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bR0700
平成21年7月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300

ラベルニュースbR07号 メニュー
  ●恒例の研修旅行
    王子板紙日光工場見学
●東印産協が平成21年度総会を開催
  今年度も各団体の意思疎通に重点
  ●第19回シール・ラベルコンテスト
    今年も自由と規定課題で開催
●年次大会名古屋大会
  10月16日に開催へ
  ●新たな委員会構成が
    支部役員も決まる
●産業交流展2009
  ビジネスチャンス拡大
  ●塩飽一夫さんの死を悼む
    専務理事 本間 敏道
●なるほど・ざ・新製品 第98回
  『富士フィルムグラフィックシステムズ』

恒例の研修旅行・王子板紙日光工場見学
RPF化(固形燃料)事業の確認を
抜きカスがバイオマスボイラーの原料に
CO2の削減に大きな貢献を!

 恒例の組合研修旅行は、6月13日(土)、14日(日)の2日間にわたって、栃木県日光市にある『王子板紙日光工場』に於いて、組合が3年前から取組んでいるシールの抜きカスを固形燃料として再利用する、RPF化事業の一環として、同工場でバイオマスボイラーの燃料として使用されている現状を視察しました。自分たちの抜きカスがCO2削減の燃料として、有効利用されている現場を見て一同感激していました。

 組合では、6月13、14日の2日間恒例の組合研修旅行を開催し、13日には栃木県宇都宮市にある王子板紙鞄光工場を見学しました。
 今回の工場見学は、組合事業として行っている抜きカスを固形燃料化するRPF事業を委託している日本ウエストの協力で、同社の固形燃料の供給先である王子板紙日光工場を見学することになったものです。
 日光工場では、このRPF などのバイオマス燃料を原料として、バイオマスボイラーを稼動させ、環境負荷の低減に努めていますが、一行24名は午後1時に到着後、会議室において王子板紙側より工場の概要とバイオマスボイラーについての説明を受けた後、工場内部を見学しました。
 同工場は外装用ライナーを月に2万1千トン生産しており、その内98.5%を古紙原料で賄っており、古紙リサイクルの推進に貢献しています。
 同工場では2年前から環境負荷低減のために、バイオマス燃料を原料としたバイオマスボイラーの導入に踏み切り、重油使用量の削減とCO2排出量の削減に取り組んでいます。
 一行は自分達が出した抜きカスが、固形燃料として使用されている現場を見るのは初めてで、興味深そうに熱心に見学する姿が目立ち、改めて環境問題への取組みの重要性を認識したようでした。
 見学終了後、質疑応答が行われ、古紙の原料に粘着紙が混じってしまうと、のりの成分がいたずらをしてしまうので、抜きカスはやはりRPF化して、固形燃料として再利用するのが一番だと言う回答に、参加者一同納得した様子でした。
 午後3時過ぎに工場を後にして、一行は宿泊先の鬼怒川温泉の「鬼怒川御苑」に午後4時に到着、午後6時半からは懇親会に移り、弓納持理事長は「日本ウエストさんの協力で工場見学をさせていただいて、非常に勉強になりました。こんな時期にもかかわらずたくさんの組合員・協賛会の方々にご参加いただき大変ありがとうございます。組合も新体制でスタートしたばかりですが、今後もよろしくご指導のほどをお願いいたします」と挨拶し、和やかに歓談しました。
 翌日ゴルフ組は杉ノ郷カントリークラブで第92回ラベル会が開かれ、雷のため30分スタートが遅れたものの、その後は天候にも恵まれ、高低差8mというフラットなコースだったが、難しいグリーンに皆スコアメイクに苦しみ、恩田製作所の恩田博氏が40、42のベストグロス82で実力をいかんなく発揮して優勝、2位はサンワコーケンの高橋範幸氏、3位は日本ウエストの綾仁祐氏でした。
 また、観光組はいろは坂から華厳の滝、中禅寺湖、日光東照宮などを見学、午後4時半過ぎにゴルフ組と合流し、途中大渋滞に巻き込まれ、午後8時半に上野駅にて解散しました。



東印産協が平成21年度総会を開催
今年度も各団体の意思疎通に重点

 東京都印刷産業団体協議会は、6月15日(月)午後4時より、中央区のモトヤ会議室に於いて、平成21年度総会を開催し、平成21年度活動計画などを決定しました。
 総会は初めに水上光啓会長が挨拶した後来賓として出席した東京都産業労働局商工部経営支援課の佐藤正利係長が、6月からスタートした東京都の中小企業向け緊急対策として@セーフティ共済掛け金補助A経営力向上東京プロジェクトB受注開発緊急支援事業の紹介を行い、引き続き議事の進行に移りました。
 続いて議案の審議に移り、東京グラフィックスの斉藤専務理事が平成20年度事業報告・決算報告の後、監査報告、平成21年度事業計画・予算案が満場一致で承認され、役員改選も原案通り可決されました。
 今年度の活動計画は、各団体および行政との情報交換を主体とした活動を展開するとしており、幹事会での討論、各委員会では日印産連等で諸問題に精通している方を招き開催していくとしている。委員会活動としては、環境・廃棄物委員会として都環境局との連携による研修会等の開催や、必要に応じて経営対策として原価意識高揚へ向けた活動なども検討されている。
 新役員は次の通り。
 会長・水上光啓(東印工組)、副会長・吉岡新(東グラ)、小宮山光男(シール)、弓納持 昇(ラベル)、田口薫(関グラ)、大月正雄(関プラ)、川村幹夫(スクリーン)、中田正和(金属)、小林博美(コミュニ)、星野一男(製本)、萱槙雅浩(光沢)、吉川昌甫(複写)、幹事長・森元勝夫(東グラ)

挨拶する水上光啓会長


第19回シール・ラベルコンテスト
今年も自由と規定課題で開催
詳細は組合ホームページから

 全日本シール印刷協同組合連合会は今年も「第19回 シール・ラベルコンテスト2009」を実施します。
 このコンテストは全日本シール印刷協同組合連合会所属協同組合の組合員・会友の技術向上を目的に開催されるものです。
 優秀作品には、経済産業大臣賞、社団法人日本印刷産業連合会会長賞、全日本シール印刷協同組合連合会会長賞、全日本シール印刷協賛会会長賞などが贈られますので、奮ってご応募下さい。
■応募資格
 全日本シール印刷協同組合連合会所属協同組合の組合員・会友
■応募締切
 2009年7月24日(金)(必着)
■審査および審査基準
 シール・ラベル製品として、印刷および加工の基本的技術 (印刷および抜きの見当とマージナル、画線のシャープさ、インキのノリとムラの具合、印刷の調子(バラツキの少なさ)、網点やグラデーションの具合、色表現の正確さ)と応用力(難易度、機能性、新規性、デザイン性など)を厳正に審査し、一次および二次審査による総得点で賞を決定する(一部の賞は、一次審査のみで決定)
 ※世界ラベルコンテストへのエントリー作品は、当コンテスト応募作品の中から、別途開催する審査会で決定します
■表彰式
 第51回年次大会・名古屋大会(2009年10月16日(金)、名古屋東急ホテル)において
■応募課題
☆自由課題
 基本的にはすべてにおいて自由。ただし、コンテスト用ではなく、実際の製品に貼られている(キャンペーン等を含む、コマーシャルベース)の作品がより望ましい。
 ※実際の製品の応募を奨励するため、コンテストの趣旨を説明した「依頼文書」(Word)を最下部のダウンロードコーナーに用意しました。文書の一部を訂正(編集可)し、ユーザーへの協力依頼などにご利用下さい。
☆規定課題
 平圧部門/輪転部門(いずれもレタープレス)
 指定された原稿を用い、 かつ指定された印刷機種を使用すること。 原稿データは連合会および組合ホームページより。
■応募方法・注意事項
 2009年用応募台紙を用いてご応募下さい。なお、応募台紙は、所属協組にございます(連合会ではお送りできません)。
■応募先
 〒110−0014 東京都台東区北上野2−25−7 全日本シール印刷協同組合連合会



年次大会名古屋大会
10月16日に開催へ

 全日本シール印刷協同組合連合会(小宮山光男会長)主催の、第51回年次大会名古屋大会は、10月16日に、東海北陸シーリング印刷協同組合担当で開催されます。
 昨年末以来の世界的な不況の中で開催される名古屋大会は、トヨタのお膝元らしく、物作りの魂(こころ)を大切にする地にふさわしく、「物作り創成」をテーマに開催されます。
 記念式典、懇親会で情報交換、懇親を深め、何かと暗い話題の多い中、元気を持ち帰ってほしいと主催者、担当協組は期待している。
 7月に案内状送付予定。

(写真・名古屋東急ホテル)


新たな委員会構成が
支部役員も決まる

 組合では先の通常総会で第2次弓納持体制がスタートしたことを受けて、委員会も新委員が決定し、今後2年間活発な委員会活動を行っていくことになりました。  新委員会メンバーは次の通り。

■技術・環境対策委員会
 委員長・園田正義、副委員長・高橋邦浩、委員・弓納持大輔、川野豊久、岡崎敦彦、保田和重

■教育経営委員会
 委員長・臼井利彦、副委員長・清水佳則、委員・山崎松雄、森田修、夏目武臣

■事業委員会
 委員長・森田賢、副委員長・植田治司、平山良一、北島憲高、森下武則

■福利厚生委員会
 委員長・栗原正文、副委員長・平田登起男、委員・野尻公義、坂内仁英、日野秀子

■広報・情報システム化委員会
 委員長・本間敏道、副委員長・池田智之、岡田悟、近藤健司

 また支部役員は次の通り。
■東支部 支部長・池田智之、副支部長・坂内仁英、臼井利彦
■西支部 支部長・高橋邦浩、副支部長・森田賢、園田正義


産業交流展2009
ビジネスチャンス拡大
こんな時だからこそ

 東京都などが主催する「産業交流展2009」は、現在出展募集中。今年で第12回目をむかえる産業交流展は、原則として、首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に事業所を有する、積極性あふれる個性豊かな中小企業などの優れた技術や製品を一堂に展示し、販路開拓による受発注の拡大、企業間連携の実現、情報収集・交換などのビジネスチャンスを提供することを目的としています。
 今回は11月4日(水)、5日(木)、6日(金)の3日間、東京ビックサイトの東4.5ホールで開催され、2009年東京都ベンチャー技術大賞表彰式、東京デザインマーケット、八都県市合同商談会(問合せ先:八都県市合同商談会実行委員会)ほかが同時開催されます。
■申込み方法
 ホームページから必要事項をご入力のうえ、申込書を印刷の上、捺印して郵送にてお申し込みください。
 お申し込み方法がわからない方は事務局までお問い合わせください。
■出展料
 一小間 5万2千5百円(税込み 9u)ただし、1.振込手数料、2.搬入出にかかる費用、3.装飾にかかる費用、4.当日の電話回線、給排水などの附帯設備の使用料は出展者の負担になります。複数小間の申込みも可能です。

 問合せ先は下記へ。
 http://www.sangyo-koryuten.jp/outline.html


塩飽一夫さんの死を悼む
専務理事 本間 敏道

 私が塩飽君と初めて会ったのは、不二紙工鰍ゥらFSK鰍ニ商号変更して取締役に就任した年だった。何かのパーティで、当時社長だった父親の塩飽望さんから紹介され、以来25年の付き合いでした。
 塩飽望さんには当時ラベル新聞の記者をしていた時に、大変可愛がっていただいて、取材の際にもいつも便宜を図ってくれた。
 昭和63年に私が同社を退社する最後の仕事となった新年号の座談会に出席していただいたが、座談会終了後に『本間さんは今日で退社するんですね。2人で送別会をやりましょう』と言って、新橋の料理屋で送別会をして下さいました。
 後日、この話を塩飽君にすると『うちの親父はそういうことをする人ではないから、本間さんはよっぽど気に入られたんだね』と聞いて、さらに感激したものだった。
 その後、2人の共通の友人だった恩田製作所社長の恩田博さんと一緒に『3人会』を結成し、事あるごとにと言うか、何か口実を設けては飲み会をしていた。
 3人は私が一番年上(60歳)だったが、恩田さんが57歳、塩飽君が56歳と年がそんなに離れておらず、なによりも3人の間に利害関係がなく、何でも話せたことがよかったのかもしれない。
 それでいて私はシール印刷業界、塩飽君はタック紙業界、恩田さんは印刷機業界にそれぞれ身を置いているので、いざと言うときには情報交換にはうってつけだった。
 子供が生まれた時には「娘が風呂で僕のおっぱいを女房と間違えて吸い付いてくるんですよ」と、実に嬉しそうに語るほど、子煩悩で2人の娘さんを愛していました。
 5年前に3人で飲んでいる時に、塩飽君が「ぼくは海外はほとんど行っているけど、韓国だけは行った事がない」と言う話になり、その場で3人で行こうという話がまとまり、私が航空券、ホテルの手配をして、その年の2月に3人で韓国旅行をしました。
 韓国は眼鏡が安いから私が眼鏡を買うと言えば、塩飽君も『私も作ります』と言って3つも作り、出来上がるまで2、3時間かかると言うので、その間に3人で韓国式の垢すりに行き、裸の付き合いをしました。
 その半年後に今度は『マイレージが溜まって使い切れないので、これを使ってまた韓国へ行きましょう』と言うことになり、10月に今度は往復ビジネスクラスで、ホテルもセミスイートで塩飽君に楽しい思いをさせてもらいました。
 私や恩田さんと違って、育ちの良さからか、カラオケでも照れくさそうに、生真面目に歌う姿が今でも目に焼きついています。
 2年前に肺がんが見つかり、治療に専念し、この間も治療が順調に行っていると、何回も3人で飲み会をしましたが、4月に飲み会の約束をしていたところ、「再度抗がん剤の治療のため入院したので、参加できずに残念です」というメールが入り、その後まったく連絡がなくなり、心配していた矢先の悲報でした。
 3人会は2人会になってしまいましたが、いずれ我々2人もそちらに行きますから、そのときにはまた新生3人会を復活させましょう。それまでさようなら。

(5年前に始めて韓国へ旅行した際の写真)


なるほど・ざ・新製品
第98回『富士フィルムグラフィックシステムズ』
富士トレリーフCTPプレート2種
高次元の『再現力』可能に

 富士フイルム グラフィックシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉田 整)は、感光性樹脂凸版「富士トレリーフCTP プレート『DWF95DTN』『DWF95DUN』」を発売いたしました。
 あらゆる印刷物に高品質が求められるようになっている昨今、ビジネスフォームやシール・ラベルなどの印刷でも、レタープレス方式で高品質を実現することが待ち望まれており、同社 では先に「富士トレリーフCTP プレート『DWF95DT』『DWF95DU』」を市場に発表してきました。
 このたび、樹脂凸版に対するさらなる高品質、高付加価値ニーズの高まりに応えるべく、同社ではCTP   プレート を改良した「富士トレリーフCTP プレート『DWF95DTN』『DWF95DUN』」を発売しました。
 「富士トレリーフCTP プレート」の既存ラインアップが持つ、レーザーアブレーションマスク層の付与によりネガフィルムが不要であるという特性はそのままに、「DWF95DTN」では、洗い出し性能の向上で画像再現性をさらにアップさせました。
 また、「DWF95DUN」ではプレート表面のマット加工により、網点からベタ物まで、どんな絵柄でもバランスの取れた着肉性能を実現刷るなど、選りすぐれた着肉性を実現している。
 さらに赤外線レーザーでダイレクトに描画を行うため、ネガフィルムの必要がなく、アナログ版に比べて再現性。露光ラチチュードが一段と向上している。
 主な特長は次の通り。

(1) インキ着肉性に優れる。
(2) 網点再現性、細線再現性、白抜き深度に優れる。
(3) ネガフィルムが不要なため、ゴミの付着や密着ムラが起きにくい。
(4) 「DWF95DTN」は洗い出し性能の向上により画像再現性がアップ。200 線 1% の網点再現が可能な高精細を実現。
(5) 「DWF95DUN」はプレート表面のマット加工により、網点からベタ物までバランスの取れた着肉性能を実現。
(6)「DWF95DTN」「DWF95DUN」とも、セッターの条件変更なしでの処理が可能。


 また、デジタル・アナログ兼用処理機「FTP640UD」との組み合わせで、洗い出しから感想・後露光までの一環処理を実現。作業の効率化・仕上がり品質の安定化が図れるようになった。
 同社では今後もシール印刷業者の事業拡大を支援する各種製品を紹介していくとしている。