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bR1400
平成22年3月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
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ラベルニュースbR14号 メニュー
  ●大東マーク工業の最新鋭工場を見学 ●第9回コンバーティング機材・先進印刷技術展
  ●中小企業庁・景気対応緊急保証を創設 ●日印産連・第9回環境優良工場募集中
  ●No.84 健康がいちばん!
    口腔ガンの50%が「舌がん」
●なるほど・ざ・新製品
  第101回『岩崎鉄工』

大東マーク工業の最新鋭工場を見学
環境に配慮したオールクリーンルーム
クラス500のオールクリーンルームで印刷作業が

 技術・環境対策委員会主催の工場見学会が、2月19日(金)に大東マーク工業で開催され、組合員20名が参加しました。
 始めに挨拶に立った清水佳則社長は「昨年4月まで錦糸町にあった旧本社工場が老朽化と手狭になったために、3年前から移転を計画して、墨田区の指導を戴きながら、環境対応型の工場にしました」と語った。
 同社の本社工場は、敷地面積188坪で工場の総面積は、3階建てで約1,000u、この規模の企業としては画期的な、オペレーティングルーム内はクラス500(集塵効率99.99%以上)オールクリーンルームを採用している。
 旧工場ではゴミやホコリの混入に頭を悩ましたというが、特に工業用や精密関係のシール・ラベルが圧倒的に多いため、このオールクリーンルームの採用で、ロス率も大幅に改善されたという。
 また、環境対応型の工場ということで、地下に10トンの雨水貯蓄施設を設け、散水、機械等の冷却に使用するほか、緊急災害時に近隣住民用にも使用することになっている。
 さらに、火を一切使用しないオール電化にもなっており、受注から出荷、社内生産、工程、販売管理システムを構築しているが、環境対応型と同時に「社内スケルトン化」も、今回の工場建設に当たってのコンセプトになっている。
 この点についても清水社長は「見えるということの重要性は、安全・品質向上はもちろんのこと、現場のあらゆるムダや問題点を洗い出すことにあった」としている。このため、社内のドアはすべてガラス張りにしてあり、「見える化」を実践している。
 工場内は常に24度、湿度60%に設定、品質管理には万全を期しており、検品でも原則全数目視検査で対応している。
 今回工場見学した参加者は、完全なオールクリーンルームの環境対応型の最新鋭工場に目を見張り、質疑応答でもさまざまな質問が相次ぎ、最後に岩崎鉄工の凸版間欠輪転ラベル印刷機「LR3」についての紹介が行われ終了した。

徹底した品質管理や在庫管理も 質疑応答で説明する清水社長

第9回コンバーティング機材・先進印刷技術展
加工技術や特殊印刷分野の総合展示会

 4月7日から9日までの3日間、東京ビックサイト。東ホールに於いて「第9回コンバーティング機材・先進印刷技術展」が開催される。
 同展は1987年に開催された「CMM JAPAN(コンバーティング機材・特殊印刷展)」が前身で3年に一度開催され、今回から「コンバーティング機材・先進印刷技術展」として、新たに生まれ変わったコンバーティング機材・特殊印刷分野の総合展示会。
 今回は「Convertech Japan」、「新機能性材料展」、「Printable Electronics」の3つの展示会を合同開催するもので、アジアや韓国、台湾からの出展に力を入れており、「複合化技術」と「高付加価値技術」の交流と融合から生まれる新たなシナジーマーケットを創造することを目的として開催される。
 『コンバーティング機材・先進印刷技術展』は、機能性フィルム・シート、多層フィルム・シート、機能薄膜(ドライおよびウェットコーティングによる)、金属箔、機能紙、不織布、合成紙、繊維(炭素、金属を含む)、薄膜ガラス、セラミックシート、発泡シートなどのウェブ・シート加工(コンバーティング)に関連した、最新の加工機械・機器・システム、素材、材料、技術をさまざまな分野の来場者に提案する場。
 『新機能性材料展』は、フィルム・シート、金属箔、メタルシート、紙、不織布、繊維等をベースマテリアルとした高機能性素材・製品、高付加価値技術の総合展。
 ガラス繊維系、セラミックス系、フィルムと金属の複合材、薄膜ガラスなど、市場で競争力を持つ製品の多くは、独自技術や先駆技術が生み出す新たな機能が素材に加味されたもので、「超・付加価値」とも呼べる高度な技術が投入されている。本展示会は、キーワードに、素材と素材、技術と技術、そして、人と人との出会いを演出するイベントとして開催される。
 「Printable Electronics」はナノスケールでの材料開発の進展とともに、導電パターニングの形成、あるいは電子デバイスの製造に印刷技術を適用できる可能性が生まれてきている。製造プロセスが容易で、必要な量を必要なところだけ乗せて、大量生産に適した印刷技術は、環境意識に対応しているだけでなく、エレクトロニクス材料・部材・デバイス分野でのモノ作りを大きく変えようとしています。この技術が確立されれば、薄膜ディスプレイ、電子ペーパー、有機EL照明、またはそれらに使われるバックプレーン、太陽電池、有機メモリデバイスなどの製造プロセスを劇的に変革すると期待されている。
 プリンタブルエレクトロニクスに関連した専門展/国際会議を立ち上げることには大きな意義があり、実用にたり得る技術を確立するためにも、「プリンタブルエレクトロニクス展」の役割は大きいと考えられおり、出展者に実り多き場となると期待されている。
 開催概要は次の通り。
■主催・加工技術研究会
■共催・全日本シール印刷協同組合連合会、全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会、全国グラビア協同組合連合会、全日本光沢加工紙協同組合連合会、鰍hCSコンベンションデザイン
■会期・4月7日(水)〜9日(金) 午前10時〜午後5時
■会場・東京ビックサイト東4.5ホール


中小企業庁・景気対応緊急保証を創設
セーフティネット貸付も延長、拡充を

 中小企業庁では、1月28日の平成21年度二次補正予算の成立を受け、「明日の安心と成長のための緊急経済対策」において決定された「景気対応緊急保証」の創設等の中小企業資金繰り対策を、2月15日より実施しています。
 「景気対応緊急保証」では、金融機関から融資を受ける際に一般保証とは別枠で、無担保保証で8千万円(借り手の状況によっては、8千万円を超える無担保保証にも対応)、普通保証で2億円まで信用保証協会の100%保証を受けることができます。
■概要
・対象業種を一部の例外業種を除き、原則全業種を指定(業種分類を大括り)
・期間は、緊急保証の期限を1年延長し、平成23年3月31日まで。
・緊急保証の30兆円の利用枠に、新たに6兆円追加(36兆円)
■対象
・指定業種に属し、売上減少(前年比▲3%)(※)などについて市区町村長の認定(※)企業認定基準を緩和し、新たに、2年前比での売上減少(▲3%)基準を導入
■内容
・保証限度額8千万円(無担保)、2億円(有担保)※信用力の高い事業者には8千万円を超える無担保保証ニーズにも柔軟に対応
・信用保証協会の100%保証(責任共有制度の対象外)
・保証期間は10年以内(据置期間は2年以内)
・保証料率は0.8%以下
■保証
・融資審査について
・金融審査に当たって中小企業の経営実態を十分勘案するよう保証協会に基本方針を提示。例:2期連続の赤字を計上し、繰越損失を抱えている場合であっても、赤字の要因や取引先等からの経営支援等を幅広く勘案した上で与信を総合的に判断。
・100%保証の趣旨を踏まえ、金利等の貸出条件に配慮するよう金融機関に働きかけ。

経済産業省も2月5日より金利0.5%下げ

 また、経済産業省では、 設備投資に係る金利引下げの実施について(デフレ対策)、デフレの進行に伴い実質金利上昇の下で抑制されている設備投資等の下支えを図るため、直近6ヶ月の消費者物価が昨年と比べて低下していることなどから、2月15日から0.5%の金利引下げを実施している。
1.対象資金 設備投資等資金(研究開発費を含む)が対象。
2.引下げ幅及び引下げ期間 借入金利を0.5%、借入日より2年間継続して引き下げます。
3.貸付機関 金利引下げを行う貸付機関は、日本政策金融公庫及び危機対応スキームにおける指定金融機関です。
※指定金融機関(現在は日本政策投資銀行及び商工組合中央金庫)においては、危機対応融資が本措置の適用となります。
4.実施期間 今回の引下げは、本年9月末までに貸付を行うものが対象となります。なお、10月以降の扱いは、8月末に改めて主務大臣が判断します。


日印産連・第9回環境優良工場募集中
環境問題の高まり受け年々応募者増

 社団法人・日本印刷産業連合会では、印刷産業界における各企業の環境問 題に対する取組みを促進するとともに、印刷工場の環境改善及び印刷企業に対する社会の 一層の支持・理解を獲得することを目的に、平成14年度に印刷産業環境優良工場の表彰制度を制定したが、今年度も第9回表彰候補工場を募集中です。
 応募要綱は次の通り。

■応募資格
@ 社団法人日本印刷産業連合会の会員である10団体(以下「会員団体」という)傘下の会員企業
A 印刷及び印刷加工に関わる工場であること。
B 平成22年3月1日現在において、該当工場稼働後3年以上経過していること。
C最近5カ年以内に環境法令等に基づき操業停止等の行政による処分を受けていないこと。

■表彰の対象
 次の各号をみたしている工場を表彰の対象とする。
@ 工場の周辺環境(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、悪臭等の公害防止、景観などから総合的に判断されるもの)及び作業環境(騒音・振動・悪臭の防止、採光・照明、清掃・整理整頓などから総合的に判断されるもの)等工場内外の環境改善の状況が同業種内の他の工場に比較して高水準にあることまたは近年における環境改善が著しいこと
A 広域的な環境対策(地球温暖化防止、環境汚染物質の削減、化学物質管理、省資源、廃棄物処理・リサイクル等)が同業種内の他の工場に比較して高水準にあることまたは近年における環境改善が著しいこと
B 環境管理体制が整備されており、環境対応が明確に企業経営の中で位置付けられていること
C 環境対応が企業経営の上で具体的効果をもたらしていること

■表彰の種類
@経済産業大臣賞
A 経済産業省商務情報政策局長賞
B 社団法人日本印刷産業連合会会長賞
C 社団法人日本印刷産業連合会環境優良工場奨励賞

■応募の方法
 本制度に応募する工場は第1次審査用応募票を決められた期日までに、社団法人日本印刷産業連合会に提出するものとする。本応募票に対する審査で優秀と認められた工場(表彰候補工場)は、第2次審査用応募票を提出することができる。ただし、第2次審査用応募票の提出については、一企業一工場に限る。
 また、過去に印刷産業環境優良工場の表彰(第1回から第8回)を受けた工場にあっては、第1次審査を免除する。

■応募の手続き
@提出書類
左記の書類を1通提出することとする。
印刷産業環境優良工場表彰応募票-第一次審査用-
A応募書類の請求
1. 上記応募書類は、本ホームページ(下記)からダウンロードできます。
http://www.jfpi.or.jp/
2. または所属する会員団体事務局に請求してください。
B提出書類の作成方法
手書き、Word等の利用を問わない。ただし押印の上、郵送のこと。
また、Eメールの場合は、PDFに加工した上で提出すること。
C提出先
提出書類は、社団法人日本印刷産業連合会に提出する。
D提出期間
平成22年3月1日(月)〜平成22年3月31日(水)

■問合せ先
〒104−0041 東京都中央区新富1−16−8
(社)日本印刷産業連合会 環境担当
TEL 03−3553−6051 FAX 03−3553−6079
e-mail:info@jfpi.or.jp


No.84 健康がいちばん!
口腔ガンの50%が「舌がん」
口内炎と誤診のケースも

■舌がんとは
 舌がん(ぜつがん)とは、舌に発生するがんで、口腔がん(こうくうがん:口の中にできるがんのこと)の代表的なものです。
 口腔がんは、発生するがんの場所によっていくつかの種類がありますが、そのうちでも舌がんは、口腔がんの約50%を占めています。ただ、舌がんは、がん全体に比べるとその発生頻度はとても少ないのです。
 舌がんが最も多く発生する場所は、舌の両サイド(舌の周り)です。次に舌の下の部分、舌の付け根の順番で発生しやすくなります。年齢で見ますと、舌がんは、10代の若い方から70代の高齢者の方まで、広い年代で見られるがんです。ただ、40歳以上の人に多く発生します。性別では、舌がんは男性に多く見られます。(女性の約2倍)。舌がんの 5年生存率は、約60%です。

■舌がんの原因とは
 舌がんの原因は、はっきりとしたことはわかっていません。ただ、喫煙(たばこ)、飲酒(アルコール)、入れ歯や虫歯による慢性的な刺激や傷、口の中を不潔にしている、などが関係しているとされています。

■舌がんの症状とは
 舌癌の初期症状として代表的なのが、舌が動かせない、口内炎が長期間出来てはなくなってを繰り返している、舌の側緑にしこりのようなものが出来ているなどです。激しい痛みを伴うということはあまりなく、「口の中に違和感がある。何かが違う」という感覚に襲われるはずです。判別法としては鏡で舌をよく観察して下さい。
 舌癌の初期症状として「しこりのようなもの」が出来ることが多いです。 ただ舌の中心や先端に舌癌が出来るということは稀で、たいていは側縁・舌の付け根の辺りにしこりが出来るようです。しこりの色も白いものだったり、赤いものだったり様々な色があるようですが、要するに周りの色と違います。
 痛みはほとんどの場合はなく、これが舌癌の早期発見を遅れさせている原因にもなっております。
 また、舌癌には落とし穴があります。というのも舌癌は類似症状が多く(口内炎・白板症・難治性かいよう)医師が「舌癌ではありませんよ」と誤診するケースもあるのです。
 舌癌かもしれないと心配されている方は誤診にも注意しましょう。

■舌がんの治療法とは
 舌癌の治療法について代表的なものは@手術療法A放射線療法B化学療法の3つがあります。
 手術療法は、文字通り手術によって舌の癌細胞を摘出する治療法ですが、「切除」という言葉から分かるとおり、切除する範囲によっては舌の半分以上を失うこともあります。
 手術後には当然、後遺症や障害が残ることになります。厳しい現実ですが、すでに癌が進行している場合では手術療法による治療も考えられます。
 放射線療法は放射線を体内に照射することによってガン細胞の進行を妨げる、もしくはガン細胞を死滅に追いやります。健康な細胞はほとんど影響は受けませんが、残念ながら副作用が生じることがあります。
 化学療法はいわゆる「抗がん剤治療」のことです。癌細胞に有効とされている化学物質を投薬することによりガン細胞の機能を低下させます。しかし、残念ながら副作用が存在します。

《引用資料》
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10D20900.html
http://comfortlife.info/


なるほど・ざ・新製品
第101回『岩崎鉄工』
凸版間欠輪転ラベル印刷機『LR3』
卓越した先進技術を凝縮した高性能機

 岩崎鉄工(台東区雷門2−6−2 電話3847−7121)では、同社のこれまでの凸版印刷機の粋を結集した凸版間欠輪転ラベル印刷機「LR3」を販売しているが、各方面で高い評価を受けている。
 同機は従来機NEW LR25までで確立された凸版間欠機としての基本性能に、フラッグシップTR2に追従する先進技術を投入。
 完璧なまでの印刷見当精度と飛躍的に高度な操作性を実現。多品種・高品質化が一段と加速しているマーケットへのハイレベルな対応を可能とした。
 同機の特徴としては、
@セクショナルドライブ(シャフトレス)機構により各ユニットを個々のサーボモーターで駆動させることにより、高速運転での高度な見当精度を実現。
Aバキュームバックテンション方式により、紙面の刷り傷や紙粉の発生を大幅に低減。
Bメインコントローラーに主である設定および調整項目を集約した移動式のタッチパネルコントローラーにより、一元管理で操作が可能。
Cニアポジション機能により、ボタンを押すだけですべてのユニットを最適なポジションまで自動的に移動させ、見当調整に要する時間を大幅に短縮した。
Dユニット自体をネジレ調整する機構の採用により、印刷運転中でもネジレの微調整が可能。
 また、同機には、ロータリーダイカットユニット、フレキソユニット、間欠ラミネート装置、裏面印刷装置、インキ壺自動調整装置、ユニット自動洗浄装置など豊富なオプションも用意されている。また平抜き装置には標準機のD-250と、箔押しユニットがついたHD-250があり、どのタイプもLR3本体と連動させて仕様することが可能。また、要望に応じて箔ユニットを2ヘッド追加し、HHD−250やホログラム押しのオプションも追加可能。
 機械仕様は次の通り。
▼最大印刷寸法=250×200(mm)▼最大ダイカット寸法=250×200(mm オプション)▼原反幅=50×270(mm)▼送り量=50×200(mm)▼速度=30×300(rpm)▼色数=2〜9▼所要電力=3相200V23kw▼所要電力(UV)=単相200V4kw(1色)
▼必要エア圧=0.6MPa▼正味重量=NET5500 Gross5800(5色機)