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bQ9600 |
平成20年7月号00 |
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00東京都ラベル印刷協同組合 00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4 |
編集:広報・情報システム委員会00 TEL(3866)4561 FAX (5821)644300 |
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恒例の研修旅行・組合員など30名参加 | ↑ |
チェンジング製版(サカエ彫功社)も紹介 | |
シール印刷のトラブルシューティングについて | |
西野恒雄氏(京都理事長)が講演 | |
今年度の組合研修旅行は、6月21日(土)、22日(日)の2日間にわたって、神奈川県三浦半島にある『城ヶ島京急ホテル』に於いて、京都シール印刷工業協同組合理事長の西野恒雄氏を講師に迎え、「シール印刷のトラブルシューティング」と題して開催、組合員、協賛会員など合わせて30名が参加し、これまでにない形の研修会となりました。
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シール印刷のトラブルシューティングについて研修会 |
研修会は園田技術・環境対策委員長の司会で進められ、初めに大阪のサカエ彫功社の舛重聖長社長が「チェンジング製版」について紹介しました。
舛重社長は「チェンジングというのは、光の屈折で見えたり、見えなかったりというものです。箔押しの版を特殊な加工をすることによって作るものです。14、5年前に日本に初めて紹介された時には、一版30万円、40万円というかなり高価なものでしたのであまり普及しませんでした。
しかし、3年ほど前から疑似エンボスをやっている会社があり、そこで教わりましたが、その原理が分かってしまうと以外と簡単なものでした」と開発の経緯を語りました。
さらに「版材としては亜鉛やマグネシウムでは圧をかけたときに版がつぶれてしまうので、真鍮の凸版か銅版、さらに彫刻の鉄の版の3種類が最も適しているが、コストの点で彫刻刃は難しいのでは。いろいろな点から銅版が一番いいのでは」と語りました。
続いて西野恒雄理事長が「シール印刷のトラブルシューティングについて」と題して、入社1ヶ月の女性オペレーターが作った抜きのサンプルを示しながら、京都の丸伸製作所さんから、刃型のハーフカットで、セパレートのダメージが出て、クレームの対象になりやすいので、何とか正確に長時間抜く方法はないかと言われて、当社が普段やっている方法についてと前置きし
『1ヶ月足らずの女性がこんな簡単に抜きができるのは、通常、雄型の上にベークライトを乗せていると思いますが、この雄型もベークライトも取ってしまうことを薦めます。何故かというと、刃型というのはお尻が丸まっているんです。これはあの狭い厚みの中でセンターが通っているということなんです。
この中心に圧をかける事によって、この刃先に全部集中して圧が掛かるようになっています。昔はこのセンターが通っていなかったので、圧を掛けてもセンターに集中しないので、抜きムラが出ていました。
つまり雄型とベークライトを乗せることによって、せっかくセンターの通っている刃型の中心に圧が正確に掛からずに、抜きムラになってしまうんです。
うちでは刃型を直張りにして、250μのペットフィルムを2枚合せて使います。つまり下の受けのクッションというものが、すごい悪戯をする訳です』と約一時間にわたって抜きについて語りました
参加している組合員や協賛会の機械メーカーなどが一緒になって質疑応答が繰り広げられ、最近にない盛り上がった研修会となりました。
講演会終了後は別室において懇親会が開かれ、弓納持理事長が『西野さん、舛重さんの有意義なお話でこれまで以上の研修会となりました。今後も組合の垣根を越えて協力し合っていきたいと思います』と挨拶し、協賛会の恩田博副会長の音頭で乾杯し、和やかな懇談が続きました。
翌日はゴルフ組は葉山国際カントリーで第89回ラベル会が開かれ、雨の中、恩田製作所の恩田博氏が44、38のグロス八二で見事優勝、2位は宣進印刷の近藤健司氏、3位はサンワコーケンの高橋範幸氏でした。
観光組は鎌倉の浄智寺、東慶寺、円覚寺、建長寺などを見学、午後4時過ぎにゴルフ組と合流し、午後6時に上野駅にて解散しました。
東印産協が平成20年度総会を開催 | ↑ |
新会長に水上光啓氏(東印工組理事長) | |
東京都印刷産業団体協議会は、6月19日(木)午後4時より、中央区のモトヤ会議室に於いて、平成20年度総会を開催し、役員改選では浅野健会長に代わって、東印工組理事長の水上光啓氏(水上印刷代表取締役)を新会長に選出しました。
総会は初めに吉岡新副会長が挨拶し「東印産協も来年で10周年を迎えるが、せっかくこれだけの組織があるのだから、もう少し身のある事業をしていこうではありませんか」と参加者に訴えました。
続いて議案の審議に移り、東京グラフィックスの斉藤専務理事が平成19年度事業報告・決算報告の後、監査報告、平成20年度事業計画・予算案が満場一致で承認され、役員改選へと移り、浅野健会長に代わって、東印工組理事長に就任したばかりの水上光啓氏が新会長に選出されました。
東印産協は情報セキュリティ、環境・廃棄物、tpi-net、経営対策特別の4委員会を設置している。
新役員は次の通り。
会長・水上光啓(東印工組)、副会長・吉岡新(東グラ)、小宮山光男(シール)、弓納持 昇(ラベル)、田口薫(関グラ)、渡辺武敏(関プラ)、吉田弘(スクリーン)、中田正和(金属)、小林博美(コミュニ)、星野一男(製本)、萱槙雅浩(光沢)、吉川昌甫(複写)、幹事長、森元勝夫(東グラ)
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東印産協新会長の水上光啓氏 |
共通サンプル帳近く販売へ! | ↑ |
営業活動の一助にと組合が作成 | |
組合では、単独ではなかなか作成できないシール・ラベルのサンプル帳をこのほど作成し、希望組合員に1部・100円で販売することとなりました。
同サンプル帳は、昨年から有志が集まり、共通のサンプル帳作りを進めていましたが、一般組合員からも自分たちにも分けて欲しいという声が強かったために、今回組合として販売することになったものです。
一部大手企業は別として、費用の面などから、単独でサンプル帳を作っているところは少なく、大半がスクラップブックに貼ったものを持参して、それをお客に見せるだけでしたが、「営業に行ったときにお客さんのところへ置いてこれるサンプル帳があれば、自分の所でどんなものが出来るのかということが、お客さんにわかってもらえる。その時注文をもらえなくても、置いてくれば後からそれを見て注文がもらえるかもしれない」ということから、今回のサンプル帳の作成につながったもの。
昨年の清宮和夫氏のラベルマーケティングセミナーでも、このことは再三指摘されており、マーケティングのツールとして活用できればと期待されています。
サンプル帳は変則A4サイズで、二つ折りにして袋を内側に折り込むようになっており、さらにA4サイズの台紙が付いており、これにサンプルを張るようになっている。(写真参考)
また、表紙に「当社は東京都ラベル印刷協同組合の組合員です」というシールを貼り、裏面にはタック紙一覧表も掲載されており、自社の社名のシールを貼って使うようになっている。
中に入れるサンプルも、現在機械メーカー、タック紙メーカー、製版業者など協賛会に協力を要請して集めており、こうしたものも購入者に提供できるよう現在検討しています。
同サンプル帳を購入された組合員は、これに自社のサンプルを入れて、お客さんの所へ行く時に、このサンプル帳を持参し、自社で出来ないものの注文を受けた際にも、同じ組合員にやってもらうことが出来るため、今まではうちでは出来ませんといって断ってしまい、販売機会を失っていたものも、これによってマーケティングの幅が大きく広がると期待されています。
サンプル帳は1部・100円で、販売単位は50部単位(送料別)で、組合へ注文するようになっています。
ただし、中に入れるサンプルは、協賛会等から現在提供を呼びかけておりますので、その都度提供できるサンプルの量や種類が変わることがありますので、この点はご了承ください。
購入希望者は、組合事務局へ電話かFAX、またはメールでお願いします。
(写真左は、サンプル帳の表紙と裏面。写真右はサンプル帳を開いて、サンプルを貼った状態の見本です。)
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全日シール協賛会は、6月9日に日本工業倶楽部において平成20年度総会を開催し、役員改選では庄司昊明会長の後任に、リンテック代表取締役社長の大内昭彦氏を新会長に選出しました。
新役員は次の通り。
■会長・大内昭彦(リンテック 東京)■恩田博(恩田製作所 東京)、吉森正浩(ヨシモリ 大阪)■会計・高橋範幸(サンワコーケン 東京)■監事・久保井伸輔(久保井インキ 大阪)、山崎博正(山崎ゴム 東京)■幹事・水谷隆彦(丸昌化学工業 大阪)、山内春夫(プレートメーキング 東海北陸)、森本純郎(リンテック 東京)、安斎 一(リンテック 北海道)、武山蔦博(リンテック 東北)、高野公二(タカノ機械製作所 東京)、岡野忠章(リンテック 東海北陸)、森幸夫(丸伸製作所 京都)、原田篤雄(リンテック 四国)、梅埜有三(リンテック 九州)
城東販売と東京販売が合併 | ↑ |
「東洋インキグラフィックス」 として発足 | |
東洋インキ製造の子会社である、東洋インキ城東販売鰍ニ東洋インキ東京販売鰍ヘ、7月1日より合併し、新たに東洋インキグラフィックス株式会社として発足しました。
今回の合併により,グループ販売機能を統合し、更なる競争力の強化を図るとともに、これまで培ってきた関東地区の得意先への貢献と社業の発展に努めたいとしている。
新会社の概要は次の通り。
社名・ 東洋インキグラフィックス株式会社(TOYO INKGAPHICS CO.,LTD)
事業内容・ 印刷インキ、印刷関連資材および化成品の販売
本店所在地・ 東京都板橋区加賀1丁目21番1号
代表者・ 前田 勝
資本金・ 2800万円
設立日・ 平成20年7月1日
■日時 6月25日(水)午後6時〜
■場所 中小企業振興公社秋葉原庁舎
■出席者 弓納持昇 栗原延行、本間敏道、植田冶司、平田登起男、園田正義、坂内仁英、臼井利彦、高橋邦浩、近藤健司、池田智之、栗原正文、森田 賢
《議題》
@連合会報告(弓納持 理事長) 先に開催された連合会の三役会・理事会について弓納持理事長より報告。北海道の組合より全国を一本化して各組合を支部にする改革案が示されたことが報告された。また、ラベルコンテストの開催について費用面でも検討するよう要望したと報告された。
A技術環境対策委員会報告(園田委員長) 先に有志で作成したサンプル帳を組合として作成し、希望する組合員に有料で販売することが報告され了承された。また、青年部より要請のあった8月1日の勉強会について、合同開催が提案され了承された。
B合同支部会について(高橋支部長) 今年度初の支部会を合同で7月15日に合同で開催することが報告され、助成金事業の『ワークライフバランス』について講演会を開催、終了後に懇親会を開催することで了承された。
C労働時間等設定改善推進事業認可について(本間専務理事) 今年度事業の柱である労働時間等設定改善推進事業が、労働厚生省より認可されたことが報告された。
DGP認定制度について(清宮和夫氏)
グリーンプリンティング制度について。取得を希望する先行企業を4、5社集めて、認定までの流れについて清宮和夫氏から説明を受け、とりあえず希望企業を募ることで了承された。
Eその他(本間専務理事) 中央会の10年表彰について、森田賢理事を推薦したいと事務局より提案があり、満場一致で承認された。
終了 午後7時半
No.68 健康がいちばん! | ↑ |
「突発性三叉神経痛」とは 脳に原因がある場合も | |
■三叉神経痛 (突発性三叉神経痛)とは
三叉神経痛とは顔に痛みのでる病気です。顔の感覚(いたい、さわった、つめたい、あついなど)を脳に伝える神経が三叉神経ですが、この三叉神経に痛みが起こり、顔を痛く感じるのが三叉神経痛です。
色々な理由でおこりますが特発性三叉神経痛という、昔は原因のわからなかったものが、じつは脳に原因があって起こることがわかってきました。
■三叉神経痛の症状
三叉神経痛の顔の痛みにはかなり特徴があります。痛みは非常に強いものですが、突発的な痛みです。一瞬の走るような痛みで、数秒のものがほとんどで、長く続いてもせいぜい数十秒です。五分、十分と続くような痛み、じりじりとした痛みなどは三叉神経痛ではないことがほとんどです。三叉神経痛では痛みは色々な動作で誘発されます。
洗顔、お化粧、ひげそりなどで顔に痛みが走ります。そしゃく(ものをかむ動作)に誘発されることもあります。冷たい水をのむと痛みが走ることもあります。痛みで歯磨きができないこともあります。触ると痛みを誘発されるポイントがあり、鼻の横などを触ると、顔面にぴっと痛みが走る、という場合は三叉神経痛の可能性が高いです。 季節によって痛みが変動するのも特徴で、11月や2月に痛みがひどくなる方が多いです。
三叉神経には3つの枝があって最初の枝がおでこ、2番目の枝が頬、3番目の枝が下あごにいっています。この枝の範囲に痛みがおこるのが特徴です。1本の枝にだけ痛みが出る場合と、2本以上に出ることがあります。たとえば1番目と2番目(おでこと頬)、あるいは2番目と3番目(頬と下あご)というような分布の痛みが起こります。しかし1番目と3番目というようにスキップして痛むことはありません。
■三叉神経痛の診断
三叉神経痛の診断には、痛みの症状や病気の経過の詳しい聞き取りがもっとも大切です。この病気の診療になれた医師がくわしく問診することによって、かなり病気の診断の見当がつきます。
しかし痛みが典型的でない場合や、患者さんの症状の訴えがあまりはっきりしない場合、なかなか診断が簡単ではないこともあります。あとで書く、内服薬(カルバマゼピン)を試しに飲んで、症状が楽になる場合は、三叉神経痛の可能性があります。またMRIの撮影も有用です。三叉神経痛の数%は、脳腫瘍が原因で起こっていることがあり、そうではないかの確認が重要ですし、また神経が血管で圧迫されている様子が直接確認できることもあるからです。
■三叉神経痛の治療
三叉神経痛は内服薬がよく効く病気の一つです。カルバマゼピン(商品名、テグレトール(R))という薬で、八割以上の人で一時的には痛みが消失あるいは相当改善します。これはてんかんの薬ですが、神経の伝達を押さえる、ということで痛みの情報が神経に走るのを押さえて、痛みを軽くします。
飲み薬を飲んでいても、どうにも痛みが楽にならないという場合、手術を考えることになります。またMRIで脳腫瘍が見つかったときも、手術を考えることになります。この他にも鍼灸治療の効果がもっとも上がりやすい、神経性疾患の一つとも言われています。
《引用資料》
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/patient/503.html
なるほど・ざ・新製品 | ↑ |
第98回『サカエ彫功社』 | |
訴求効果高い「チェンジング製版」 | |
通常の倍でホログラム効果が トータルコストの大幅な削減 | |
潟Tカエ彫功社(本社・大阪市城東区中浜2−10−26 電話 06−6968−2271)では、文字や模様が光の屈折によって見えたり見えなかったりするチェンジング製版を行っており、各方面から注目されている。
チェンジング製版は、箔押しの版に、特殊な加工をすることによってできるもので、これをシール・ラベルに応用することで、商品の訴求効果が高くなると注目されている。
これまでは専用のホログラム箔を使用していたものを、ホログラム箔を用いずに、通常の箔でホログラム効果の得られる箔押し版「MKS」を使用することによって、低価格で同じ効果が得られるのが大きな特徴で、昨年のIGASにも出展され大きな反響を得ている。
ここ最近ラベルの高付加価値化のために、ホログラムなどを利用して偽造防止ラベルなどの需要が高まってきているが、ホログラムを製造するための版は高価なため、なかなか採用までには至らないというケースも多かった。
こうしたことから同社では静岡のホットスタンプ企業と東京のシール印刷企業と技術提携し、通常の箔押し版でホログラム効果の得られる「MKS版」として販売している。
特殊な方式でデータを入力することで、従来の箔押し版では不可能だったホログラムを擬似的に再現し、犯罪に関しても、新製品では銅版を採用することで、容易にホログラム効果を得られるため、トータルコストの大幅な削減が図れるとしている。
同社は1975年に箔押しやエンボス版など印刷用の金型製造を主業務として創業し、現在ではパッド印刷版や表札の彫刻など、幅広い業務展開をしており、その技術には定評がある。
ここ最近シール・ラベルは、商品の差別化やセキュリティの面で、新たな商品が求められており、この技術を使えば、低コストでユーザーに提供できるため、今後さらに積極的な営業活動を展開していきたいとしている。