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bQ8000
平成19年1月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
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  ●良い意味の猪突猛進で
    理事長 渡邉 正一
●組合役員としての自覚を
  専務理事 本間 敏道
  ●親組合と更に意思の疎通を
    青年部長 清水 佳則
●求められるチャレンジ精神
  協賛会会長 庄司 昊明
  ●合同支部会で清宮氏が講演
    年商1億円企業の活路開拓とは
●新工場へ移転
  丸伸製作所
  ●No.60 健康がいちばん
    『笑い』は万病のくすり
●第85回ラベル会
  坂内氏が22年ぶりに優勝

良い意味の猪突猛進で
平成19年元旦 理事長 渡邉 正一

 新年明けましておめでとうございます。新しい年2007年、平成19年はいったいどんな年になるのでしょうか。
 昨年は世界的な原油高の影響で企業にとっても、個人ベースでも値上げの波にさらされた1年でした。
 世界情勢もイラク戦争が内戦状態となり、中東の不安定化がより顕著になり、北朝鮮の核保有によって朝鮮半島情勢も予断を許さない状況となっています。
 景気は回復基調にあり、いざなぎ景気をも超えたといわれていますが、我々にはまったく実感として感じられず、相変わらず厳しい状況が続いています。
 小泉構造改革の負の遺産といわれる「格差社会」は、あらゆる分野で影を落としていますが、まさに企業にとっても、勝ち組と負け組がはっきりと色分けされた感があります。
 ライブドア事件に象徴される拝金主義が世の中に蔓延し、額に汗しないで金を稼ぐ、ということがもてはやされる時代だからこそ、ものづくりを見直さなければならないのではないでしょうか。
 どんな時代になっても、基本はものづくりであることは間違いなく、物を作らない企業は虚業に過ぎないのではないでしょうか。
 ラベル印刷業界もここ数年、厳しい状況が続いておりますが、この業界の未来が決して暗いものではないことは、昨年開催されたラベルサミットでも明らかです。この業界の将来を暗くしているものがあるとすれば、それはまさに我々の『心』そのものではないでしょうか。
 私たちは決して1人ではありません。全国に800社を超える仲間がおり、1社ではできないことを、団結することによって可能にする、それがまさに協同組合の精神です。
 昨年、当組合も創立40周年の佳節を迎え、これを機にカウントをゼロに戻して、原点から新たな出発を誓い合いました。
 昨年1年間も技術研修会、セミナー、講演会、ミニ機材展等々の組合事業を実施し、多くの組合員が参加されましたが、こうした積み重ねが組合員へメリットとして還元されているはずです。
 お陰様でRPF(固形燃料)事業も順調に推移し、すでに22社の組合員がこの事業に参加しておりますが、いまや環境問題はグローバルな課題であり、『もったいない』という言葉が世界で通用する時代となり、現在日印産連で進めているグリーン購入基準に基づくGP認定工場制度も昨年スタートいたしました。この地球上に住む1人の人間として、この環境問題は無関心ではいられない筈です。
 また昨年から「活路開拓調査事業」で指摘された課題について、再度取組もうという動きがあり、2回のセミナーを開催しましたが、今年はこの課題への取組みを最優先に、事業を展開してまいります。今年も山積する課題に臆することなく、前を向いて進みたいと思います。
 今年は猪年ですが、後先を考えずに突っ走るのが猪突猛進と言われていますが、考えて何も行動しないよりは、良い意味で猪突猛進しようではありませんか。


組合役員としての自覚を
専務理事 本間 敏道

 新しい年、平成19年を迎え、組合員・会友の皆様、また協賛会の方々に、昨年1年間大変お世話になりましたことを厚く御礼申し上げます。
 昨年の日本は、いじめ問題や子供の虐待など、凄惨な事件が新聞紙上を賑わせましたが、まさに「日本が壊れていく」という印象を強く持ちました。
 景気は着実に回復し、いざなぎ景気を超えたなどと言う報道がある中、我々の業界にはまったくその実感はなく、『おきざり景気』と皮肉る報道もあります。
 政府の弱者切捨てが顕著になり、定年後も年金では到底生活できずに再就職先を探す人が多い中、その就職先もままならない日本、こんな国に愛国心を強要する資格があるのでしょうか。
 しかし、この厳しい中、この業界でも業績を着実に伸ばしている企業が多くあることもまた事実です。
 特に地方の企業は元気が良く、東京に支店や営業所を開設するところが目立ち、そのいずれもが業績を大きく伸ばしています。
 こうした動きに対して東京の業者は、地方の業者が東京の市場を荒らしているという表現をしますが、果たして本当にそうでしょうか。
 口を開けば「景気が悪い、景気が悪い」とお題目のように唱え、決して何もしようとはせずに、景気のせいにしてしまう業者が多いことも事実ではないでしょうか。
 地方のある業者が「やはり東京は市場が大きいですね。いっぱい仕事が転がっています」という表現をしていましたが、これは裏を返せば、まだ東京の業者は甘いと言う、痛烈な批判ではないかと感じました。
 こうした中、この危機を乗り越えようと、青年部が結束して独自の活動を繰り広げ、全国の青年部のリーダー的役割を果たしていることは、組合の将来にとってなんとも頼もしい限りです。
 昨年開催されたラベルサミットジャパンでも、この業界の将来がまだまだ希望に満ちていることが証明されました。
 青年部のように次代を担う若い人たちに,松明を間違いなくバトンタッチできるようにすることが、われわれ組合役員に課せられた使命だと思います。
 さらに組合役員の方々に、その責任を自覚していただきますよう、本年も何卒よろしくお願いいたします。


親組合と更に意思の疎通を
青年部長 清水 佳則

 新年明けましておめでとうございます。日頃より青年部の活動に対し多大なるご支援・ご協力を頂きありがとうございます。
 さて最近、耳にするようになってきた「コミュニケーション力」。もうご存知の方も多いと思います。今、とても注目されているこのコミュニケーション力ですが、現代社会において大人にも子供にもとても必要な力であるにもかかわらず、力不足の方が多い現実のようです。
 先日、この「コミュニケーション力」を提唱している大学教授の講演を聴く機会がありました。その中で人間関係を作るコミュニケーション力をつけるには家族の会話が、とても重要という話をしていました。特に子供が親と会話することの大切さを話していました。
 例えば親が子供に対し「最近、学校はどう?」と訊ねた時に「別に」とか「普通」と答えた場合、それは会話と言わないそうです。しっかりと言葉のキャッチボールが出来るような会話をすることが大切で家庭でそういう会話が出来ることがコミュニケーション力をつけていく方法のひとつだと言うことでした。
 昨年度を振り返りますとそんなコミュニケーション不足からか未成年者による犯罪や幼い子への虐待など子を持つ親としては信じられない事件が非常に多かった年でした。
 そんな中、組合内はここ数年で親組合・青年部の関係は非常に良くなっていると思います。渡邉理事長をはじめ理事の方々の御力だと感謝しております。また青年部より親組合へ3名の理事が良い形で橋渡しをしていただいているのもひとつです。
 本年度もこうした良い関係を保ちつつ、より良い社会・組合活動に少しでも貢献出来たら幸いです。
 本年度もどうぞ宜しくお願いします。


求められるチャレンジ精神
協賛会会長 庄司 昊明

 ラベル組合の皆さん、昨年は思いもかけず面白いことがございましたね。世界野球で日の丸を背負った日本が優勝した王とイチローの死に物狂いで戦った姿に感動しましたね。
 そして夏の大会でのハンカチ王子と一匹狼との熱闘は、今までの甲子園大会の中で最高のドラマだったと思います。
 暮れには松坂の60億円も驚きの話題。その年にあって皆さんの仕事の兄弟分の正札シールさんが55周年の祝賀会をされた事は、大変嬉しいことでした。
 話題に事欠かない年でもちゃんと存在感を出す、これはシール業界の歴史の強さと思います。私はこの祝賀会で申しました。
 昔から業界の牽引車となっていた東京のラベルさん、正札シールさんが最近先頭に立つのを忘れていませんか。
 今、誰もが言いますが、私どもの仕事で活気を見せているのは経済過疎地と言われる東北とか北陸のシール印刷会社だという事です。
 事実、ラベルコンテストでたくさんの栄誉を取ったのはその地区の会社でした。それらの会社の社長さんが言います。若い人が企画、立案し制作する。私はそれを見守っている≠ニ。まことに頼もしい言葉です。
 安倍内閣も盛んにチャレンジ(挑戦)と声高にいっています。何も内閣に合わせたことでなく、今年の業界にはチャレンジ精神がもっとも必要と思います。
 ピーマン、大根、キャベツなど廃棄せざるを得ない農家の人たちの苦悩は察するに余りあると思います。
 この救いようのないような心の痛みを考えた時、私どもの仕事は恵まれている.決して成熟し切った業界ではないと考えて欲しいのです。
 貴組合の渡邉理事長、全日の小宮山会長がいつもこのことを強調しています。
 どうか力を合わせ良い業界にいたしましょう。


合同支部会で清宮氏が2回目の講演
年商1億円企業の活路開拓とは
活路開拓について講演する清宮和夫氏

 一年を締めくくる恒例の合同支部会は、12月14日(木)に、台東区上野の「ラ・ベルオーラム」に於いて開催されました。
 午後4時半からはセミナーが開催され、清宮企画の清宮和夫氏が「いかに創るかから、いかに売るかへパートU」と題して約1時間にわたって講演しました。
 始めに植田教育経営委員長が「9月の組合研修旅行の際に、パートTを講演して頂きましたが、これを1回で終わらせるにはあまりにも内容が濃い問題だったので、今回是非にとパートUをお願いしましたのでしっかりと研修してほしいと思います」と挨拶しました。
 講演の冒頭で清宮氏は「シール業界は競争下にあるが、競争をしていると言うことは相手があると言うことで、これは裏を返せば活況を呈していると言うことです。その結果勝ち組だとか負け組だとか表現されますが、活況のあるところは必ず起きる現象で、そうでければ衰退してしまいます。決して悲観することはない。これをまず頭において話を聞いていただきたい」と前置きし講演に入りました。
 5年前の活路開拓調査事業で指摘された課題について「年商1億円企業の活路開拓の目指す道は」と題し、活路開拓の方法として、どう展開していくのか、組織としてどう見ていくのか、そして製品、加工技術・コスト、市場、特許・知財と6つに分けて、その方法論について説明しました。
 その中で導き出された結論として、第一に社長の意識改革が大事、社長が機械から離れる勇気を持つこと、組合依存から協業、自主性へ、第二に目指すは企画提案、お世話型のシール会社に、ついで商品からの脱却ということでした。
 さらに「中小企業は社長の行動に掛かっている、組織化されていない強みを逆に発揮することが大事である。大企業ではいま中小企業のような動きの取れる組織にしようという動きがある。この強みが強みにならないのは、前述の6つの特性から導き出されたことを採用するか、しないかにかかっている」と語りました。
 そして「企画提案が出来ないのではなく、企画提案が出来る手段を考える。その場合、組合という組織をフルに使うことが大事。一企業よりも組合というネームバリューは大きい」と、組合という組織を最大限に利用することと結びました。
 講演会終了後、別室において恒例の忘年会が開催され、挨拶に立った渡邉理事長は「清宮さんの貴重なお話を聞かせて頂きましたが、野球でも守りだけではだめ、攻撃しなければ点が入らないわけで、そういう意味でも私たちは攻めの経営をしていかなくてはなりません」と語りました。
 この後、山本相談役の音頭で乾杯、ビンゴゲームでは賞品が当るたびに歓声が上がり、いつもながらの楽しい雰囲気で、和やかな歓談が繰り広げられました。


新工場へ移転
丸伸製作所

 滑ロ伸製作所(森幸夫社長)は、このほど新工場に移転しました。
 新工場・京都市山科区西野山射庭ノ上町307番地26
 TEL=075−583−5115
 FAX=075−582−0130


No.60 健康がいちばん
『笑い』は万病のくすり
笑うことでHK細胞が活性化!

■心身を健康に導く笑い
 誰かの優しい笑顔を見ると、ホッと安心をしたり、何だか嬉しい気持ちになったりします。あるいは、赤ちゃんが楽しそうにと笑っているところを見ると、何だか自分まで楽しくなってくることもあります。
そんなふうに、"笑顔"に接することによって癒される私たちですが、実は笑っている本人にも、さまざまな効果があるのをご存知ですか。
 もともと"笑いは健康に良い"といわれていますが、それを実践して証明したのがアメリカの著名なジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏でした。彼は50歳の時に「膠原病(こうげんびょう)」を発症。体中に痛みが走る症状で苦しむ中、専門医から"回復の見込みは500に1"という厳しい宣告をされた氏は"笑い"で治療することを決意し、ビタミンC投与などとともに、コメディー映画やユーモア本で笑うことで、本当に病気を克服してしまったのです。これが世界的に話題となり、その後いろいろな"笑い"の研究が行われ、その心身に与える影響が医学的に解明されました。

■笑いで免疫力をアップ
 私たちが笑うと、まず脳が刺激され、そこから神経へ伝わり免疫機能活性ホルモンの"神経ペプチド"が分泌されます。また、これと結びついて"NK(ナチュラルキラー)細胞"も活性化。このNK細胞とは白血球の一種類であるリンパ球で、ガン細胞や細菌に感染した細胞を死滅させるという力があります。つまり、笑うと免疫力が高まり、ガンなども含むさまざまな病気に対して強い身体ができるのです。
 ほかにも、刺激を受けた脳からはベータエンドルフィン、エンケファリンなどのホルモンが多量に分泌されます。これらには鎮静作用や快感作用があり、実際にリウマチ患者に落語を聞かせて実験したところ"一時間笑っただけで痛みが和らいだ"という結果が報告されました。さらには笑うことで血液の循環が良くなり、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞の予防にもなるといわれています。

■美しい肌を作る笑い
 顔には普段あまり使われない筋肉がたくさんありますが、それらが衰えると肌がたるんだり、シワができたりします。この筋肉を効率良く使い、張りのある肌をつくるのが笑う動作。ですから笑いシワが増えそうだから…と笑うのを遠慮していると、かえってシワが増える結果になります。
また、笑いには自律神経を活性化させる作用も。特に、安らぎや安心感を与える副交感神経の働きを良くするので、リラックス効果は大。思いっきり笑った後に何だか気持ちが軽くなるのも、そういう理由があったからなのです。
 さらに、笑う時には腹筋もなどを使い、ほどよい運動に。3分半の笑いは約11カロリーを消費するといわれており、血中の酸素濃度が増加し、内臓の働きも活発になります。運動不足を感じたら、まずは積極的に笑うようにしてみるのも手です。
 それでは、作り笑いでも同じ効果があるのでしょうか。答えは"イエス"。実験では作り笑いの場合でも免疫力が高まるという結果が報告され、その理由は顔の筋肉が動くことで作られる神経伝達物質が、脳に伝わるからではないかと考えられています。

 《参考資料》
 http://www.k-salad.com/life/relax/005_2.shtml


第85回ラベル会 ザ・ゴルフクラブ竜ヶ崎
坂内氏が22年ぶりに優勝

 第85回ラベル会は、師走の12月12日(火)に茨城県にある「ザ・ゴルフクラブ竜ヶ崎」に於いて、組合員・協賛会16名が参加して開催されました。
 このコースはラベル会としては始めてのコースで、バブル期にオープンしたというだけあって、クラブハウスやその施設は豪華そのものでした。
 ここ最近は、毎回優勝候補の筆頭に挙げられながら,生来の気の弱さ(?)が災いしてか、いつも期待を大きく裏切ってきました。
 このため、今回は何とかしたいという気持ちもあり、気を引き締めてスタートしました。心配していた雨がインコースの12番ホールあたりから降り始めてきました。用意してあった雨合羽で雨対策も万全にして、平常心でプレーを心がけました。
 ドライバーも調子よく、以前の7割程度の力でも曲がらずに、前よりも距離が出るようになりました。お陰様で前半は48と言う好スコアで上がれました。
 昼食の際もアルコールは控えて、この調子で行けば優勝間違いなしと言う同伴者に励まされて、午後のアウトコースをスタートしました。
 このアウトは3番が610ヤード、5番が615ヤードと言う超ロングコースでしたがボギーとダボで納める事が出来たのが大きかったと思います。
 雨も本降りになってきましたが、平常心を心がけてプレーをし、この頃になると同伴者やキャディさんまでが応援してくれました。
 いよいよ上がりの8番では、短いパットに手が震え、最終9番では第4打をバンカーに入れ、ここからまた反対のバンカーに、このバンカーショットも寄らずに10メートル近くのパットを残しましたが、2打で大丈夫と励まされて打ったボールがカップに吸い込まれ、何とかトリプルで上がり、終わってみれば49、トータル97、ハンディ29にも助けられ優勝することが出来ました。
 何と言っても今回は同伴者の三和技研の町田さん、ゼネラルタックの原さん、組合の本間さん、そして最高のキャディさんたちのアシストがあったからだと感謝しています。本当にありがとうございました。そして幹事の方々にも感謝申し上げます。

 成績は次の通り。
 ▼優勝・坂内仁英(48 49 97 HD29 ニアピン2)
 ▼準優勝・江口玉喜(51 50 101 HD21)
 ▼3位・高石剛志(47 51 98 HD19)
 ▼BG・恩田博(41 43 84 HD3)
 ▼ドラコン・五十嵐正秀(2)

表彰式で優勝杯を手にする坂内氏 坂内氏の見事なティーショット