対策への取り組み(循環型社会の実現に向けて)ARPF(固形燃料)について(RPFとは、RPFの製造工程)B処理の流れ(回収から固形燃料化、再資源までの流れ)C分別方法D排出方法 排出システムE回収方法F運用の流れ等について順を追って説明しました。  シール・ラベル印刷のヤレ紙や抜きカスは、これまで分別が困難で、産廃業者に回収を依頼した場合、廃プラスチックとして扱われ、その結果埋め立て処分されてきましたが、処分場の確保にも限りがあるため、減量化やリサイクル化が大きな課題になっていました。
 同社では減量化には限界があるため、リサイクルにおける資源の循環を実践していくために、廃棄物を回収し、それを新たな代替燃料としてとしてリサイクルする「 RPF製造」を行っており、シール・ラベル印刷業界から出される廃棄物をRPF化して、さらにそれを組合事業として行えないかと、現在当組合と正札シール組合との間で、話し合いが進められています。
 RPF、固形燃料は製紙会社や鉄鋼メーカーで、石炭燃料の代替燃料として使用されており、石炭燃料と比較すると燃焼排出ガス等の環境汚染への対策になり、なおかつ燃焼性能がすばらしいため、その需要が年々増加していると説明されました。
 RPFとは「Refuse Plastics Paper Fuel」の略で、「プラスチックおよび紙から得られる燃料」という意味で、産業廃棄物を主体に、特定の事業所から排出された、廃プラスチックと紙くずを原料として、破砕→成形されたもの。
RPFとよく比較されるのがRDFだが、これは一般の廃棄物から作られる固形燃料で、紙とプラスチックだけから作られるRPFと比べ燃焼効率が悪く、生ごみも混入しているために、メタンガスが発生して爆発事故が起きるなどの欠点もあるということでした。
 処理の流れについては、シール印刷業者から出た「紙管」「タック紙残渣」「製帯袋」「ラベル」や「PPバンド」「フィルム巻取り」「クッション材」「フレコンバック」などの廃棄物が原料となる(ただし塩ビは除く)。
 これをトラックで巡回回収し、工場へ持ち込み、固形燃料プラントで破砕、生成して固形燃料化された後に、今度は燃料として製紙工場や製鉄工場に販売されるという流れが説明されました。
 現在、正札シール組合とラベル組合の合同技術・環境対策委員会で、組合事業として固形燃料化ができないか日本ウエストとの間で話し合いが進められていることも説明されました。
 今後、組合事業としてこの事業がスタートした際には、組合員に対してこの事業に参加するか否かの意思表示をして戴き、参加した組合員には、決められた曜日にパッカー車が回収に行き、搭載された計量器によって、重量、日付、時間などが記録され、プリントアウトされたものが組合員に渡されます。
 この際に七枚綴りのマニフェスト伝票にサインをし、処理費用は組合に一括して請求され、組合が各組合員に対して集金業務をするというシステムが説明されました。
 そして最後にこのシステムについては、今後さらに検討が加えられ、早ければ九月頃から事業をスタートさせたいと思っているので、今後組合員の方々からも積極的なご意見を頂戴したい結び、講演を終了いたしました。
 この後午後六時より、会場を移して恒例の懇親会が開かれ、渡邉理事長の挨拶、協賛会の岡野社長の音頭で乾杯し、大いに盛り上がりました。

翌日は観光とゴルフ

 翌日ゴルフ組は隣の初穂カントリークラブに於いて、5組、19名が参加して第81回ラベル会として行われ、18ホール、72ストロークプレーの結果、並みいる競合を抑えて、宣広プロの江口玉喜社長が、アウト49、イン47、ハンディ25、ネット71のスコアで見事優勝しました。
 2位は同スコアの三和技研の町田一仁氏、3位恩田製作所の恩田博氏(ベスグロ)、BB賞は坂崎彫刻の山崎光浩氏でした。
 観光組は午前9時にホテルを出発、天狗の霊峰迦葉山と別名花寺と言われている吉祥寺、田園プラザ川場を見学し、昼食の後さくらんぼ狩りをして、再び初穂カントリーへ戻り、ゴルフ組と合流、今回初めての試みとなった、ゴルフのパーティに参加して大いに盛り上がり、午後8時に上野駅前に無事到着いたしました。本当にお疲れ様でした。

ラベル会で優勝スピーチをする江口氏 観光組は天狗の霊峰迦葉山で記念撮影

第47回年次大会・大阪大会
10月14日・15日に開催
於・都ホテル大阪

 第47回年次大会大阪大会は、10月14日(金)、15日(土)に、シール印刷大阪府協同組合の担当で、「都ホテル大阪」に於いて開催されます。
 大阪での大会は、平成8年6月の第38回大会開催以来、実に9年ぶりの大会となり、すでに井村理事長以下組合役員・組合員一丸となって開催準備を進めております。
 今回は関連業者による「ミニ機材展」も午前11時から予定されており、各種の工夫が子凝らされた大会になる模様。
 開催概要は次の通り。

プログラム
■ 受付・午後1時より午後2時半
■ 記念講演・午後3時より午後4時半
■ 大会式典・午後5時より午後6時
■ 懇親会・午後6時半より午後8時
■ 全日本シール印刷青年部協議会交流会 午後11時より午後2時半 テーマ「パワーコミュニケーション」講師・夏川立也
■ ミニ機材展・午前11時より午後2時半
■ 第15回全日本シール・ラベルコンテスト作品展示会 正午より午後3時

記念講演
■講師・前大阪城天守閣館長・渡辺武氏 テーマ・「創業者と後継者」 〜秀吉とその時代に見る〜

会費
■ 基本セット 式典・懇親会・1名・16000円 同伴夫人・1名・15000円
■ 宿泊 シングル・12000円 ツイン・10000円(朝食・税サービス料込)
■ 観光 Aコース(日帰り)7000円 都ホテル大阪→USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)
■ 観光 Bコース(1泊2日) 35000円 都ホテル大阪→高野山持明院→高野山散策→持明院泊 2日目 高野山→高野口→粉河寺拝観→和歌山城→黒潮市場→大阪難波
■ Cコース(ゴルフ)25000円(プレイ費、交通費・食事等含む)飛鳥カンツリー倶楽部
※まだ、お申し込みでない方はお急ぎください。



ラベルコンテストの
全作品を貸し出します

 第15回ラベルコンテストは、全国から51社、111点の応募があり、予備審査を各協組単位で行ったが、6月2日に開催された第一次審査会で、自由課題(20点)、規定課題(8点)、特別課題(1点)が第二次審査へと進んだ。
 ラベルコンテストは、連合会予算の20%を使いながら、出展者は全体の6%と、対費用効果の点からも再検討すべきだという声も出され、次回の年次大会九州大会は、日程の関係で開催されないこととなった。
 なお、今回の出展作品は先日の総会の際に会場で展示したが、その際に見られなかった人のために、全作品を希望する組合員に貸し出すことになりましたので、希望する組合員は、その旨を組合事務局までご一報下さい。
 組合事務局より全作品(111点)を郵送いたします。


こんな話、あんな話

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介するコーナーです。今回は東京グラフィックサービス工業会の機関紙「東京グラフィックス」に掲載された、新三役の座談会から、会員脱退防止に関する部分を抜粋掲載したものです。

アナログの部分の
フォローも必要

司会 いま新入会員も多い訳ですが、やはり退会される方が多いわけです。それはどうお考えですか。
 退会が多い理由は経営が苦しくなってということがひとつ、二つ目にはあまりメリットがない状況、三つ目には会社を縮小あるいは廃業する状況だと思います。三つ目は仕方ないにしても残りの二つをどうやって解消していくかが問題だと思うのです。
 これは私の考え方ですが、私自身は組合に対して経営や指導をあまり求めていないわけです。やはり、人とのつながり、情報の収集が目的で、それ以上のことは望んでいないのですが、会員の皆さんがどこまで望んでいるかです。
 親睦やリクレーションを中心に考えているという支部もありますが、私はそういう支部でも言いと思うのです。
藁谷 中略 退会していく会社は印刷機を持っていて、それを稼動させていくことの大変さと、価格が下がってきていることがあり、新しく設備をしてやっていくより、もうこの辺で辞めた方がいいと判断しているところが圧倒的に多いような気がします。そういう意味で退会を防止するには、アナログの部分のフォローというか、そこを元気にしていくことが一番必要だという気がします。
 中略 業界団体が会員に何で役に立っているのかというと、支部を中心とした仲間作りが一方にあると思います。もうひとつが業界団体としての情報の共有と経営に役立つ情報を提供し、会員を後押ししてあげることだと思います。その二面を磨いていけば、結果として必ず東京グラフィックスは復活すると思います。
藁谷 ほとんどの会員にとってどこかで寄り集まって情報を得ながら懇親を行う支部の活性化が重要なのではないでしょうか。活動の活発な支部は最近元気になってきています。会員の増強も基本的には支部が一生懸命頑張ってくれることが大事です。


理事会議事録(要旨)

■日時平成17年6月23日(木)
■場所 東商センター

@新年度委員会構成について(本間専務理事)
 事務局より委員会構成の原案が示され、承認された。

A年次大会大阪大会について(本間専務理事)
 年次大会大阪大会への参加要請があり、観光コースについては、組合独自の日帰りコースを検討することで了承された。組合功労者については今回は該当者なしということで連合会へ報告することとなった。
 連合会の委員会派遣委員については、教育経営が松本、植田両氏、技術については森田氏が決定、了承された。

B組合創立40周年記念について(本間専務理事)
 組合が来年創立40周年記念になるため、記念式典のようなものを開催するのかについて検討したが、こういう時期などで盛大には開催せず、総会の際の懇親会をそれに代えるなどの案が出され 、今後実行委員会を立ち上げて、検討することで了承された。

C支部会開催について
 今年度第1回目の支部会開催について、7月中に開催してほしいと要請があり坂内、植田両支部長が話し合い事務局に報告することとなった。

D高年齢者雇用調査結果に基づいて、今後人材開発コースを検討することで了承された。

終了午後7時20分



東印産協平成17年度総会
傘下13団体の結束確認
各団体とも組合離れに
歯止めが掛からず

 東京都印刷産業団体協議会(浅野健会長)の、平成17年度通常総会は、6月9日(木)午後5時から、港区の東海大学校友会館会議室において開催されました。
 総会は吉岡幹事長の司会で、初めに浅野会長が挨拶した後、@平成16年度事業報告、決算報告、監査報告A平成17年度事業計画、予算案B役員改選の順で行われました。
活動計画は次の通り。

委員会活動
@ISO委員会
 ISO9000.14000 の研究、必要に応じた研修会(内部監査員等)の実施
 傘下会員企業の認証取得の支援
 個人情報保護法のPR、Pマーク付与の支援、情報セキュリティ問題等の研究

A環境・廃棄物委員会
 東京都環境局との連携による研修会等の開催
 会員企業への啓発と周知

Btpi-net委員会
 メーリングリスト「tp
 i‐net」の運用、情報交換の促進
 メールマガジン「 東印産協ニュース」の発行

C経営対策特別委員会
 原価意識高揚へ向けた活動
 官公需入札制度改善の研究
 電子入札等の研究

 主な新役員は次の通り。
 ▼会長・浅野健氏(東印工組)▼副会長・山田廣司氏(東京グラフィックス)、城所寅雄氏(製本組合)▼幹事長・藁谷和家(東京グラフィックス)▼顧問・渡邉正一氏(都ラベル)ほか各団体理事長▼幹事・栗原延行氏(都ラベル)ほか各団体副理事長

東印産協総会で挨拶する浅野会長


日本印刷会館が竣工
日本の印刷情報
産業の発信基地に

 かねてから工事中だった新しい日本印刷会館が完成し、6月16日に業界関係者多数を集めて竣工式が行われました。
 この印刷会館は手狭になったために昨年から工事が行われていたもので、日印産連、全印工連、 東印工組、フォーム工連、日本POP広告協会が入居しました。
 新しい印刷会館の基本コンセプトは、「日本の印刷産業のセンタービル、プリントメディアセンター的な機能と役割を期待する」「ハード面ではそのための諸設備・場を完備させるとともに、入居が予定されている印刷関連諸団体・企業にとって効率的で使い勝手の良いオフィス空間を提供する」となっています。
 1階にロビー、駐車場(10台収容)と日本印刷会館事務所、3階から8階に各団体が入居し、2階に会議室が3つ、光ファイバー回線が施設され、入居の各団体に内線電話、1階通用口各テナント間にインタホンが設置されました。



No.47 健康がいちばん!
『健康のためにぜひ献血を!』

■人工的に造れない血液
 現在、全国で1年間に約560万人(延べ人数)の方から献血に協力されて、その血液は輸血を中心とした医療に支えています。献血とは、皆さんが自発的に無償で血液を提供することにより、その血液が医療機関に供給されています。
 それによって、多くの患者の命を救い、多くの尊い生命が献血により救われています。人間の生命を維持するために欠かすことのできない血液は人工的には作れません。
 日々進歩する医学、輸血用血液が人工的に造れるところまではいたっておりません。さらに血液は生きた細胞で、長い期間にわたって保存することができません。輸血に必要な血液をいつでも充分に確保しておくためには、絶えず誰かの献血が必要となっています。
 献血は多くの生命を守るため、今後の医療を支えるために大切なものです。医療の発展のためにも献血の需要はますます高くなると思います。患者さんにとって最高の贈り物は献血です。
 献血は人命を助けるボランティアでもあります。今後ともより多くの方が献血を理解して、さらなる献血にご協力してくれれば幸いです。

■全血献血と成分献血
 献血種類には、全血献血(200ml献血、400ml献血)と成分献血(血小板成分献血、血しょう成分献血)があります。献血の種類には『献血方法別の採血基準』がありますので、採決基準を確認してから献血してください。
(1)全血献血
 全血献血は血液中の全ての成分を献血する方法です。200ml献血と400ml献血の2種類あります。
 200ml献血は年齢が16歳から69歳まで、体重が男性45s以上。女性40s以上の方なら、どなたでもできます。しかし、年齢が16歳と17歳、45s以上50s未満、女性40s以上50s未満の方が献血する場合は200ml献血のみとなります。
 400ml献血は年齢が18歳から69歳まで、体重50s以上の方なら、どなたでもできます。400ml献血は200ml献血と同様にすべての血液成分をいただく献血方法ですが、患者さんが輸血をうける場合、200ml献血に比べて半分の人数の献血者からいただく血液ですみ、輸血による感染症や副作用を少なくすることができます。このため、最近では医療機関からの要請は400ml献血の血液が主流になっています。また医学的に見ても体内の全血液量の15%(男性約600ml、女性525ml)以内が失われても何ら問題がないことが報告されています。しかし、年間の献血回数がすべて400ml献血で行った場合で男性は3回、女性は2回と献血を多く行いたい献血マニアと旅血マニアにはふさわしくない採決方法です。
(2)成分献血
 成分献血は成分採血装置を用いて血液中の血小板や血漿を献血していただく献血方法です。回復するのが遅いといわれている赤血球はそのままお返ししますので、全血献血に比べ多少時間がかかりますが、身体への負担は少なくなります。
 また、患者さんにとっても輸血後副作用の軽減が期待でき、とても有効な献血方法です。成分献血には血小板成分献血と血しょう成分献血の2種類あります。

《参考資料》
http://www.geocities.jp/kenketsutishiki/