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bQ8200
平成19年4月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
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  ●組合青年部実態調査報告書より
    組合活性化は青年部の活動に
●今年度最後の支部会を開催
  やはり組合の原点はここに
  ●日印産連が応募受付
    環境優良工場表彰の
●No.61 健康がいちばん!
  普通の風邪とは違うインフルエンザ
  ●なるほど・ざ・新製品
    第90回『内田マシナリー商会』

組合青年部実態調査報告書より
組合活性化のキーポイント
は青年部の活動にあり
親組合と現実とのギャップに壁

 東京都中小企業団体中央会は、昨年「組合青年部実態調査」を実施し、このほどその調査結果報告書をまとめました。組合の活性化はひとえに青年部の活動がカギと言われていますが、今回の報告書には多くの課題が指摘されています。

 本報告書は、平成18年度東京都中小企業連携組織対策補助金事業の一環として、実施した「組合青年部実態調査」の結果をまとめたものです。
 この中小企業組合の役割発揮、活性化については、組合の「青年部活動」がカギを握っています。中小企業も組合も後継者育成は、いつの時代も喫緊の課題でありますので、会員の状況や活動状況あるいは親組合との関係・位置づけ、さらには親組合活性化のための取り組み状況などについて調査しています。
1. 青年部の概要について
(1) 設立年
 「昭和50年代」、「平成元年〜平成10年」がともに26組合(23.6%)と第1順位にあり、次いで「平成11年以降」が16組合(14.5%)で第3順位となっている。
(2) 会員数
 第1順位「11人以上50人以下」が80組合(69%)、第2順位「10人以下」19組合(16.4%)であり、50人以下の会員数で85.4%を占めている。
 また、平均会員数の前回・前々回調査比較では、平成5年調査62.3人、平成10年調査が47.3人、今回(平成18年)調査が37.2人であった。大幅な減少となっている。
(3) 最近(3年間)の会員の増減
 「変わらない」(52組合)と「減少」(49組合)がほぼ同数となり、「増加」(16組合)は1割強にとどまった。
(4)年令制限
 年令制限「有り」が58組合(49.6%)、「無し」が59組合(50.4%)で、ほぼ同数となっている。
 また、「有り」の内訳は、「46才以上50才以下」が第1順位で23組合(19.7%)、第2順位「41才以上45才以下」22組合(18.8%)となっている。
 前々回(平成5年)及び前回(平成10年)調査との比較をみると、「無し」の比率が40.3%、46.9%、50.4%となっており、年令制限を無くす青年部の割合が増えている。会員数が減っていることへの対応か。平均年令は、平成5年45.9才、平成10年46.3才、平成18年46.8才と横ばいである。
(5) 会員の構成
 会員の構成は、「若手経営者、後継者及び幹部社員」とするものが第1順位で55組合(50.9%)、次いで「若手経営者又は後継者」で38組合(35.2%)あり、全体の86.1%を占めている。
 若手経営者のみ0.9% 回答総数=108
 上位3位をみると「後継者等の相互親睦」67組合(57.3%)「情報交換・相互啓発」63組合(53.8%)「企業経営者・人材の育成」、「組合後継者の育成」56組合(47.9%)の順位であった。前回(平成10年)調査と上位3位は同じ項目となった。
2.青年部を設置した動機について
 上位3位をみると「後継者等の相互親睦」67組合(57.3%)「情報交換・相互啓発」63組合(53.8%)「企業経営者・人材の育成」、「組合後継者の育成」56組合(47.9%)の順位であった。前回(平成10年)調査と上位3位は同じ項目となった。
3.親組合と青年部の関係について
(1)青年部の位置づけ
 親組合からみて、青年部をどの様な位置づけとしているかをみた。第1順位が「規程は設けていないが、内部組織として位置づけ」51組合(44.0%)、次いで「内部組織として規程等で位置づけ」ているが44組合(37.9%)であった。従って規程等で定めている、いないにかかわらず、「内部組織として位置づけている」組合が80%を超えている。親組合と青年部の関係について組合とは別個の活動を行い、関与していない(6.7%)
(2)青年部活動に対する支援策
 親組合の青年部活動に対する支援の内容をみると、第1順位は「財政面で支援」が95組合(86.4%)であった。第2順位は、「青年部役員を組合役員に登用」しているが52組合(47.3%)、次いで「事務処理を手伝っている」50組合(45.5%)となっている。
「青年部役員を組合役員に登用している」割合を前々回・前回調査と比較すると、平成5年が42.9%、平成10年は51.7%、今回は47.3%であった。
4.青年部の現在の活動状況について
 「活性化している」「マンネリ化している」青年部がほぼ同数となった。
「マンネリ化」の理由 (現状を訴えているもの)
・後継者の減少により新規部員の加入がなく、会員の減少に歯止めがかからない。8件
・リーダー不足、人員・会員不足によって企画力不足や資金力不足を併発している。15件
・青年部役員への就任を回避する傾向がある。
・長年、同じ会員同士なためマンネリ化している。
・会員は第一線で活動しており、家業の人手不足や多忙のため会員間の連絡や日程調整(参加機会)に手間取っている。4件
・出席者・参加するメンバーが毎回同じで会合に活気が感じられない。
・業況が厳しいので事業などへの参加者が減少し、青年部活動が停滞している。
・公共事業への世間からの風当たりが強く、目立った活動を自粛せざるを得ない状況にある。
・組織化されて時間が短いため、定例会開催などが決まっておらず、勉強会、新年会などのときにしか集まることができない。
「マンネリ化への打開策」
・同業種の他組合と情報交換を行い活性化しようとしている。
・新規加入者の増大に努力中。
・青年部四役と一部の方は、懸命に考え、行動し、頑張っているが全体の活性化は難しい。18年11月に大阪青年部と一緒に工夫していく。
・今までの主な活動が懇親会でしたので、その習慣を変えていきたいと思います。
・他の組合からの呼びかけに応じ、講習会などに参加している。
5.青年部の実施事業について
 上位3位は、第1順位が「視察・見学会の開催」83 組合(70.9%)、次いで「組合事業への参加・協力」81組合(69.2%)、「懇親会」78組合(66.7%)の順であった。上位3位は、ほぼ、どの組合でも青年部の共通した事業であって、前回・前々回調査と変化がなかった。
6.青年部の財政規模等について
(1)前年度の支出総額
 青年部における年間の支出総額をみると、第1順位が「10万円以上100万円未満」45組合(40.9%)、次いで第2順位「100万円以上500万円未満」35組合(31.8%)、第3順位「10万円未満」25組合(22.7%)であった。また、平均支出総額は、1,952千円で、前回(平成10年)調査1,416千円、前々回(平成5年)調査1,706千円と比べて増加している。
(2) 前年度の親組合等からの補助金額
 親組合等からの補助金が「有り」とする青年部が84組合(77.8%)、「無し」とする青年部24組合(22.2%)となっている。
 「有り」とする組合の補助金額をみると、「10万円以上50万円未満」が第1順位で39組合(36.1%)、次いで「10万円未満」23組合(21.3%)、「50万円以上100万円未満」が11組合(10.2%)の順位であった。
 「補助金等」の平均補助金額は、平成5年調査が540千円、平成10年調査は476千円であり、今回の調査は531千円であった。
(3)会員の年会費額
 まず、会費徴収の有無については「有り」が63組合(58.9%)、「無し」が44組合(41.1%)の割合であった。徴収する組合の金額について上位3位は「1万円以上5万円未満」が36組合(33.6%)、次いで「1万円未満」が17組合(15.9%)、「5万円以上10万円未満」10組合(9.3%)の順位であった。
7. 他組合青年部との交流について
(1)他年部との交流の有無
 他組合青年部との交流を「行っている」組合61(54.5%)「行っていない」組合51(45.5%)であった。
(2) 交流の目的
 他組合青年部と交流を「行っている」61組合の内訳は、「情報交換」58組合(95.1%)、「知識・ノウハウの習得」32組合(52.5%)の順位で多かった。この順位は、前回(平成10年)調査と同様だが、「知識・ノウハウの習得」を行っている青年部が増加している。
(3) 他組合青年部との交流希望
 他組合青年部と交流を「行っていない」51組合の今後をみると、第1順位が「交流の予定はない」21組合(41.2%)、第2順位「他の青年部と交流したい」15組合(29.4%)であった。約3割の青年部が交流を希望している。
■親組合と青年部で問題となっている点
(会員・構成員に関するもの)
・新規加入者がなく、会員が減少しており、運営が難しくなっている。・高齢化や世代交代が進んでいる。さらに、後継者がいない。
・世代交代が進み、会員の半数が親組合の役員になっているし、組合員減少に伴い親組合、青年部と分けて活動することが必要なのかとの意見もある。
・会員が、だんだん高齢化してきて親組合と両方に加入している人が多くなり、親組合と青年部との違いがあまりなくなってきた。
・親組合に父、青年部に子という関係上、なかなか親組合と共同歩調が合わない。
・青年部役員に組合事業をバトンタッチしたくとも、現業に追われている。
・会員は会社のリーダー的後継者となり、会合が開催しにくい。
(親組合との相性)
・年代による意見の相違が生じている。
・青年部員の拡大に親組合の理解・支援が必要。
・かつては、部会長が組合理事職に就いていたが、部会の独自性をねらって離別。以来、組合事業としての統合性・整合性に欠けている。
・青年部活動がいき詰まっているので、親組合が組織運営のアドバイスをすべきか、検討している。
・青年会トップのリーダーシップが弱いため、組織が弱体化している。青年会を青年部に組織変更して、親組合と青年部が同じ意識を持ち、同じ事業を展開できるようにし、組合の活性化に結びつけたい。
・コミュニケーション不足
(新規事業等の模索)
・戦略的に考えると魅力のある青年部活動の方向性について、有限原資の中で苦戦している。
・今後、会員ニーズに合ったテーマをどう設定するかが問題になってきている。
・青年部員が家業の主流になっていたり、また、事業所の従業員だったりで、[部]として思うような活動が出来ない。(青年部として独立した活動が困難な状況)


今年度最後の支部会を開催
やはり組合の原点はここに
東支部会

初参加者で盛り上がった東支部会

 東支部会は3月8日(木)午後6時より、台東区の「上野市場御徒町店」に於いて、組合員15社が参加して開催されました。
 初めに坂内支部長が「組合の原点は何と言っても支部会です。ここで困っていることや、自分たちが今やっていることを率直に話していただいて、情報交換する場でもあります。どうか大いに語って何かを掴んで帰っていただきたいと思います』と挨拶しました。
 続いて嶋田副支部長の音頭で全員が乾杯、懇談に入りました。特に今回は初めて支部会に出席された方もいて、いつも以上に賑わいました。
 途中から、臼井特殊印刷の臼井社長から、同社が現在取り扱っている商品についての紹介があり、特にアイデア商品ばかりが紹介されたため、参加者の関心も高く、その製造方法についての質問や、用途や素材についても興味をそそられたようでした。
 今回初めて支部会に参加したある参加者は『今までなかなかきっかけがなく参加できませんでしたが、初めて参加させて頂き、大いに参考になりました。支部会がこんな雰囲気で行われていると走りませんでした。次回からは必ず参加させていただきます』と語っていました。

西支部会

芳賀さんを送る会になった西支部会

 西支部会は3月9日(金)午後6時より、台東区の上野の「春花秋灯」に於いて、組合員14社が参加して開催されました。
 初めに植田支部長が「組合が何かをしてくれるという考えは間違い。自分たちの組合なのだから、どうしたら組合が活性化するかをみんなで考えてほしいし、そのための支部会にしていきたい」と挨拶しました。
 また、今月で廃業のために脱退することとなった許F賀商標の芳賀義雄氏が「組合に加入させて頂いてから25年が経ちましたが、当時の園田さん、小林さん、野末さんたち歴代の支部長に引っ張られて支部会に参加しましたが、組合があったからこそ今日があると思っています。今回本当に残念ではありますが、廃業することになりましたが、長い間お世話になりました」と最後の挨拶と御礼を述べ、出席者全員で長年の労をねぎらいました。
 西支部は歴代の支部長が、常に新しい支部員の面倒を見て支部会に参加させるという伝統があり、すでに2代目になっているところも多く、これが支部会の原点になっています。


日印産連が応募受付
環境優良工場表彰の

 日本印刷産業連合会は、今年も、第6回「印刷産業環境優良工場表彰」の応募を5月31日まで受け付けています。
 詳細については組合ホームページまたは、日印産連ホームページよりダウンロードください。


No.61 健康がいちばん!
普通の風邪とは違う
インフルエンザ

■インフルエンザの基礎知識
 インフルエンザはよく普通のかぜ(普通感冒)と誤解されますが、ウイルスの種類が異なり、高熱がでるだけでなく、場合によっては重症化、合併症をも引き起こす恐れのある感染症です。 インフルエンザ対策のためにまず、インフルエンザとかぜ (普通感冒)との違いを正しく認識していただくことが大切です。

■インフルエンザと普通感冒との違い
 インフルエンザと“かぜ”(普通感冒)とは、原因となるウイルスの種類が異なり、通常の“かぜ”(普通感冒)はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急に38〜40度の高熱がでるのが特徴です。
 さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常五日間ほど続きます。
 また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。

■インフルエンザの感染様式
 通常の”かぜ”(普通感冒) のウイルスの感染様式は(かぜウイルスのなかでも最も多いライノウイルスの場合) 特に手から手による接触感染の頻度が高いといわれています。
 それに対して、インフルエンザウイルスは患者のくしゃみや咳、痰などで吐き出される微粒子(飛沫) を介して感染する「飛沫感染」が中心です。

■新型インフルエンザ
 インフルエンザの中、A型のウイルスはヒトだけでなく、鳥やブタ、馬、鯨など他の動物にも感染します。通常はヒトからヒトへというように同種の間で感染し、ヒトが他の動物のインフルエンザにかかることはほとんどありません。
 しかし、インフルエンザウイルスの遺伝子情報が子のウイルスにコピーされる時に、遺伝子情報が変更され性質が変わる(変異する)ことがあります。変異によって、これまでヒトに感染しなかったインフルエンザウイルスがヒトへ感染するようになり、さらに、ヒトからヒトへ感染するウイルスが現れる場合があります。
このようにして、ヒトからヒトへ感染する新しいインフルエンザが出現した場合を、「新型インフルエンザ」といいます。

■新型インフルエンザの予防法
 予防法は、帰宅後うがいや手洗いをする、マスクをつける、人混みを避けるなど、通常のインフルエンザと同じです。しかし、この場合ヒトは全く抗体を持っていませんのでワクチンを接種する必要があります。現在のワクチンは新型インフルエンザには効きませんが、新型インフルエンザに効くワクチンを早期に実用化するために、世界中で研究が行われています。新型インフルエンザの治療には、抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)が有効であると考えられています。このため、国や一部の自治体では、新型ウイルスの出現に備えて、抗インフルエンザ薬の備蓄を行っています。

《参考資料》
 http://influenza.elan.ne.jp/basic/complication.php


なるほど・ざ・新製品
第90回『内田マシナリー商会』
完全静止画像装置「Handy V2」
従来品をさらに小型化し
狭い場所にも取り付け可能に

 挙燗cマシナリー商会(千葉県八千代市高津412−43 TEL 047−459−4570)では、このほど63ミリの高薄型、高画質カメラ搭載、完全静止画像装置「Handy V2」をラベル業界向けに発売し注目されています。
 同社ではすでに一昨年「Handy V1」を発売し、ラベル業界などで100台以上が稼動していますが、ラベル印刷業者のニーズでさらに小型化した「Handy V2」を今回開発したものです。
 このカメラケースは、63mm(幅)×103mm(奥行)×220mm(高さ)で、この中に高性能CCDカメラ、ストロボ発行装置を収め、非常に狭い場所にも取り付けが可能で、すでに数台が稼動しており、受注残も10台以上となっています。
 また、45度の角度で照射する光源とあわせて活用することによって、白地の淡い黄色や金・銀等の反射素材も問題なく監視できるほか、35倍最大拡大倍率とあわせて活用することでオペレーターは網点やエンボス等の立体までを確認することが出来ます。
 特徴・仕様は次の通り。
1.超小型化、高画質を実現、小型化したので一台で他の希望監視位置に簡単に移動できる。
2.モニター上の画像の色調節が可能
3.ダイカットライン、表・裏の検討も監視できる(裏ストロボ装置を取り付け)
4. 最大拡大倍率も35倍で、網点、エンボスも良く見える。
5.印刷速度は200M/分以上も可能。
6. 印刷の立ち上がりが早く出来,ヤレが最小限となり、コスト節減に役立つ。
7. 価格も低価格で償却も早くできる。
 同社ではシールラベルの品質管理は今後さらに厳しくなると予想しており、シール印刷業者の大半が小規模零細企業であるために、設置スペースの点で、導入に難色を示すことが多かっただけに、今回のこの小型化は、さらに普及に拍車をかけるものと期待しています。
 同社ではこの他にも、イタリアPRATI社の新型ラベル検品装置「サターン」や、「ジュピター」、ロータリーダイカッター&スリッターリワインダー「ベカプラス」なども品揃えしており、こうした製品を4月25日から開催される「第8回コンバーティング機材・特殊印刷総合展」に出展予定です。