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bQ9200
平成20年2.3月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
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ラベルニュースbQ92号 メニュー
  ●2008年新春合同賀詞交歓会を開催
    両組合員の一層の奮起を呼びかけ
●ラベルマーケティングセミナー最終回
  負け組にならないためには何を
  ●リンテックも古紙配合率にかいり
    大内社長が緊急記者会見で謝罪
●ご存知ですか?
  法的なトラブル解決手段『ADR法』
  ●第88回ラベル会
    村田淳氏が優勝
●2月度理事会議事録(要旨)
  ●こんな話、あんな話
    『気づき』が勝負をきめる
●日本版デュアルシステム
  厚労省と文科省が

2008年新春合同賀詞交歓会を開催
両組合員の一層の奮起を呼びかけ
組合員・会友・協賛会など270名が
値上げや環境問題などへの取組み急
賀詞交歓会で挨拶する小宮山理事長と弓納持理事長

 平成20年度の新年合同賀詞交歓会は、1月11日(金)午後5時半より、台東区の『上野精養軒』に於いて、ご来賓・報道関係者各位を始め、組合員・会友、協賛会員など合わせて270名が参加して盛大に開催されました。

乾杯の音頭をとる渡邉顧問

 担当協組を代表して挨拶に立った小宮山光男理事長は「昨年は原油価格の高騰を初め円高、株安等、日本経済の今後に大きな影響を与えることばかりで、私ども中小企業経営者にとって気が休まる日がありませんでした」と前置きし、更に「タック紙、インキなどの値上げが実施されました。タック紙の値上げにつきましては、値上げの撤回あるいは値上げ幅の縮小、実施期日の延長などをメーカーに申し入れて、一部でご理解を戴きましたが、今回の値上げにつきましては最終ユーザーに転嫁することが難しい組合員がほとんどの状況です。我々の景気回復はさらに遠のくのではと心配しております。
 価格転嫁が出来ないことによるシール印刷業界では、企業間格差が一層拡大していく恐れがある中で、他の印刷業界がシール分野への参入による競争の激化も覚悟しなければなりません。
 一方ではシール印刷企業でも地方の優良企業の東京市場への進出も目立ち、組合員、アウトサイダーを合わせて150社前後が進出しいずれも業績を伸ばしております。その意味では我々両協同組合の組合員が奮起しなければならないところではないでしょうか」と挨拶しました。
 続いて来賓挨拶として、東京都中小企業団体中央会の稲垣博行事務局次長は「中央会で積極的に支援しているエコアクション21にシール業界も取り組んで欲しい」と語り、協賛会の庄司昊明会長は『シール業界は打たれ強い業界であり、環境問題にも積極的に取り組んでいただきたいし、そのために協賛会としもお役に立ちたい」と、それぞれ祝辞を述べました。
 さらに当組合の渡邉正一顧問の音頭で乾杯し、和やかな歓談が繰り広げられ、午後七時過ぎに正札組合の深澤勇副理事長の音頭で景気よく三本締めでお開きとなりました。


ラベルマーケティングセミナー最終回
負け組にならないためには何を
日々の営業活動にどう実行するか

第3回ラベルマーケティングセミナー

 『第3回ラベルマーケティングセミナー』が、2月6日(水)午後6時より、中小企業振興公社秋葉原庁舎の3階会議室で、20名が参加して開催されました。
同セミナーは、弓納持新体制の目玉的事業として、前不二レーベル社長の清宮和夫氏を講師に迎え、『いかに創るか』から『いかに売るか』へ をテーマに、10月16日に第1回目、12月6日に第2回目を開催、今回が最終回となりました。
 今回は計画をすすめるに際してのアプローチの方法、得意先(顧客)の仕入れ・購買の変化、営業部(営業の人)の有効性、目標設定のときの禁句例、意識改革の方法等について、資料を示しながら説明しました。
清宮氏は『第1回目はポジショニング、第2回目はセグメンテーション、分析についてお話して参りましたが、そして今回は最終回として、日々の営業活動にどう実行していくかという話になります』と前置きしさらに『成熟した市場に於いて、どこでも同じ事をやっていたのでは売れないということで、いまマーケティングと言うのはあらゆるところで勉強されているわけです。しかし、我々は加工品を扱っているので消費者と直接接していないので,おのずからマーケティングの仕方が違ってきます。アプローチの仕方については皆さん概念としては分かっていらっしゃいますが、このアプローチの方法がしっかりしていないとなかなか次の実行に移れません』
 そして『成熟時代の中で企業格差が顕著になってきていますが、この負け組の中に入らないためにも、これまで3回にわたって勉強してきたことを是非実行に移していただきたいと思います。当たり前のことを当たり前のようにやるということは難しいことですが、私もこれまでの長年の経験がありますので、お声を掛けて頂ければご協力できると思いますので、これからも組合との関係を大事にしていきたいと思っています』と、3回にわたっての講演を締めくくりました。
 続いて臼井副委員長が『第1回目の際に清宮さんからカタログやサンプル帳を会社に配布するのではなく、その会社の営業マン全員に配布すると言う話がありましたが、なかなか一社で作成すると言うのは費用の面でも難しいのでテスト的に作りました。6社のそれぞれ得意な分野を入れると6社が一つの会社になるんですね。これをお客さんに配布すると、こんな物も出来るんだと言うことになります』と組合員の有志6社で作ったサンプル帳を紹介しました。
 そして植田委員長も「3回に亘って本当にありがとうございました。今回のお話を話として聞くだけでなく、いかに自社で実行に移すかが大事な事ですので、そのきっかけになればと思っています。これで終わりにするのではなく、来年度もまた違った形で、勉強をしていきたいと思っています」と挨拶しました。
 さらに最後に弓納持理事長が「組合としても1年を通じて継続した事業と言うのはこれまでにもなかなかありませんでしたが、清宮さんのお陰で十分な成果があったと思っています。これで終わりにするのではなく、来年度も何か違った形で柱となる事業を計画したいと思っています」と語りました。


リンテックも古紙配合率にかいり
大内社長が緊急記者会見で謝罪

 リンテック(大内昭彦社長)では、一連の洋紙の古紙配合率に関する偽装問題で、緊急の記者会見を開き印刷用粘着紙などの古紙配合率に乖離があったことを報告し謝罪しました。
 同社ではこれまで、森林資源の有効利用に向けた取り組みの一環として、古紙を原料とする再生紙の生産を積極的に進めてきたが、一般に古紙を高配合すると強度低下、異物混入など品質が低下することから、同社では厳選した良質な古紙を使用し、さまざまな要求品質を満たすよう努めてきたとしている。
 しかし、多種多様な色や風合い、印刷・印字・加工適性など、「特殊紙」に対する要求品質を、高い古紙配合率において満たすことが現実的には非常に困難であったこと、加えて中国などにおける古紙の需要増大の影響で、品質を満たすに足る良質な古紙の入手が非常に難しくなってきたことなどから、同社としては製品に対する要求品質を優先し、結果的に公称値より低い古紙配合率の特殊紙製品を販売するに至った背景を説明しました。
 また、再生紙使用の粘着紙についても、粘着メモをはじめ文具用および印刷用粘着紙の一部において、同様に公称値より低い古紙配合率の表面基材と剥離紙を使用していた事実が判明したと謝罪しました。
 同社では「今回の事態を深く反省し、二度とこのような過ちを起こすことのないよう、対策委員会を設置し、対応策の検討・実施と管理体制の強化に速やかに取り組んでいくこと、古紙パルプおよび森林認証パルプの最適配合を目指していくと同時に、配合率について関係各位のご理解をいただけるよう努め、公正な製品の開発および安定供給体制の確立に取り組んでいく所存です。
 また、全社的なコンプライアンス体制を強化し、コーポレートガバナンスの徹底を図ることで、再発防止と信頼回復に向けて全力を注いで参ります」と大内社長名で声明を発表しました。

製紙連合会が回答書
具体性欠く内容に
今後の対応を検討

 日本印刷産業連合会(山口政廣会長)では、一連の用紙の古紙配合率偽装問題について、『再生紙における古紙配合率問題に対する要請』と題した文書を日本製紙連合会に提出したが、製紙連合会では1月20日付けで、回答書を提出した。
 しかし、この回答書では該当製品の製造・販売中止、代替品の提供、安定供給に触れているものの、回答としてはきわめて不十分だとして、今後さらに対応を検討することとなった。
 日印産連としては消費者、得意先・印刷業界に対する見解の公示、銘柄別の実態開示、再発防止策の提示、グリーン購入制度への対応、日印産連への説明会の開催など八項目を要請していたが、この回答書では具体的な内容を含んでおらず、要請にはまったく応えていないとしている


ご存知ですか?
裁判によらない法的な
トラブル解決手段『ADR法』

■紛争外解決手続きについて
@裁判外紛争可決手続きとは
 「裁判外紛争解決手続」とは、裁判によることなく、法的なトラブルを解決する方法、手段など一般を総称する言葉です。例えば、仲裁、調停、あっせんなど、様々なものがあります。
 裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律では、「訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続」をいうものとしています。
※英語では、「Alternative Dispute Resolution」(「裁判に代替する紛争解決手段」)といい、我が国でも、頭文字をとって「ADR(エー・ディー・アール)」と呼ばれることがあります。
A裁判外紛争可決手続きの特徴とは
(1)当事者のプライバシー、営業上の秘密などに配慮し、手続の状況や内容を公開せずにトラブルの解決を図ることができる
(2)当事者の事情や意見なども考慮し、法的な権利や義務を定めるにとどまらない柔軟な解決を図ることができる
(3)トラブルの種類や内容に応じて、簡易迅速に手続を進めることができる
(4)トラブルに関係する分野に精通した専門家の知識経験を活かしたきめ細やかな解決を図ることができるといったことが挙げられます。
※裁判外紛争解決手続は、代表的なものとして、例えば、「仲裁」、「調停」、「あっせん」といったものがありますが、これ以外にも、例えば、「裁定」、「審査」といったものがあります。
※「仲裁」は、当事者の合意(仲裁合意)に基づいて、仲裁人で構成される仲裁廷が事案の内容を調べた上で判断(仲裁判断)を示し、当事者がこれに従うべきこととなる手続です。「調停」、「あっせん」とは、当事者の間を調停人、あっせん人が中立的な第三者として仲介し、トラブルの解決についての合意ができるように、話し合いや交渉を促進したり、利害を調整したりする手続です。
B裁判外紛争可決手続きの利用の促進に関する法律
 近年、社会が複雑高度化するに連れて、様々なトラブルが生じるようになり、トラブルの内容や当事者のニーズに応じた様々な解決方法が求められるようになっています。
 このようなニーズに的確に対応するため、裁判機能を充実させる必要があることはもちろんですが、あわせて、トラブルの実情に合った解決に導くものとして、裁判以外の様々な解決方法が提供されることが望まれます。
 そこで、裁判以外の解決方法をこれまで以上に充実させ、法的なトラブルに巻き込まれた方が、その解決を図るのにふさわしい方法を選択できるようにするため、司法制度改革の一環として、「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」が制定され、平成19年4月1日から施行されました。
 この法律は、まず、裁判外紛争解決手続について、その基本理念、情報提供に努めるべき国の責務などを定めています。
 また、民間事業者が行う調停、あっせんなどの和解を仲介する業務を対象として、それが法律で定めた基準・要件に適合しているものに法務大臣が認証する制度を設けています。
 そして、認証された民間事業者の手続を利用した場合には、一定の要件の下に時効中断などの法的効果が認められるなど、その利便性を高めています。


第88回ラベル会
村田淳氏が優勝

 昨年末、平成19年12月11日、寒中真っ只中とは言え、比較的暖かい日が続いておりましたが、第88回ラベル会におきまして、ゴルフ人生初めての70台を出すことが出来、優勝までさせていただきました。本当にありがとうございました。
 優勝できたことはもちろんうれしいことではありますが、70台を出したことにより感激いたしております。
 これもひとえに一緒に回っていただきました植田さんの励ましと、町田さんとのデッドヒートのスコア争いの賜物と感じております。
 今回は年末と言うこともあり、参加者が少なかった上、会場の山武グリーンカントリーは、比較的距離が短く、ドライバーの飛距離に自身の無い私にとっては大変有利だったこと、ラッキーなロングバーディパットが3つも入ってしまったこと、ダブルボギーをたたかないことを目標としてその日に臨んだこと(実際はひとつ叩いてしまいましたが・・)。
 そして最後にゴルフ場にえらく早く着いてしまったことが好結果の要因と思います。次回からは実力不相応なハンディがついてしまうようですが、この日の良いイメージを大切にし、この日のスコアカードをお守りにして、また精進したいと思います。
 (ちなみにその後、年末にその気になってゴルフに行きましたが、100を叩いてしまいました・・)。
 また余談ではありますが、今回の順位はなんとその日のスタートホールの打った順番のまったく逆の結果となったことに、パーティーの席上では話に花が咲きました。

 第88回ラベル会の主な成績は次の通り。
 ▼優勝・村田淳(村田金箔) 39、39、78、HD11 NET 67
 ▼準優勝・町田一仁(三和技研) 47、46、93 HD 25、NET 68
 ▼3位・植田冶司(丸吾) 42、43、85、HD 12 NET 73
 ▼ベスグロ・村田淳 39、39、78


2月度理事会議事録(要旨)

日時 2月13日(水)
場所 中小企業振興公社秋葉原庁舎

《議題》
@雄型紙値上げについて
 雄型用紙の製造元である王子特殊紙が製造を中止し、三木特種紙に切り替わるため、4月1日出荷分より、価格を上げることが報告され、了承された。
A連合会報告
 1月25日に開催された理事長会の内容について弓納持理事長より報告された。10月10日には第50回年次大会東京大会がグランドプリンスホテル赤坂で開催されるが、この際にラベルフォーラムが同時開催される予定であることもあわせて報告された。
B合同支部会について
 今年度最後の支部会が3月7日(金)に、合同支部会として、「GP認定制度セミナー」として開催することが報告され了承された。
C補助金事業について
 東京労働局の『労働時間短縮等設定改善法に基づく推進助成金制度』と、「中小企業人材確保推進事業助成金」について、来年度の事業としてどちらかを利用したいと説明があり、検討の結果三役に一任された。
D合併問題について
 正札シール組合との第2回合併予備交渉を1月17日に開催したが、小宮山理事長より新設合併が理事会で受け入れられなかったので、吸収合併にして欲しいと言う発言があり、今回の交渉に入る際の、唯一の前提条件が崩されたため、この話合いは打ち切りになったことが弓納持理事長より報告され、了承された。
 また、組合の今後五年後、10年後のビジョンについても、全員が真剣に考えて欲しいと要請があった。


こんな話、あんな話

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介するコーナーです。今回は中小企業金融公庫発行の『中小公庫マンスリー12月号』の掲載されたアサヒビール名誉顧問の中條高徳氏の「『気づき』が勝負をきめる」と題した巻頭言から抜粋したものです。

『気づき』が勝負をきめる

 論語の中でもっとも大切な教えに「恕」がある。相手の立場に身を置いて考えることを意味する。日本語にも「忖度」と言う美しい表現がある。まったく同じ意味である。商売の環境や方法が、どのように大きく変化しようが、萬古不変のものは、この心であり、この態度である。
 その昔、アサヒビールは関東の市場ではまったく売れないビールであり、酒屋さんにとってまったく必要としない商品であった。
 筆者が東京支店長時代、営業担当者が形相を変えて「いくら大きな酒屋でも、私が真剣に挨拶をしたのに、仕事の手すら止めないのは、商いの道にもとるのでは」と報告してきたことがある。筆者は答えた。「その酒屋さんも手を休めなくてもいいが、せめて『ご苦労さん』くらいの挨拶がほしいと思うが、その行動は理にかなっている。アサヒのセールスである君からはなんら益するものが得られない。と判断しているからである。
 仮にその酒屋さんに嫁がせたい娘さんがいたとしよう「うちの支店長は世話好きで、ぜひお宅のお嬢様の釣書を預かってきなさいと言われました」と語りかけてみよ。仕事の手を休めるどころか、座敷に上がれと言われるよ」と。商人は、自分に得となる情報を提供する者には必ず注目するものだ。
 情報機能の進歩により、成績のチェックが即時に分かるようになった昨今、どうしてもセールスは売り込みの主張に急であり、相手に対する「気づき」が粗略となる。
 そこには「恕」の心もなければ「忖度」のかけらもない。
 中略
 今や、情報化時代と言われ、総てのお客様に世界各地から各種各様の情報が24時間にわたって到達している。商品を作る者よりも、それを売りさばく者よりも、買うお客様の方のレベルが高いという発想にならない限り、勝利を握り得ない時代が来たのだ。これを「マーケット・イン」という。
 この「気づき」こそが、勝負を決めるのだ。挫折、どん底、苦難などはよく「気づく」土壌であり、豊かさ、平穏は「気づき」を遠ざける。
 だから筆者は「相手を立てれば蔵が建つ」とさえ強調するのだ。


日本版デュアルシステム
厚労省と文科省が

 厚生労働省と文部科学省では、若年者を一人前の職業人に育てるための新たな職業訓練制度として『日本版デュアルシステム』を導入し、企業や組合に対して参加を呼びかけています。
 これは企業における実習訓練と専修学校等における座学とを組合わせた人材育成プログラムで、「働きながら学ぶ。学びながら働く」という制度で、平成16年度より厚生労働省が全国で開始しました。
 この背景には、若年者の雇用に於いて、高い失業率、無業者、フリーターの増加、高い離職率等、様々な問題が指摘されていますが、これは若年者本人のキャリア形成の支障となるだけでなく、社会の技術・技能の蓄積に支障をきたし、中長期的な産業活力の低下を招く恐れがあると言われています。
 詳細については下記へ。
 http://www.tokyochuokai.or.jp/