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bQ9800
平成20年9月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbQ98号 メニュー
  ●環境規制の動向について勉強会
    日栄化工の協力でEUと日本の現状について
●「パートタイム労働法」に関する助成金
  (財)21世紀職業財団
  ●こんな話、あんな話
    組合の主役は組合員
●第61回勤労者美術展作品募集中
  ●No.69 健康がいちばん!
    昔の病気ではない「結核」
●なるほど・ざ・新製品
  第99回『光文堂東京本社』

環境規制の動向について勉強会
親組合と青年部合同のセミナーに40人が
日栄化工の協力でEUと日本の現状について

 親組合と青年部合同のセミナーが、8月1日(金)午後6時より、千代田区の「中小企業振興公社秋葉原庁舎」において開催され、大阪の日栄化工が「環境規制の動向−化学物質の管理について−」と題して、最近の化学物質の管理や規制について、EUや日本の現状について詳しく説明、約40名が参加しました。

日本やEUなどの環境規制について勉強会が

 勉強会は青年部の清水佳則氏の司会で始められ、弓納持理事長の挨拶の後、大阪のタック紙メーカーである日栄化工が、『環境規制の動向-化学物質の管理について-』をテーマに、@日本の環境基本法と環境関連法AEUや諸外国の環境規制B2008年のT社事件(PoPs条約)CREACH規制についてD新たな規制PoHS指令PAHs(GSマーク)E日栄化工の今後の取組み-などの順について説明しました。
 初めに日栄化工の会社概要と製品の紹介を行った後、粘着製品を取り巻く環境規制の動向について、日本とEU(欧州連合)や、諸外国の関連法規について詳しく説明しました。
 日本の環境規制については、環境基本法と環境関連法、化学物質に関する法律公害に関する法律、自然保護に関する法律等をあげ、環境問題は今後厳しくなることはあっても、緩和されることはないので、きっちりとして対応が必要と訴えました。
 続いてEUの環境法規制については、WEEE指令(電子機器の廃棄に関する指令)、RoHS指令(電子機器への有害化学物質の使用規制の指令)、ELV指令(自動車の車両の廃棄に関する指令)、REACH指令(史上最大の化学物質規制)などといった、様々な規制について、それぞれ現状を説明し、『大事な事は、原材料の段階から環境に配慮された製品を使うこと。そして私どもと皆様と情報を共有しあって、立ち向かうことが必要です』と述べました。
 さらに最新の環境規制としてPoHS法(ノルウェーの有害化学物質規正法)と、PAHs(発がん性化学物質規制)についても、詳しく説明、こうした環境規制に関する情報は、今ではインターネットでも簡単にアクセスして、誰でも見られる時代になっているので、大いに活用して情報を取って欲しいと訴えました。
 この後、同社の環境取り組みについて説明し、同社の製品である「マトリクス」、『ソフピール』、「ソフピールライト」や特殊製品などについても紹介しました。
 最後に質疑応答の時間も設けられ、最近の環境規制についての質問も出され、今回の勉強会は、今季初の親組合と青年部との合同勉強会でしたが、正札シール組合や神奈川の青年部も参加するなど、盛況のうちに終了しました。


「パートタイム労働法」
に関する助成金が!
−(財)21世紀職業財団−
正社員との待遇の格差是正の
取組みに対して支給

 財団法人21世紀職業財団では、4月1日に改正されたパートタイム労働法に関連して、パートタイム労働者の雇用改善への取組みに対して、様々な支援事業を実施していますが、その中でも「パートタイマー均衡待遇推進助成金」の活用が求められています。
 「パートタイマー均衡待遇推進助成金」とは、パートタイム労働者と正社員とで共通の評価・資格制度の導入、短時間正社員制度の導入、パートタイム労働者の能力開発などといった、パートタイム労働者と正社員の待遇の格差をなくす取り組みを行っている事業主を支援する助成制度です。パートタイム労働者のやる気の引き出し、企業の活性化に役立てられます。
 ◆支給の申請ができる事業主 労働保険適用事業主(規模は問わない)
 ◆支給対象項目と支給額
 いずれのメニューも申請は1事業主当たり1度限りで、助成金は2回に分けて支給されます。
 支給対象となる制度を新たに設けてから(就業規則または労働協約に規定することが必要)2年以内に対象者が出た場合に第1回目を支給します(既に実施していた場合は支給できません)。
 第2回目は、第1回目の対象者が出て6ヶ月後に、その対象者が継続して雇用されている場合に支給されます。
 問い合わせは下記まで。
 (財)21世紀職業財団東京事務所 文京区本郷2の3の9 ツインビュー御茶の水 2階
 電 話(3868)9601 FAX(3868)9607
 東京都以外の方は、各地域の(財)21世紀職業財団事務所までお問い合わせください。


こんな話、あんな話

 このコーナーは、一般紙や業界紙などに掲載されていた、ちょっと面白い話、ためになる話を紹介するコーナーです。今回は「印刷ジャーナル」7月25日号の全日本印刷工業組合連合会の水上光啓会長と西井幾雄副会長の対談から抜粋したものです。

組合の主役は組合員

 水上 「組合の役割ってなんだろう」と考えたとき、やはり個々の企業が魅力ある企業になるためのサポートであると思う。組合は基本的に皆さんの賦課金、共済で成り立っている。つまり組合の主役はあくまでも組合員である。絶えずこの認識を忘れてはならない。ですから主役は組合員と言う前提に立って、魅力ある組合を創っていく。そして魅力とは、自分で決めるものではなく、社会、クライアントから認められて、初めて魅力売る会社となる。
 しかし、魅力は自分では認識できない。周りに仲間がいて初めて確認できること。だから仲間の存在と言うのは非常に重要。そうすると組合の基本的な機能は「連帯」と言える。これは大切な機能で、普段は水と空気の存在のように認識されていないことが多いかもしれない。しかし、私はこの大切さを改めて訴えていきたい。
 2つ目には「対外窓口」と言う機能。これは何か問題がおきないとその姿は見えてこないことが多いが、たとえば今回の紙の値上げについても組合員に納得してもらえる「対外窓口」としての機能を活かしたい。そして浅野前会長から引き継いで公正取引委員会に調査を依頼したのも、その機能を生かすためである。
 そして3つ目の機能は「共済」。これも普段は表立って分からない。事故がおきて初めてその大切さを実感できるもの。しかし、「共済」は数値化することで確認することが出来る。


第61回勤労者美術展作品募集中
働く人々の情熱と意欲あふれる作品展

 東京都中小企業振興公社では、今年も「第61回 勤労者美術展 〜働く人々の情熱と意欲あふれる作品展〜」を開催するため、現在作品を募集しています。
 同美術展は、働く人々の美に対する創造のよりどころとして、昭和23年から毎年開催されています。
 今年度も日本画、洋画、立体造形・工芸、書、写真の部への出品作品を募集しています。仕事を持つ人達が、限られた時間のなかで創作された、情熱と鋭い感性に満ちた作品を募集しています。
 開催要項は次の通り。
主 催 東京都・(財)東京都中小企業振興公社
後 援 毎日新聞社
協 賛 東京商工会議所・東京都中小企業団体中央会・東京都商工会連合会・(社)東京工業団体連合会・東京都商店街振興組合連合会
会 期 平成20年12月1日(月)〜7日(日)
部 門 日本画、洋画、立体造形・工芸、書、写真(一般の部・課題の部)
※ただし、写真の部は一般の部「自由課題」と課題の部「テーマ:東京・はたらく人」の二科目とします。
賞 東京都知事賞・東京都議会議長賞・理事長賞・毎日新聞社賞・優秀賞(写真:課題の部のみ)・奨励賞
出品資格 原則として、東京都内に住所または勤務先を有する勤労者(退職者等を含む)
作品規定 @日本画・洋画は五〇号以下(デッサン・模写等を除き、額に入れること)A立体造形・工芸は、美術館展示室に展示可能なもの(一人で持ち運びできるもの)B書は、展示できるよう表装(軸装・額装)してください。篆刻、帖、巻子も出品できます。表装仕上がり寸法は下記の基準以内でお願いします。
・61cm(2尺)×242cm(8尺) 縦のみ 以内
・79cm(2尺6寸)×182cm(6尺) 縦横自由 以内
・85cm(2尺8寸)×176cm(5尺8寸) 縦横自由 以内
・121cm(4尺)×121cm(4尺)以内C写真は、スチール・デジタルを問いません。(組写真は除きます。サイズは4ツ切以上で全紙相当までとします。また、展示できるようパネルは額装してください。)
出品料 @日本画、洋画、立体造形・工芸、書 1点:4000円、2点:7500円、3点:11000円 A写真1点:2700円、2点:5000円、3点:7000円、4点:9000円(2科目出品の場合は、合わせて4点まで出品可とする)
問合せ先 企業人材支援課TEL:03-3251-9364 / FAX:03-3251-7888
E-mail:fukuri@tokyo-kosha.or.jp


No.69 健康がいちばん!
昔の病気ではない「結核」
今でも10万人に20.6人

■昔の病気ではない「結核」
 明治時代から昭和20年代までの長い間、「国民病」「亡国病」と恐れられた結核も、国をあげて予防や治療に取り組み死亡率は往時の100分の1以下にまで激減しました。しかし、人々の関心の低下や、後述する多剤耐性結核などの新しいタイプ結核のため、結核の減少は鈍化しており、1999年には「結核緊急事態宣言」が出されたほどです。
 現在、日本の結核罹患率は人口10万人あたり20.6人で、10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ結核は多く、世界の中では依然「中まん延国」とされています。人口10万人あたり10人以下の「低まん延国」になるには10年以上、100万人あたり1人以下の「制圧」までには50年以上かかるだろうという予測もあります。

■「結核」ってどんな病気
 結核とは、「結核菌」という細菌が引き起こす「おでき」のようなものと考えてよいでしょう。最初は炎症から始まります。肺ならば肺炎のような症状です。
 炎症が進むと、組織がだめになって「化膿」に似た状態になります。肺結核ではこの状態がかなり長く続き、レントゲンなどに写る影の大半がこの時期の病巣です。その後、だめになった組織がドロドロにとけて、咳(せき)やくしゃみと一緒に気管支を通って肺の外に出され、病巣は空洞(穴のあいた状態)になります。空洞なので空気も肺からの栄養も十分にあり、結核菌には絶好のすみかとなって菌はどんどん増殖します。
 ここから菌が肺の他の部分に飛び火したり、リンパや血液の流れに乗って他の臓器でも結核菌が悪さを始めたりすることもあります。こうして結核は肺全体、全身に拡がって行きます。最後には肺の組織が破壊され呼吸困難や、他の臓器不全を起こして生命の危機を招くことになります。

■効果の高い化学療法で完治へ
 あらゆる時代の、あらゆる人をむしばんできた結核を、薬で退治することは人類の長い間の夢でした。1944年、ワックスマンが放線菌から作り出したストレプトマイシンはその劇的な効果で、まさに「魔法の弾丸」と呼ばれるにふさわしいものでした。続いてパス(PAS)、イソニアジド(INH)などが登場し、「結核の治療は化学療法で」行うことが確立しました。以後も次々と開発され、現在「抗結核薬」として広く認められているものは10種類を越えます。
 結核菌はしぶとい菌なので、ある程度の期間、薬で叩かないとぶり返します。またその間に薬に慣れて抵抗性(「耐性」といいます)ができるので、2種類以上の薬を一緒に使うのが鉄則です。

・薬をきちんと服用する(飲んだり、飲まなかったりは一番いけません)
・十分強い薬を複数組み合わせて治療する
化学療法ではこの2つが基本です。
BCG接種・感染しても発病しないように免疫をつける。
化学予防・感染したことが分かった人に、発病を防ぐために薬をのませる。
発見・発病してしまった人をできるだけ軽いうちに健診や受診で発見し治療につなげる。
治療・発見した患者さんを化学療法で治し、感染源にならないように、また健康な生活を取り戻せるようにする。

《引用資料》
http://www.jatahq.org/about_tb/index.html


なるほど・ざ・新製品
第99回『光文堂東京本社』
シール・ラベル用版貼機「KBD版ピタ」
スキル不要! 誰でも簡単・
正確・安全に版のセットが

 光文堂東京支社(東京都北区上中里2−5−9 電話03−3914−2565)では、フレキソ・レタープレス用版貼機『KBD 版ピタ』をこのほど発売し、シール印刷業界から好評を得ている。
 シール・ラベル印刷では小ロット多品種化が進み、それに伴い版の取り付け回数が増えてきています。しかも、凸版印刷で版を正確な位置に取り付けるためには、熟練の技術と時間が必要であり、版の取り付け回数の多さは印刷機の稼働率を下げ生産効率をも下げています。
 さらに、フレキソCTPが普及し、高精細な文字や網点の再現が可能となり、同作業においてもより高い精度を要求されるようになってきています。
 この版をセットする段階での高精度化と効率化という課題を解決するのが、誰でも簡単・確実に、素早く版を取り付けられるようサポートする、光文堂の「KBD版ピタ」です。
【主な特長】
■モニターのトンボを拡大し位置を合わせるため正確な位置合わせが可能
■版胴のセットは工具なしでセットでき、微調整はハンドルでより簡単に
■操作はタッチパネルを採用。また、安全な操作のために対話方式を採用しているので、次工程の前に安全確認ができる
■版のセットだけでなく、トンボに対して直角に設定寸法通りの樹脂版カットも可能(オプション)
版貼り工程は、
1.版胴と版のセット後、版胴が版貼り位置に移動し、版を固定。
2.モニター上に拡大表示されたシリンダー画像のケイ線と凸版のトンボの天地左右をハンドルで合わせる。モニターを見ながら微調整できるので、確実に−を合わせることが可能。
3.完了ボタンを押すと自動で版貼り作業を行い、版胴をセットした位置に版胴が戻って作業工程が終了。
 シール印刷業界でも、ここ最近多品種、小ロット、短納期化が一層顕著になり、印刷の前工程の時間短縮が大きな課題になっています。
 この『KBD版ピタ』はこうした時代の要求にマッチしたもので、同社でもKBDシリーズとして、これまでにも多くの製品を手がけているが、この版貼り機も、今後さらに力を入れていきたいとしている。