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平成21年4月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
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ラベルニュースbR04号 メニュー
  ●弥生印刷がGP認定工場に
    全従業員10人以下では業界初!
●今年度最後の支部会合同で開催
  抜き型のトラブル解決 勉強会
  ●印青連見本市開催
    ラベル組合青年部も積極的に参加
●厚生労働省の委託事業
  ライフワークバランス事業を無事終える
  ●シール・ラベルパビリオンが開催

弥生印刷がGP認定工場に
全従業員10人以下では業界初!
小規模・零細でも取得可能を証明

 弥生印刷紙工梶i野尻公義社長 杉並区高円寺南5−11−16)は、日本印刷産業連合会の第11回グリーンプリンティング認定工場の申請をしていたが、3月11日に開催された認定委員会に於いてその申請が認められ、GP認定工場として正式に認可されました。
 今回の同社の認定の意義は大きく、シール印刷業界では7社目の認定ですが、全従業員10人以下のいわゆる小規模・零細企業が取得したのは初めてで、今後業界に大きな影響を与えるものと見られています。
 そもそもGP認定制度とは、日印産連が認定機関となり、日印産連「各印刷サービス」グリーン基準に基づき、客観的証明により認定を行い、認定マーク(GPマーク)を表示できる制度で、本制度は印刷形式により、オフセット、シール、グラビア(軟包装)、スクリーンの四部門に分かれています。
 2006年9月に第1回の認定工場が認定され、第6回まではオフセット印刷部門だけでしたが、2008年3月の第7回では初めてシール印刷とグラビア印刷が認定され、その後シール印刷からも5社が認定され、今回弥生印刷と名古屋の河合清光堂の2社が認定され、シール業界としては7社が認定工場となりました。
 弥生印刷は組合が昨年8月に開催した「GP認定申請説明会」に参加した4社のうちの1社で、その後申請のための準備に入り、10月にキックオフし3ヶ月のデータを作成、グリーン基準の取り組みの自己評価や自己評価が定められた基準を満たし、認定に必要な資料が整備されていれば、そこで初めて審査申請ができるという流れに沿って準備を進め、今年1月に申請を行い、今回の認定に至ったもので、最短で取得したことも特筆すべきこと。
 弥生印刷の野尻社長は「以前よりお客さんから環境問題に対して指摘されていたが、ISOはうちのような小規模企業では高くて取れない。そんな時に組合でGP認定制度を知り、説明会にも参加して、申請を決意したが、ちょうど組合でマーケティングの講師をしていた清宮和夫さんを知り、今回全面的に協力をお願いしました。今回の取得は組合と清宮さんのお陰です」と認定までの経緯を語った。
 認定申請のお手伝いをした清宮和夫氏は「野尻社長にお話を頂いた時には、社長のGP認定に対する並々ならぬ決意を感じ、お手伝いをさせて戴きました。前の会社でISO14001 の取得に関わっていたので、比較的スムーズに行きましたが、何といってもやはり社長のGP認定工場への決意が全社員に徹底されていたことが大きく、途中何度か大変なこともありましたが、最短で取得できたことは全社一丸となって取組んだ結果だと思っています」と語っています。
 また組合の弓納持理事長は「これまでGP認定も中堅企業の取得が多かったが、弥生印刷さんのような小規模・零細企業が認定されたことの意義は限りなく大きい。今後うちの組合だけでなく、全国の同じような規模の組合員に希望を与えたと思う」と語り、組合員に積極的に認定取得を働きかけていくとしている。

従業員(右端・野尻社長)と工場内(下)


今年度最後の支部会合同で開催
抜き型のトラブル解決について勉強会

 今年度最後の支部会は、3月24日(火)午後6時より、京都の丸伸製作所の森社長を講師に招き、「抜き型のトラブル、すべて解決します」と題して、「北海道・上野広小路店」に於いて合同で開催しました。
 高橋西支部長の司会で、初めに今回GP認定工場に指定された弥生印刷の野尻社長が「今回組合や清宮さんのお蔭で認定を受けることが出来ました。ありがとうございました」と挨拶した後、京都の丸伸製作所の森社長が紹介され、シール印刷の抜き型について説明を行ないました。
 森社長はシール印刷用の刃型一般についての基礎知識から話を始め、現在同社が最も力を入れている超高精度の刃型「ミールダイ」についても、データを忠実に表現できる画期的な刃型として紹介した。
 また、シール印刷時に大きな問題になっている静電気の問題についても、静電気を防止するフィルムの紹介や静電気除去用の特殊なヒモも紹介しました。
 抜き型に関するトラブルは、圧倒的に多く、今回支部会のテーマに抜き型を取り上げたのも、抜きに関するトラブルが後を絶たないためで、参加者からは「どうしてもうまく抜けない」などと言って、現物を持って参加した支部員もおり、森社長の丁寧な対応に満足した様子でした。
 また今回は京都シール印刷工業協同組合の西野理事長も、全国の理事長会の帰りに特別参加し、熱心に技術談義の輪に加わり、合同支部会は大いに盛り上がりました。

 支部会で説明する森社長 盛り上がった合同支部会


印青連見本市開催
ラベル組合青年部も
積極的に参加しPR

 印刷産業青年連絡協議会(略称・印青連)主催の「印青連見本市」が、3月7日(土)に、台東区柳橋の東商センター展示場で開催されました。
 印青連は「印刷は一つだ」と言う信念のもとに、東京の印刷関連10団体が結集したもので、今回印青連としてはじめての見本市を開催しました。
 これには当組合青年部も出展し、各種シール・ラベルのサンプルや、左記に組合が作成した「ラベルサンプル帳」なども配布、また、プレゼンテーションでは、森田修部長が、ラベルの重要性について熱く語りました。
 当日は天候にも恵まれ、会場には多くの参加者が詰めかけ、第1回目としては盛況裡に終えました。

印青連見本市の青年部の小間


厚生労働省の委託事業
ライフワークバランス
各種事業を無事終える

 組合では平成20年度事業の柱として、厚生労働省の「労働時間等設定改善推進事業」に取組んでまいりましたが、組合員の協力のお陰で、すべての事業をこのほど無事終了いたしました。
 同事業は仕事と生活の調和(ライフワークバランス)を目指して、有給休暇の取得率の向上や、労働時間の削減などに取組むものでしたが、2回のアンケート調査やセミナー、啓蒙用のポスター、リーフレット、ステッカーの作成など、さまざまな事業を実施し、今回事例集と報告書を作成し、全組合員に配布いたしました。(ラベルニュースに同封してあります)
 今回の事業は終了いたしましたが、大事なことは今回の事業を契機に、仕事と生活の調和について今後も前向きに取組んで行かなくてはならないと言うことでした。



大阪でシール・ラベルパビリオンが開催

 日報アイビー主催の「A・PACK2009」は、5月20日から23日まで、インテックス大阪で開催されるが、シール・ラベルの専門展示会「シール・ラベルパビリオン」が併催される。
 同展は昭和33年に「新しい包装展」として開催されたわが国包装展の草分け的展示会で、今回のシール・ラベルパビリオンは、全日本シール印刷協同組合が後援し、シール印刷大阪府協同組合、京都シール印刷工業協同組合、東海北陸シーリング印刷協同組合が協賛している。
 また、当日は「シール・ラベルにおけるデジタル技術の現状と課題」「現場で生かす刃型」「色のユニバーサルデザインを考える」などをテーマにしたセミナーも開催される。
 詳細は下記まで。
 日報イベント梶@TEL 06‐6262‐2403