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No.330
平成23年8月号
東京都ラベル印刷協同組合
〒111-0051  東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会
TEL(3866)4561 FAX (5821)6443


ラベルニュースbR30  メニュー


●今年度初の支部会が開催 ●青年部が第一回定例会を開催
●2社が組合へ加入 ●ラベル関連ミニ機材展
   出展受付を開始へ
●9月印刷の月に合わせ各地で様々な行事が ●節電アドバイザーを無料で派遣します!
●西野恒雄氏の藍綬褒章 ●もうBCP(事業継続計画)の対応はお済ですか?
●No.97 健康がいちばん!
   腸管出血性大腸菌とは

今年度初の支部会が開催
支部会の原点は情報交換の場!
新規組合員参加で大いに盛り上がる

今年度初の支部会が開催され、東、西支部ともこれまでにない盛り上がりを見せ、支部会本来の情報交換の場と言う、原点のような支部会となりました。特に西支部会は先にGP認定工場となった前田印刷所さんと、加入したばかりのトーガネインテリジェントさんが参加し、大いに盛り上がりました。





東支部会
  東支部会は、7月15日(金)午後6時より、秋葉原の「焼肉の牛太本陣」に於いて16名が参加して開催されました。
  臼井利彦副支部長の司会で、初めに坂内支部長が挨拶し全員で乾杯、前回好評だった支部員さんによる自社のPRタイムが設けられ、今回は支部長の光英堂シール印刷と、福岡シールの2社がそれぞれ自社のPRを行いました。
  光英堂シール印刷は、自社の創立時からの苦労話や同社の設備などを披露し、さらに製品サンプルなどを示しながら、自社のPRをしました。
  また、福岡シールは九州に本社があり、組合加入の経緯や自社の製品、特に同社のもっとも得意とするコールド箔について説明を行いました。
  さらに、5月に青年部長に就任したばかりの、北島シール印刷所社長の北島憲高氏が青年部への協力を要請しました。
  組合の原点は支部会にあり、支部会の原点は情報交換ということを、改めて感じさせてくれた東支部会でした。

西支部会
  西支部会は7月8日(金)午後6時より、池袋の「北海道池袋西口店」に於いて、12名が参加して開催されました。
  高橋支部長の司会で進められ、初めに全員で乾杯した後、自己紹介が行われました。今回は前田印刷所の前田社長と、7月より組合へ加入したばかりの、トーガネインテリジェントの藤田開発部長が支部会初出席となりました。
  すでにラベルニュース等で既報の通り、前田印刷所は6月にGP認定工場となったばかりで、5人以下の企業としては業界初の取得となっただけに、他の組合員の関心も高く、前田八重子社長も「三年前の組合の説明会に出席したときには、正直チンプンカンプンでしたが、その後弥生印刷さんと池田印刷さんが取得され、それに刺激されて挑戦しましたが、清宮さんに助けられて何とか認定を受けることができました」と取得までの苦労を語りました。
  また、トーガネインテリジェントの藤田開発部長も自社の紹介を行い、技術・環境対策委員会の森田委員長が、シール・ラベルコンテストへの参加要請を行い、栗原福利厚生委員長も8月に開催される研修旅行への参加を要請しました。



青年部が第一回定例会を開催
協賛会も多数参加し情報交換

(青年部第一回例会風景)

  青年部は6月24日(金)午後7時より、上野「甘太郎」にて第一回定例会を開催いたしました。
  北島新部長になり第一回目の定例会とあって、初の試みとして協賛会の参加を呼びかけましたが、当初予定した人数をはるかに超え、青年部員16名・協賛会員18名・計34名が参加しました。
  定例会は初めに北島新部長の挨拶から始まり、協賛会を代表して遠方から出席して頂いた(株)丸伸製作所の森幸夫社長の音頭で乾杯し開始しました。
  大人数の中、参加した協賛会各社のPRや情報交換等で予定時間を大幅に越え、11時過ぎに川端副部長の挨拶で無事終了いたしました。
  東日本大震災による莫大な被害、経済不況、電力不足と印刷業界も大変な時期ですが、今回ラベル、正札、神奈川の三青年部が行っている「復興支援シール」のように、小さなことから東日本の復興、日本の復興の足がかりになると思います。
  また今後も、このような会が開催される事を期待します。(弓納持 大輔)



2社が組合へ加入

  7月1日より新たに組合へ下記の2社が加入いたしました。

■有限会社幸特殊印刷
代表者・飯村美惠子
住所・〒205−0023 東京都羽村市神明台3−32−34
電話・042−555−5046
FAX・042−579−4400
業務内容・シルクスクリーン印刷

■株式会社トーガネインテリジェント
代表者・中川六己
住所・〒二〇三-〇〇五 東京都東久留米市中央町4−14−25
電話・042−470−7485
FAX・042−470−7486
業務内容・UVインクジェットプリンター

二社はいずれも西支部所属となります。
また、5月末で西支部の有限会社大野プリント(大野松雄社長)が、廃業のため脱退いたしました。これによって組合員数は8月1日現在67社、会友が5社となっています。



ラベル関連ミニ機材展
出展受付を開始へ
十一月十九日

前回の第12回ミニ機材展風景

  組合恒例の「第十三回ラベル関連ミニ機材展」は、11月19日(土)に、台東区柳橋の東商センター展示場において開催されることが決定しました。
  いまや組合の行事というより業界の恒例行事となった同展は、今回で十三回目を数え、今回も例年以上の出展が見込まれています。
  出展案案内は今月中に配布される予定で、今回もプレゼンテーションやラベルコンテストの入賞作品の展示を行う予定です。



9月印刷の月に合わせ
各地で様々な行事が
4年に一度の印刷文化典
IGAS2011も開催へ

  日本印刷産業連合会(猿渡智会長)は、今年も「九月印刷の月」に会わせて、各地で様々な行事を開催します。
  特に今年は四年に一度の印刷文化典の年となっており、また、世界三大印刷展の「IGAS2011」も開催されます。
  四年に一度の印刷文化典は、9月20日に東京のホテルニューオータニで開催されますが、式典や表彰式とIGASとの合同懇親会も予定されています。
  「印刷は環境とともに進化する」をテーマに開催されるIGAS2011は、三月の東日本大震災の影響で、一時はその開催が危ぶまれましたが、IGASを通じて日本の印刷産業の発展の底力を世界に発信していきたいと、開催が決まったもので、当初の目標よりも大幅に出展者が減ってしまいましたが、主催者側ではなんとしても成功させ、復興の足がかりにしたいとしています。
  この他にも9月16日には全印工連のフォーラムと全国大会が、21日には全日本光沢組合の全国大会も開催され、さらに、IGAS会期中に国際会議やシンポジウムも開かれます。



節電アドバイザーを無料で派遣します!
都中小振興公社

  東京都中小企業振興公社では、この夏の15%の節電目標達成に向けて、製造業・小売業など多くの事業者が抱える課題、「効果的な節電対応が難しい」「節電に対する具体的な取組方法が分からない」こんな中小企業の悩みに応え、節電推進アドバイザーを派遣いたします。
  対象企業は、東京都内に主たる事業所をおく中小企業者等で、費用は無料です。
  支援内容は、技術士の有資格者で、診断・助言の実績のあるアドバイザーが御社へ訪問し、生産設備や一般設備(エアコン等)の電力の使用状況の調査、及び使用方法や取組み、体制づくりなど、即効性のあるアドバイスをいたします。
  アドバイザーは計二回訪問し、一回目は電力使用状況等の調査をメインに行い、調査状況及び節電方法について報告書にまとめます。
  二回目の訪問時に、報告書に基づき、御社に適した節電方法等についてアドバイスします。
  申し込みは、左記のアドレスにアクセスして下さい。
  http://www.tokyo-kosha.or.jp/topics/1107/0008.html
  問い合わせは、東京都中小企業振興公社総合支援課
  TEL:03-3251-7881
  FAX:03-3251-7888



西野恒雄氏の藍綬褒章
盛大に開催受賞祝賀会

西野恒雄氏の受賞祝賀会風景

  京都シール印刷工業協同組合前理事長・西野恒雄氏((有)西野シール社長)の「藍綬褒章受賞祝賀会」が、7月30日(土)午後6時より、京都駅のホテルグランヴィア京都に於いて、関係者100名を集めて盛大に開催されました。
  同氏は京都シール印刷工業協同組合理事長を平成17年度から平成20年度まで二期努め、その卓越した印刷技術には定評があり、全国各地で積極的に技術研修会の講師などを務め、業界発展に尽力しました。



もうBCP(事業継続計画)の対応はお済ですか?
ご存知ですか?






はじめに
  大地震が起きたら、事業所が洪水に見舞われたら、新型インフルエンザが流行したら、経営者であるあなたは会社をどうしますか。経営者自身、従業員、その家族の安全を守れますか。生産設備をすぐに直せますか。取引先からの受注を継続してもらえるでしょうか。経営基盤が脆弱な中小企業は、緊急事態に遭遇すると何も手を打てずに廃業に追い込まれるおそれが大きいといえます。
  緊急事態に遭っても、多くの経営者は何とかして事業を復旧し、会社を存続させたいと考えるはずです。
  経営者の頭の中には、緊急時に会社がどういう状況になり、どう行動すべきか、何らかのイメージがあると思います。

BCPとは
  BCP(事業継続計画)は、中小企業の経営者自身が、こうしたイメージを筋道立てて検討し、事前に対策を整理しておくことで企業が緊急時に生き抜くための手助けをしようとするものです。中小企業であるからこそ、緊急時に生き抜くために事前の備えが重要になるのです。
  BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
  緊急事態は突然発生します。有効な手を打つことがきでなければ、特に中小企業は、経営基盤の脆弱なため、廃業に追い込まれるおそれがあります。また、事業を縮小し従業員を解雇しなければならない状況も考えられます。
  緊急時に倒産や事業縮小を余儀なくされないためには、平常時からBCPを周到に準備しておき、緊急時に事業の継続・早期復旧を図ることが重要となります。こうした企業は、顧客の信用を維持し、市場関係者から高い評価を受けることとなり、株主にとって企業価値の維持・向上につながるのです。
   このBCPの特徴は、@優先して継続・復旧すべき中核事業を特定する、A緊急時における中核事業の目標復旧時間を定めておく、B緊急時に提供できるサービスのレベルについて顧客と予め協議しておく、C事業拠点や生産設備、仕入品調達等の代替策を用意しておく、D全ての従業員と事業継続についてコニュニケーションを図っておくことにあります。
   企業が大地震などの緊急事態に遭遇すると操業率が大きく落ちます(下図参照)。何も備えを行っていない企業では、事業の復旧が大きく遅れて事業の縮小を余儀なくされたり、復旧できずに廃業に追い込まれたりするおそれがあります。一方、BCP導入している企業は、緊急時でも中核事業を維持・早期復旧することができ、その後、操業率を100%に戻したり、さらには市場の信頼を得て事業が拡大したりすることも期待できます。

BCPの策定・運用
  BCPの策定・運用にあたっては、まずBCPの基本方針の立案と運用体制を確立し、日常的に策定・運用のサイクルを回すことがポイントとなります。

策定・運用の目的
  企業が生き抜くためには、従業員とその家族の生命や健康を守った上で、事業を継続して顧客の信用を守り、売上げを維持する必要があります。事業と売上げが確保できれば、従業員の雇用も守ることができます。同時に地域経済の活力を守ることにもつながります。
  BCPを策定し運用する目的は、緊急時においても事業を継続できるように準備しておくことで、顧客からの信用、従業員の雇用、地域経済の活力の三つを守ろうとするものです。

中小企業BCPの要点
  BCPは、大企業から中規模、家族経営に至るまで企業規模に関係なく策定・運用するものですが、特に中小企業のBCPで重視したい点として、次の四点をあげることができます。
●企業同士で助け合う
  中小企業では、日常的に業務を分担したり、情報交換したりと助け合いの中で事業を行っています。緊急時において同業者組合や取引企業同士、被害の少ない企業が困っている企業を助ける、そのことが結局は自社の事業継続にもつながります。
●緊急時であっても商取引上のモラルを守る
  協力会社への発注を維持する、取引業者へきちんと支払いをする、便乗値上げはしない、こうしたモラルが守れないと、企業の信用が失墜し、工場や店舗が直っても事業の復旧は望めません。
●地域を大切にする
  中小企業では、顧客が地域住民であったり、経営者や従業員も地域住民の一人であったりします。企業の事業継続とともに、企業の能力を活かして、被災者の救出や商品の提供等の地域貢献活動が望まれます。
●公的支援制度を活用する
  わが国では中小企業向けに、公的金融機関による緊急時融資制度や特別相談窓口の開設などの各種支援制度が充実しています。本指針でも、これら制度を紹介していきますので是非、活用して下さい。

[参考資料]
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/



No.97 健康がいちばん!
腸管出血性大腸菌とは
十分な加熱や消毒で予防
■腸管出血性大腸菌とは
ここ最近、焼き肉屋で食べたユッケなどの生肉で食中毒を起こし、四人が死亡する事件が起きましたが、これは腸管出血性大腸菌「O111」が原因と言われています。
そもそも大腸菌というのは、人や家畜の腸内に存在し、ほとんどのものは無害ですが、いくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原性大腸菌と呼ばれています。この中で、特に毒力の強いベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすものを、腸管出血性大腸菌といいます。
家畜や人などの糞便中にも存在する大腸菌のうち、下痢や嘔吐などの消化器症状や合併症を引き起こす病原性大腸菌の一種。毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を産生し、激しい下痢や嘔吐、腹痛、血便などの諸症状を引き起こします。
子供や高齢者では溶血性尿毒症などの合併症を引き起こすこともり、菌の成分によって細かく分類されており、O抗原の分類中157番目に発見されたO157などが代表的。食品摂取による感染や動物との接触による感染などが確認されているが、十分な加熱や消毒による予防が有効。
■新種のO104も
ドイツを中心に、EU諸国で、大腸菌O104が猛威をふるっているが、大腸菌O104は病原性大腸菌であり、今年、福井、富山両県の焼き肉店で食事した男児二人が死亡した時の、病原性大腸菌「O111」と同じ腸管出血性の大腸菌です。
食中毒の大腸菌としては、O157が有名ですが、このような腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素、または志賀毒素と呼ばれる毒素を産生する大腸菌です。ベロ毒素を産生することのあるO抗原としては、多数存在しますが、そのうち、O157によるものが全体の約八〇%を占める。今回のO104は、O157との遺伝子交換で変異した種とみられ、毒性も強いとされています。
■感染経路は
菌に汚染された食品・飲料水からの感染、患者や保菌者からの感染など種々の感染経路が報告されています。食品としては牛生肉のほか野菜など種々な食品の報告があります。拡大防止のために感染経路の究明が大切です。
■症状は
O157等の感染では、約半数は全く症状がないか軽度の下痢のみです。また約半数では水様性の下痢から激しい腹痛と大量の鮮血を伴う下痢まで様々です。時には血小板減少、貧血、腎機能障害を特徴とする溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重篤な合併症を起こし死に至ることもあります。
通常の食中毒菌と異なり、非常に少ない菌数でも発症します。
潜伏期間が2〜9日と長い。
感染力が強くわずかの菌数でも感染し、人から人へと広がります。
O157ではわずか数百程度の菌数で発症するため、糞便等を介して感染する可能性があります。トイレのドアのノブ、オムツの取り扱いなど十分な注意が必要。
(通常の食中毒菌は人から人へ感染することはありません。)
熱や市販の消毒薬に弱い。
七五℃、一分の加熱で死滅します。
また逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)やアルコールなどの市販の消毒薬でも容易に死滅します。

[参考資料]
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/23820/seikatu/kansen_157.html



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