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bQ8700
平成19年9月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbQ87号 メニュー
  ●今年度初の支部会を
    弓納持新体制の下で初の開催
●親組合・青年部合同セミナー
  「経営者としての心構えとヒント」
  ●『勤労者美術展』開催
    東京都・中小企業振興公社
●業界短信
  埼玉印刷が社屋移転
  ●ラベル関連ミニ機材展
    11月10日(土)開催
●こんな話、あんな話
  後継者確保、事業承継問題
  ●理事会議事録要旨 ●ご存知ですか?
  『ニューマーケット開拓支援事業』
  ●なるほど・ざ・新製品
    第93回『丸伸製作所』

今年度初の支部会を
弓納持新体制の下で初の開催
これまでにない多くの参加者が

弓納持新体制になって初の支部会が、7月に相次いで開催され、これまでにない盛り上がりを見せました。

西 支 部 会

 7月24日(火)には、西支部会が、高橋邦浩新支部長の下で、池袋の『贔屓屋西池袋店』に於いて開催されました
 園田副支部長の司会で始められ、今回は丸昌化学工業のご協力により、同社の新製品についての説明が行なわれましたが、最初に丸昌化学工業東京支店長の天満弘一氏が『このような場を設けていただいて感謝しています』と挨拶し、引き続き同社の特殊な粘着製品各種が紹介されました。
 製品紹介の後、大野松雄参与の音頭で乾杯し、歓談へと移りましたが、今回は20名を超えるこれまでにない参加者となり、初めて支部会に参加した方も多く、
和気藹々の中で、組合に対する厳しい意見や要望が多く出されました。
 最後に新支部長となった高橋邦浩氏が『植田さんという立派な支部長の跡を受けて、支部長を拝命しましたが、果たして私で勤まるのか心配ですが、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします』と挨拶しました。

西支部会で挨拶する丸昌化学工業
東 支 部 会

 一方、東支部会も7月25日(水)に、上野の「熊本天国」に於いて開催され、弓納持理事長も出席し、こちらも盛り上がりを見せました。
 始めに坂内支部長が『若手にバトンタッチしたかったのですが、もう少しやれということでお引き受けしました』と挨拶し、山本進平相談役の音頭で乾杯し、全員が自己紹介を行ないました。
 続いて3月の支部会で好評だった、変わった印刷物、珍しいシール・ラベルの第二弾ということで、臼井利彦副支部長が、ユニバーサルデザインで印刷した印刷物や、色盲の人が実際には色がどのように見えているかが分かる特殊なメガネを用意して、実際に体験したり、特殊な材料を使って印刷した、シールやラベルのサンプルなどが紹介されました。
 ある参加者は「どうしても我々は近視眼的な物の見方になってしまい勝ちだが、こうしていろいろな製品を見せられると、こんな物もできるんだ、こんなラベルもあるんだと、非常に参考になる。こうした情報はやはり支部会に出てきてこそ分かるもので、一人でやっていてはなかなか分からない」と、支部会のメリットを強調していました。
 最後に松浦保副支部長が音頭をとり、一本締めで中締めを行い、今年度初の支部会はお開きとなりました。

新理事長が出席した東支部会

親組合・青年部合同セミナー
「経営者としての心構えとヒント」

 親組合と青年部合同のセミナーが、7月30日(月)に、秋葉原の中小企業振興公社ビルの会議室において開催され、21名が参加しました。
 今回のセミナーは、オフィス篠原代表の篠原壽男氏を講師に迎え、『経営者としての心構えとヒント』と題して2時間にわたって講演が行なわれました。
 講師の篠原氏は、写植や印刷全般の販促などの会社を手掛ける傍ら、教育セミナーや経営相談を各地で行なっています。
 篠原氏は、@仕事は何故するのかA勉強は何故必要かB基準の大切さC儲けと利益の違いDリースは得か損かE金融機関との付き合い方F時代の流れを知るG会社として必要な2本の柱H知る→行動→知恵 等々、経営者として知っておかなくてはならない心構えについて、具体的な事例を挙げながら詳しく説明しました。
 そして最後に、銀座4丁目に立っている三愛ビルの土地を取得する際の、創業者市村清氏の有名なエピソードについて触れ、1人の優秀な女子社員がいたからこそ、不可能といわれた土地取得ができ、現在の三愛ビルがあることを語り、このような社員をぜひ皆さんも育ててほしいと結びました。
 セミナー終了後は、ワシントンホテル地下の「八吉」に於いて懇親会が開かれました。

親組合・青年部合同のセミナーが

『勤労者美術展』開催
東京都・中小企業振興公社
中小企業に働く従業員
に発表の場を提供!

 東京都と東京都中小企業振興公社では、中小企業に働く人々へ美術創作活動の発表の場を提供し、健全な文化教養の向上を図ることを目的に、「第60回記念 勤労者美術展」を開催します。
 部門としては日本画、洋画,立体造形,工芸、書、写真などで、日頃中小企業に働く従業員の発表の場を提供するものです。

 出展要綱は下記の通りです。
 会期 平成19年12月1日(土)〜7日(金)
 会場 東京都美術館(上野)
 主催 東京都、東京都中小企業振興公社
 後援 毎日新聞社
 部門 日本画、洋画、立体造形・工芸、書、写真(一般の部・課題の部)
 ※ただし、写真の部は一般の部「自由課題」と課題の部「テーマ:東京・はたらく人」の2科目とします。
 出品資格 原則として、東京都内に住所または勤務先を有する勤労者(退職者等を含む)
 審査(賞) 東京都知事賞・東京都議会議長賞・理事長賞・第60回記念特別賞・毎日新聞社賞・優秀賞(写真:課題の部のみ)・奨励賞

 詳細は下記へ
 http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/fukuri/bijutsu/index.html


業 界 短 信
埼玉印刷が社屋移転

 埼玉印刷(松本一男社長)は、8月3日より社屋を下記に移転しました。
 新住所・電話、FAXは次の通り。

 住所・葛飾区東新小岩8−22−12
 電話・3693−9607 FAX・3693−9602


ラベル関連ミニ機材展
11月10日(土)開催
回を重ね10回目に
於・東商センター

 今では業界の恒例となった『ラベル関連ミニ機材展』は、今回で10回目となるが、今年も11月10日(土)に開催されます。
 同展は平成10年に第1回目が開催され、当初は1回だけの予定でしたが、組合員や協賛会の声に後押しされて、毎年開催となり、今では業界の恒例行事となりました。
 大きな展示会は、ビックサイトや幕張で開催されているが、年々規模が大きくなり、出展小間代も高騰するなど、出展者にとっても対費用効果という点で、問題があり、入場者から見ても会場まで行くのが大変、見たいものは限られているのに、会場が広すぎるということから、もつとシール印刷業者の目線に立った展示会をという声にこたえて開催されたものです。
 今回も各社が最新鋭の省力化機器や環境対応型の材料などを出展予定で、好評のプレゼンテーションも予定されています。

 開催概要は次の通り。
日 時  平成19年11月10日(土) 午前10時〜午後4時
場 所  東商センター3階
展示場  台東区柳橋2−1−9
出展料  1社・3万5千円(消費税別) 600×1800の展示台2台分のスペース
申込み  組合よりFAXにて出展申込書を送付
締切り  平成19年9月21日(金)

会場の東商センター

こんな話、あんな話
近年の後継者確保、
事業承継問題の特徴

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介するコーナーです。今回は中小企業金融公庫発行の「中小公庫マンスリー8.9月号」に掲載されていた『中小企業の事業承継問題』から抜粋したものです。

「家業を守る」という『家意識』の低下顕著

 今日、中小企業の後継者確保、事業承継問題を考えるにあたって留意しなければならない点は、税金対策のみならず、様々なものがある。
 すなわちそれは、@承継する側における『家業を守る』といった『家意識』の低下であり、A自営業が従来に比べ、金銭的な意味で勤労者に比べ有利な存在ではなくなってきていることである。
 第1の点について「2004年版中小企業白書」によると、事業を承継した最大の理由が『家業だから』とする者の割合は20年以上前の事業承継では50.7%であったものが、4年前までの承継になると26.2%に低下している。
 また第二の点については「2005年版中小企業白書」に見るように事業者対被雇用者収入比率(被雇用者の年収を基準とした場合の自営業者の年収)は、1970年代以降、一貫して下落している。
 その結果、高度成長期の日本では『お金持ち』と言うイメージを持たれていた自営業者は現在もはや有利な選択とは言えず、その面でも承継候補者が一生の仕事として経営者選択する見込みが少なくなっている。
 「2006年版中小企業白書」では「事業を何らかの形で他者に引き継ぎたい」と思う者は96.4%だが、すでに決めているのはその半分に過ぎない。


理事会議事録要旨

■日時 平成19年8月3日(金) 午後6時より
■場所 中小企業振興公社会議室
《議題》
1.委員会報告
 技術環境対策委員会(園田委員長)
 ラベルコンテストの第1次審査が本日上野精養軒で開催され、全国より54社、111点が出展され、ラベル組合は6社だったことが報告された。8月29日に第2次審査があり、ここで各賞が決定されることも報告された。
 今後の活動としては9月11日にCTPセミナーの開催をフナミズ刃型、富士フイルム、エスコグラフィックスの3社の協力で予定しており、来週には案内状が送付されると報告された。また、これ以外にも11月10日にラベル関連ミニ機材展と、刃型のマシニング、箔版を使ったチェンジングの紹介もする予定と報告された。
 教育経営委員会(臼井副委員長)
 10月16日に清宮さんの今期第1回目のセミナーの開催を予定していること、そのための委員会を8月28日に開催することが報告された。
 福利厚生委員会(平田委員長)
 10月12日開催の年次大会山形大会には現在組合員、会友、協賛会を含め29名が参加申し込みをしており、当日は受付を1時より福利厚生委員が担当することが報告された。
 広報情報システム化委員会(本間委員長)
 組合員名簿が完成し、すでに配布したことが報告された。
 事業委員会(栗原委員長)
 本間専務理事より、他協組で雄型用紙が製造中止になるという話があるが、ラベル組合は今年の4月頃に下田工業より製造元の王子特殊紙が来年の3月で製造を中止するが、その後は四国の三木特殊紙が引き続き製造し供給することになっていると聞いているので心配はないと報告があった。栗原委員長からは、三木特殊紙の物が大丈夫かどうか、事前にテストする必要があるのではと意見があり、今後下田工業と連絡を取ってテストすることとなった。
2.連合会報告(弓納持理事長)
 7月20日に開催された連合会の総会について報告があり、役員と委員会構成について報告があった。
3.支部会報告について
 西支部の高橋支部長と東支部の坂内支部長より、それぞれ支部会についての報告があり,両支部ともこれまでにない盛り上がった支部会となったと報告があった。また、12月6日に予定されている合同支部会については、マンネリという声もあるので,両支部長が今後話し合って検討することで了承された。
4.シール組合との合併問題について
 本間専務理事より正札シール組合との合併問題について、これまでの経緯が説明され、出席者の意見を聞いた。
5.その他
 @大阪タック加工センターが7月24日に民事再生法を提出し、28日の債権者説明会で、今後も事業を継続していくことになったが、当面組合を休会という形をとってほしいと申し入れがあったことが報告され、検討の結果未収扱いとし、復帰した際に未収入金を支払ってもらうことで了承された。
 A青年部との合同事業については、組合は年間予算を立てているので、期の途中で合同で開催したいと言われても予算的には難しいことや、本来の合同は企画の段階からやらなければ合同開催とはいえないので予算も付けにくいとの意見が事務局より出され、来期からは青年部への補助金を増額し、合同開催はやらないで、必要があればその都度親組合にも案内をするという提案があり、補助金増額については今後さらに検討するということで了承された。
 終了 午後7時半


ご存知ですか?
中小企業新興公社の『ニュー
マーケット開拓支援事業』

 東京都中小企業振興公社では、優れた製品や技術に対して『具体的な取り引き先』や『売れる製品・技術』にするためのアドバイスをする『ニューマーケット開拓支援事業』を行なっています。

事業内容
 「ビジネスナビゲータ」が中小企業の優秀な製品・高度な技術力を商社・メーカー等に積極的に紹介することにより新しい販路先の開拓を支援します。また「売れる製品・技術」にするためのアドバイスもいたします。
 ビジネスナビゲータについて
 商社等で豊富な営業経験があり幅広い分野の商品知識を持った者やメーカー等で様々な製品開発の現場を経験し確かな技術評価力を持った者です。
 ■技術系 : メーカー出身、工場など現場を経験し海外事情にも詳しい者
 ■営業系 :商社出身、幅広い分野での営業経験者または専門分野や現場の企業実態に通じた者
 ビジネスナビゲータによる支援内容
 @開発製品または技術に関わる具体的な取引マッチング支援
 A売れる製品・技術にするためのアドバイス等の支援
 B販路開拓、技術応用等の相談
 支援対象とする製品・技術について
 高い製品開発力・技術力の評価を得ている都内中小企業の開発製品、技術が支援対象となります。
 @東京都と公社が技術支援等を行った高い技術力を有する製品・技術
 A推薦機関が高い技術力を有すると評価し推薦する製品・技術
 B本事業の審査会で承認を受けた都内中小企業が開発された製品・技術
 そのため、支援対象とならない製品・技術もございますのでご了承ください。

審査会への申込方法
 ニューマーケット開拓支援
 事業による支援をご希望される方は、本事業で運営する審査会での承認が必要となります。下記の条件を確認のうえ、お申込書及び必要資料を添付して下記の問い合わせ先までご郵送ください。
 申込条件や書類の記載についてご不明な点は下記にお問い合わせください。
 http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/new_market/index.html

支援対象とするものは
 @東京都内に本社もしくは支店(登記がされていること)がある中小企業であること
 A支援希望製品が自社開発のものであること
 Bすでに開発を終えられ、生産体制が整っていること
 C審査会で高い技術力を有すると評価された製品・技術であること


なるほど・ざ・新製品
第93回『丸伸製作所』
新しいシール用抜き型「ミールダイ」開発
腐食+精密切削加工で高精度実現
ムラ取り不要で作業性も向上

 滑ロ伸製作所(京都市山科区西野山射庭ノ上町307−26 電話075−582−0130)では、新しいシール用抜き型『ミールダイ』を開発、注目を集めている。
 シール印刷の抜き型は従来ゼンマイ刃、彫刻刃、腐食刃などがあるが、それぞれ用途に応じて使い分けていた。
 最近では腐食刃に後工程として刃の切れ味を高める切削加工を施した『腐食+切削加工刃』の需要が高まってきている。また、後加工をまったく行なわずに精密加工処理のみで刃型を製造する技術も開発されており、同社でも「チタンダイ」として販売している。
 今回同社が開発した『ミールダイ』は,普及が進む『腐食刃』の課題を克服するために腐食加工の後に不要多面部分を精密切削加工するという製造技術を開発して腐食+精密切削加工刃という、新しい発想の刃型を開発、削るという意味のある「ミールダイ」と名づけたもの。
 同社は平圧機の抜き加工を主力にしているが、当初は平圧用のゼンマイ刃で対応できない刃型の製造を目的に、精密切削加工による技術の開発を目指してきたが、削り出しの工程が大変だったために、不要箇所を前工程として腐食加工する今回の方法を考え出したもの。
 同社では昨年工場を山科に移転し、精密切削加工機を導入し、研究開発を重ねてきたが、今回の「ミールダイ」は、すでに登録商標を出願している。
 「ミールダイ」の特徴としては、ゼンマイ刃や従来の腐食刃よりも高い精度と作業性の向上が上げられているが、ムラ取りを必要とせずに抜き加工が可能である点もこれまでになかった長所としている。同社では使用上の注意点として、平滑性のある受け≠使用することによりムラ取りが不要になるということを理解して使用して欲しいとしている。
 同社ではこの他にもレーザーカット抜き型,シール印刷用ゼンマイ刃,トムソン・ハイデル用抜き型、鋼鉄版、刃付け凸版、などの刃型各種や、クラッチテープ、フローテープなども扱っている。

《問合せ先》
http://www.marusin.gr.jp/