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No.318  
平成22年7月号  
  東京都ラベル印刷協同組合
  〒111-0051  東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会  
TEL(3866)4561 FAX (5821)6443  


ラベルニュースbR18号  メニュー


    ●群馬県沼田市で組合研修旅行を開催 ●青年部が第1回例会開催
    ●第19回シール・ラベルコンテスト ●日本印刷産業連合会第25回通常総会
   新会長に猿渡智氏(大日本印刷)
    ●10月16日に第52回年次大会・横浜大会 ●No.87 健康がいちばん!
   幼児に多い手足口病とは?
    ●なるほど・ざ・新製品
      第105回『ローランド  ディー・ジー』

群馬県沼田市で組合研修旅行を開催
シール印刷とプリンターとの境界線は?
パネルディスカッションで意見交換

 組合恒例の研修旅行は、六月十九日、二十日の二日間、群馬県沼田市の「白沢高原初穂の湯」にて開催されました。
 今回は「シール印刷とプリンターとの境界線は?」と題して、プリンターメーカーとして、ローランドディ.ジーとミマキエンジニアリングの二社と、実際に導入しているユーザーとして、アームシールとクボタプロセスが出席して、パネルディスカッション風に行われました。


ラベルプリンターをテーマに研修会を

 今回の研修については、教育経営委員会が中心となって、シール印刷業界でもここ最近導入が目立っているラベルプリンターを取り上げ、プリンターとシール印刷との境界線についてプリンターメーカーと、導入企業から導入の理由や実際の問題点などを聞こうと企画されたものです。
 臼井委員長の司会で初めにミマキエンジニアリング東京IPIグループリーダーの中村紀和氏が、同社の会社概要とプリンターについての説明を行いました。
 同社のLED方式フラットベッドインクジェットプリンタ「UJF‐3042」は、今年二月に発売したばかりで、UV光源にLED方式を採用し、A3サイズ50mm厚に対応でき、ボールペンや文具用品、ノベルティ用品などの成型品などにプリントできるのが特徴で、標準価格三百三十万円という低価格を打ち出している。
 また、ローランドディ.ジーの国内営業企画課リーダーの洲崎晃氏は、会社概要、デジタル機器の進化、主力商品「VersaUV」などについて説明しました。
 同機は印刷本紙に出力が可能で、LEDUVインクジェットなので乾燥時間が不要、隠蔽製の高いホワイトインク搭載により透明やシルバーの材料に直接印刷ができるのが大きな特徴。
続いてミマキエンジニアリングのプリンターを導入しているクボタプロセス専務の久保田誠一氏が、プリンター導入の経緯や、プリンターの長所、短所などについて語りました。
 久保田氏は「製版の仕事の方が厳しくなってきたので、新たな分野を開拓しようと初めはキャノンのレーザープリンターを導入し、その後ミマキエンジニアリングのインキジェットプリンターを導入しましたが、今では自動車などに貼るステッカー類の注文が増えています」と語った。
 さらにローランドディー.ジーのプリンターを導入しているアームシール社長の高橋邦浩氏が、「カタログやホームページ用等の撮影用ラベルの作成以来が多くなったので、平成二十年三月にローランドさんのインキジェットプリンターを導入しました。その後企画段階でのサンプル用やミニポスターなど、従来自社ではできなかった製品が作成可能になり、製作依頼が次々と舞い込みました」と導入の経緯やシール印刷とプリンターの境界線について語りました。
 この後臼井委員長が進行役となって質疑応答が行われ、参加者からも様々な質問が出され、会場はさながらパネルディスカッションのように盛り上がりました。
 また、京都の丸伸製作所の森社長が、間欠輪転印刷機と輪転印刷機との兼用抜き機を紹介しました。
 研修会終了後、午後六時より別室において懇親会が開催され、挨拶に立った弓納持理事長は「皆さんのご協力で、非常に有意義な研修会でしたが、今日、明日は大いに英気を養っていただきたいと思います」と語り、協賛会副会長の恩田博氏の音頭で乾杯し、夜遅くまで大いに盛り上がりました。
 翌日は好天に恵まれ、いつも通りゴルフ組と観光組とに別れ、ゴルフ組は初穂カントリークラブに於いて、第九四回ラベル会として開催、熱戦の末日本ラベルの平山社長が、グロス九〇、ハンディ二二、ネット六八の好スコアで見事初優勝しました。
 一方、観光組は吹き割りの滝、紫陽花寺で有名な泰寧寺、たくみの里などを回り、午後三時にゴルフ組と合流して、パーティに参加し、午後八時過ぎに上野駅に無事到着しました。

観光組は吹き割の滝などへ →
↓ ラベル会優勝の平山良一氏(左)


青年部が第1回例会開催
今年度の事業等について意見交換を
 
今年度初の青年部例会風景

 六月十八日、新宿にある「Great Barrier Reef Dining 蒼ノ砦」にて青年部第一回例会が開催され、あいにくの雨にもかかわらず9名+特別ゲストの旭物産(株)の山アさんを加えた十名が集まりました。
 乾杯の前に山アさんから挨拶がありました。そして藤井さんによる乾杯、そして高橋部長より今年度の年間行事が配布され、読み上げられました。
 スクリーンとの合同ソフトボールの話、正札青年部の研修旅行の話、年次大会の話などがありました。ソフトボールは人数さえそろえば千葉マリン球場で行われるとのことで、野球好きな人にはとても楽しい企画になりそうです。
 その後、今年度より始まった「2分間プレゼン」を行い、5人にスピーチをしてもらいました。自社アピールあり自己紹介あり、青年部へ入部して良かったことや、これからやりたいことなど話し、お互いの理解を深めました。
 皆同じラベル屋ではありますが得意分野はそれぞれ異なります。知っているようで知らないお互いの長所を再発見して仕事を回すきっかけとしたり、考え方で意外な発見があったりで、こういった場は良い機会になるのではと思います。このスピーチは今後も続けていく予定となっています。
 あっという間の短い時間でしたが、今年度も楽しく充実した活動ができるように、皆でがんばっていきましょうと決意を新たにしました。


第19回シール・ラベルコンテスト
今年も自由と規定課題で開催
詳細は組合ホームページから
  

 全日本シール印刷協同組合連合会主催の「第二十回シール・ラベルコンテスト」は今年も自由課題、規定課題で開催され、現在応募受付中です。
 このコンテストは全日本シール印刷協同組合連合会所属協同組合の組合員・会友の技術向上を目的に開催されるものです。
 応募要綱は次の通りです。
■応募資格
 全日本シール印刷協同組合連合会所属協同組合の組合員・会友
■応募期間
 二〇一〇年七月一日(木)〜七月二十三日(金)当日必着
■賞(予定・申請中)
 経済産業大臣賞ほか(基本的には第十九回に準ずる)
■審査
 審査は1次審査および2次審査を行い、各賞を決定・発表いたします(一部の賞は、1次審査の結果で選出)。
■表彰式
 第五十二回年次大会・横浜大会(十月十六日)において
■応募課題
 自由課題および規定課題(平圧・輪転)
 ※規定課題のデータはこのページ最下部からダウンロードしてください。輪転課題はカンプを支給いたしますので、応募用紙を申し込む際に所属協組にお申し込み下さい。
■応募方法・注意事項
 二〇一〇年用応募台紙を用いてご応募下さい。なお、応募台紙およびカンプは所属協組にございます(連合会にはございません)。
 応募に当たっては下記「実施要綱」をダウンロードし、必ずご確認の上、同要綱に従って下さい。
 ※応募作品に不備があった場合、審査対象外となることがあります。
■応募先
 〒110−0015 東京都台東区東上野3−25−1(Kiビル) 全日本シール印刷協同組合連合会 事務局 まで


日本印刷産業連合会第25回通常総会
新会長に猿渡智氏(大日本印刷)を

 日本印刷産業連合会は、六月九日に開催された第二十五回通常総会に於いて、これまでの山口政廣会長から、大日本印刷(株)副社長の猿渡智氏が新会長に選出されました。

 主な新役員は次の通り。
 ▽会長=猿渡智(大日本印刷)
 ▽副会長=浅野健(金羊社)、水上光啓(水上印刷)、小谷達雄(イセトー)
 ▽専務理事=池田雅寛(専従)常務理事=草野司郎(専従)堀口宗男(専従)

 平成二十二年度の事業計画は、環境保全対策や認定事業を進めるとともに、電子書籍に関する対応検討会や下請適正取引推進研究会などの伸分科会も設置する予定。


第52回年次大会・横浜大会
10月16日に神奈川県民ホール
「明日を拓く力〜横濱維新〜」
参加申し込みを受け付中!

 全日本シール印刷協同組合連合会主催の第五十二回年次大会・横浜大会は、神奈川県シール印刷協同組合の担当で、十月十六日(土)に横浜市中区の「神奈川県民ホール」に於いて開催されることとなりました。
 今回は「明日を拓く力」〜横濱維新〜  をテーマに近代国家への歩みに中心的な役割を果たした開港・開国の地「横濱」に集い、自らの力で未来を築くことの大切さを学ぶことが開催目的となっている。
 また、従来金曜日開催が通例であったが、今回は土曜日開催となり、参加者が参加しやすい日程となっていることも大きな特徴。

 開催概要は次の通り。
 開催名称:第52回 年次大会・横浜大会
 開催日:平成22年10月16日(土曜日)
 開催規模:約350名
 テーマ:「明日を拓く力」〜横濱維新〜
  近代国家への歩みに中心的な役割を果たした開港・開国の地「横濱」に集い、先人たちの熱き志を想い起こし、自らの力で未来を築くことの大切さを学びます。
 開催内容:記念講演、大会式典、懇親会、エクスカーション
 同時開催:第20回シールラベルコンテスト作品展示及び表彰式 全日本シール印刷青年部協議会交流会
 会場:第1会場 神奈川県民ホール 小ホール・大会議室(横浜市中区山下町3番地)
    第2会場 ローズホテル横浜2Fボールルーム(横浜市中区山下町77番地)
 参加費:基本セット(講演・記念式典・懇親会)一万八千円 同伴夫人一万五千円
 参加申込:案内パンフレット6月中旬配布 八月三十一日申込締め切り

 プログラム
 第1部 受付 午後一時〜(神奈川県民ホール 小ホールロビー)
  シールラベルコンテスト作品展示 午後一時から六時(6階大会議室)
  記念講演 午後二時から三時半
  講演者 生麦事件参考館 館長 浅海 武夫氏
  演題 「近代国家成立の発端となった生麦事件」
  大会式典 午後四時から五時

 第2会場(ローズホテル横浜)へ移動 徒歩約8分

 第2部 ロビー交流 午後五時半から六時
  シールラベルコンテスト表彰式 午後六時から六時半
  懇親会 午後六時半より八時半
  着席形式にて中華料理フルコース 余興:中国雑技団

 エクスカーション 十月十七日(日)
 日帰り市内観光 午前九時から午後四時 一万二千円
 ヨコハマまち歩き 午前九時から午後一時半 五千円
 ゴルフ きみさらずゴルフリンクス 一万円(プレイ代別途)


懇親会会場となるローズホテル横浜

式典会場となる神奈川県民ホール

No.86 健康がいちばん!
幼児に多い手足口病とは?
水泡性の発疹ができる夏かぜ

■手足口病とは
 手足の水疱と口内炎ができる夏風邪の一種で、5〜8月ぐらいに流行し、潜伏期間は3〜7日ぐらいです。手と足と口に水疱ができるのが病気の主な症状ですが、最初の1〜2日の間に熱が出ることもあります。ただし、熱といっても、三八度の熱が出る子供は全体の三〇%ぐらいで、半分以上の子供は熱は出ません。水疱は三〜五日ぐらいで消えてしまい、あとが残ったりすることはありません。主に発疹が出る部分は手・足・口ですが、場合によってはお尻〜大腿にも出ることがあります。また、発疹の部分のかゆみや痛みは起こらないのが普通ですが、場合によっては軽い痛みを感じることもあるようです。
 ごくまれに髄膜炎になることがあるので注意は必要ですが、通常は、からだ全体に対する影響は鼻かぜ程度のものと考えてよいと思います。ただし、小さな子供で口の中の発疹がひどいと、食事がとれなくて脱水傾向になることがあるので注意が必要です。
 手足口病のウイルスは、本来、胃腸かぜのウイルスの一種ですので、多少下痢っぽくなる可能性はありますが、ひどい下痢になることはまずありません。

■治療方法は
 ウイルス感染症ですので、他の子供にもうつる可能性はあります。ただし、通常は鼻かぜ程度の病気ですし、一度かかると鼻汁からは2週間、便からは4〜5週間もの間ずっとウイルスは排出し続けるため、あまり厳密に隔離しても仕方がないと思います。
 熱が出たりした場合は、一般的な普通の風邪と同じような対処をする必要がありますが、発疹があるということ以外に何も症状がなければ、幼稚園や学校を休む必要はありません。
 水疱はつぶれると感染を起こしてめんどうなことになるので、水疱がなくなるまで、学校での鉄棒や登り棒はやめましょう。プールも、発疹がふやけてつぶれたりすると細菌感染が起こるので、やめた方が無難でしょう。
 薬としては、熱や咳・鼻水があるときに風邪薬ぐらいは出しますが、発疹に対しての塗り薬はありません。(もちろん、つぶれて細菌感染が起こった場合には、抗生物質の軟膏を処方しますが、単に発疹があるというだけで塗り薬を出すことはないということです。)
 まれに髄膜炎になることがあるので、頭痛・吐き気・けいれん・高熱などに、注意だけはしておきましょう。なお、中耳炎を併発することもときどきあるようです。

■予防接種・その他
 予防接種は、ありません。手足口病を起こすウイルスは1種類ではない(主に3種類、厳密には10種類以上)ので、何度もかかる可能性があります。ただし、同じ種類によるものは、2度とかからない可能性が高いです。
 主な感染経路は、風邪と同じように鼻汁・唾液などからの感染です。発疹に触ったせいで感染することは、可能性としてはもちろんありますが、それほど頻度の高いことではないでしょう。また、便からも感染(つまり経口感染)しますので、手をよく洗うことも大切です。大人にも感染することはあります。大人は、発疹の痛みを感じることが多いようです。
 妊婦が手足口病に感染したらどうなるかに関しては、はっきりしたデータはありませんが、風疹・りんご病・水痘のような明らかな問題点は言われてはいません。
 《参考資料》
 http://www2.starcat.ne.jp/~kanocl/child/teashi.htm


なるほど・ざ・新製品
第105回「ローランド  ディー・ジー」
オンデマンドラベルプリンターを発売
UV-LED方式を採用
専用紙不要、ロール紙もカット紙にも対応

 ローランド ディー・ジー・株式会社(静岡県浜松市北区新都田1―6―4)は、UV―LED方式を採用したオンデマンドラベルプリンター「バーサUV・LECシリーズ」を発売、今までにない印刷効果が得が得られるオンデマンド機として業界での評価が高まっている。
 インクには、CMYKカラーに加え、「白インク」と透明の「グロスインク」の六色を搭載。お気づきの通り、白インクは透明フィルムへの白引きや、カラー印刷した上に白乗せを自在に行える。さらに、グロスインクは、印刷面に光沢やツヤ消しのニス効果を与えたり、重ね印刷することによって点字などの盛り上げ印刷も可能としている。
 素材の表面で硬化するUVインクのため、専用紙が不要。紙やフィルムの区別なく、ラベル印刷機で使う多くの用紙を利用できる。用紙はロール紙のみならず、カット紙にも対応する。例えば、印刷本機で生じた端材を取っておき、オンデマンド用に使うといった活用ができる。
 さらに、同社製品には「プリント&カット」機能が搭載されている。これは、印刷から印刷後のカッティングまでを一度に行う、同社独自のソリューション。別途カッティングプロッターや抜き型を用意する必要がなく、高品質なフルカラーラベルを1枚から作成することを可能としている。
 産業用プリンターとはいえ、データの作成や印刷は簡単だ。アドビ・イラストレーターでデザインした、あるいは持ち込まれたデータにカット用の線を付け、RIPソフトウェア(標準搭載)に送るだけだ。後は枚数の指定から面付け、色の設定までを行える。特に、色合わせの問題を解決するカラーライブラリーは助かる機能。これは専用の色チップを印刷し、お客の指定色に合う色データを取得する方法。現場で起こりがちな問題を実用的に解決できる。
 機種構成は、生産性と画質の違いで二つのモデルを用意する。六基のプリントヘッドを搭載し、1440×1440dpiの高解像度の上位機種「LEC―330」と、本体348万円(税抜)のお求めやすい価格を実現した「LEC―300A」。
 印刷幅は、両機種ともに七六二ミリと幅広サイズのステッカーまで対応可能。
 同社のショールーム「東京クリエイティブセンター(文京区後楽)」への問い合わせは下記まで。
 03―5840―7244


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