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No.333 | |
平成23年11・12月号 |
東京都ラベル印刷協同組合 〒111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4 |
編集:広報・情報システム委員会 TEL(3866)4561 FAX (5821)6443 |
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品質標準化に関するアンケート調査結果 |
最も多いベタ・色むら、ピンホール抜きの強弱や枚数過不足もクレーム |
過剰な品質要求は環境問題や省資源化に逆行 品質の標準化には半数が賛成を |
組合では厳しくなる一方のユーザーの品質要求に対して、組合として品質基準の標準化ができないのかという声を受け、今年度から「品質基準標準化特別委員会」を設置し、その第一弾として九月に組合員・会友に対して「品質基準に関するアンケート調査」を実施しましたが、このほどその調査結果がまとまったため、11月22日に記者発表しました。
アンケート調査は、9月13日に組合員66社、会友5社の計71社に対して実施され、33社より回答があり、回収率は46.5%でした。
第一問目の「日頃最も多いクレームは何ですか」では、印刷に関するものでは、「ベタ・色むら」が圧倒的に多く、その他印刷に関するものでは、「ピンホール」が多かった。
抜きに関するものでは、「抜きの強弱」が最も多く、仕上げ加工に関するものでは、「枚数過不足」が最も多かった。
第二問目の「貴社の得意とする分野は」では、「食品分野」が17%と最も多く次いで「化粧品」が16%、「弱電」が15%、「精密機器」が12%と続いている。
第三問目の「最近のユーザーの過剰な品質要求に対してどう思いますか」の意見は左記の通りでしたが、全体としてはユーザーの品質要求が過剰とも言えるほど厳しくなっており、中にはたった一枚の不良品のために、他のすべてがロットアウトになったなどというケースは珍しくない。
本当にラベルにそこまでの品質が必要なのか、最終的に商品を手にとって買うお客さんが、ラベルにそこまでの品質を要求しているか等々、様々な意見がありました。
特に弱電、精密機器、化粧品を主力としているところでは、部品と同じスペックを要求されるケースが多く、その対応に苦慮しているようです。
各社の意見は次の通り。
最後の第四問目の「品質基準の標準化に賛成ですか」では、「賛成」が17社、「反対」が1社、「どちらとも言えない」が15社で、半数が業界として品質基準に標準化を望んでいることが明らかになりました。
今回のアンケート調査結果を踏まえて、今後委員会として何ができるのかをさらに検討し、過剰な品質要求は結果として資源のムダとなり、ひいては環境問題や省資源化に逆行することにもなりかねないことを業界として訴えていくことも必要ではないかと考えています。
ただ、この問題は一組合として取り組むにはあまりにも大きな問題であるため、今後連合会や最終的には日印産連をも巻き込んでいくことを考えています。
社会見学の一環として |
弥生印刷に小学生が工場見学に |
熱心に見学する生徒たち |
弥生印刷紙工(野尻公義社長)では、10月11日に地元の杉並第三小学校の三年生40人が、社会見学のため工場見学に訪れました。
これは地元にどんな会社があって、どんな仕事をしているかを、その目で確かめるという社会見学の一貫で、当日は弥生印刷と近くの福島畳店の二ヶ所を見学しました。
10人ずつ四班に分かれて午前9時過ぎに見学会が始まり、子供たちは初めて見る印刷機に、眼を奪われた様子で、ノートを片手に熱心に見学していました。
印刷だけでなく、抜きやラミネート、カス上げの工程には興味を惹かれたようで、メモをしながら見学する子や、機械の裏側をのぞき込む子など様々でした。
何か質問はという先生の声に促されて、「仕事をしていて一番楽しいことは何ですか」「その反対に一番大変なことは何ですか」「機械はいくら位するんですか」等々、子供らしい質問が続きました。
野尻社長は「自分たちが通う学校の近所にこんな仕事をしている所があるんだということが、分かってもらえただけで、社会見学の意味があったのではないだろうか」と話していました。
青年部定例会を開催 |
「交流」テーマに48名 |
11月2日(木)に、「錦糸町リトルインディア」にて青年部主催の定例会が開催されました。
今回のテーマは「交流」。正札シール青年部、神奈川シール青年部、印青連、さらに協賛会の方々にも声をかけ、定例会史上、おそらく最高の参加人数だと思われる総勢48名が集まり、当初の想像をはるかに超える大交流会となりました。
今回「交流」をテーマにした理由は、実はこの定例会は前高橋部長の下、最後に企画されていたもので震災直後に開催される予定でした。震災後、総会を迎え役職も変わりましたが、筆頭幹事であった大東マーク工業(株)の清水社長が「やり残したことがある」「こんな時だから、改めて絆を強くしよう」という強い思いの下の開催でした。
震災から約八ヶ月、会は関係なく皆の気持ちは同じでした。途中、正札シールの臼井JS直前会長、印青連中村会長よりご挨拶を戴きましたが、とても有意義な時間だと感じていただけたようでした。
ここで新しく産まれた絆を、今後の仕事・組合活動へと、うまく繋げていけることを、参加された全員の方々へ望むところです。
「特許がわかるQ&A」 |
大塚国際特許事務所 |
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大塚国際特許事務所(大塚康徳所長)では、このほど「特許がわかる Q&A」と題した本を出版しました。
同書はわかりやすいQ&A方式となっており、
1.基礎知識
2.対象となる発明
3.ビジネスモデルと特許
4.特許出願の注意点
5.海外への出願
6.特許の要件
7.特許と審判
8.特許権の効力
9.特許権をめぐる攻防
10.特許権をめぐる紛争
から構成されている。
寄 稿:「生命の種」第3回 |
世界中で肥満対策に「脂肪税」導入 |
(有)TOOV 篠田ちゑ |
「ポテトチップス税」「脂肪税」「タバコ税」ついにここまで来たのですね。喜ばしいことと大歓迎したいことが起こりました。
一位・アメリカ 34.3%、二位・メキシコ 30.3%、三位・ニュージーランド 26.5%、四位・英国 24%、五位・オーストラリア 21.7%、・・・・ 八位・ハンガリー 18.8%・・・二十二位・デンマーク 11.4%・・・二十九位・韓国 3.5%、三十位・日本 3.4%。
これは新聞に掲載された十五歳以上の肥満率です。
アメリカは実に三人に一人が肥満です。恐ろしい状況ではないでしょうか。
さて、八位のハンガリーは、この九月から「ポテトチップ税」を導入しました。つまり、スナック菓子、清涼飲料水、塩分や糖分の多いケーキやビスケット等に税金をかけたのです。
課税額は、前者は100グラム当たり8円、後者は4円、81億円になる試算です。ハンガリーの政治家は、不健康な食品を取るべきでないというメッセージを、届けたいという思いからだと言っていますが、税負担は誰に、買い手か売り手か、どちらにしてもインパクトは大きいですね。私はこれを高く評価したいと本当に思っています。
さらに十月からは、二十二位のデンマークが「脂肪税」の導入を始めました。ピザなどの加工品を含めて、飽和脂肪酸100グラム当たり23円の課税です。親子四人の家庭で1万4000円の出費増になるということです。
飽和脂肪酸を取り過ぎると、悪玉といわれているLDLコレステロール(基準値70〜139)が増えることにより、動脈硬化の進行が考えられ、心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳血栓などの脳血管疾患の発症の可能性があるといわれています。
また、フランスやアイスランドでも糖分の多い清涼飲料水への課税が、英国でも「脂肪税」の導入を検討中だそうです。肥満に関する問題は、医療費の増大に即結びつくもので、どこの国でも頭の痛いところですよね。
国は国民の健康に対して責任を負うという世界共通の目標になっていることを考えれば、当然の事と思います。特に肥満大国アメリカは即やるべきことですよね。企業を守るよりも、一人一人の健康を守ることが優先されるべきです。
それに比べてわが日本はどうでしょうか。売り手である企業は何でもOK。消費者の事よりも、自社の利益追求を優先している企業が多いのではないでしょうか。
子供の体力低下とともに肥満児が少しずつ増加傾向。スナック菓子、清涼飲料水のなんと多いことか。将来は間違いなくアメリカ並みに、何とかしてよと言いたいところです。
ここにきてタバコ税の問題が浮上し、新大臣が一箱700円を打ち出しましたが、日本ではこれしかないのかと思います。喫煙による社会的損失は年間5兆円以上という試算もあり、700円どころか1000円くらいにして、あるいは世界に先駆けて、日本発としてタバコ無しの国を本気でめざしたらどうでしょう。
健康問題、医療問題の両方を一気に解決するには、これしかないと思います。タバコ産業に従事している従業員やタバコ農家の問題は、みんなで知恵を出し合って解決すればいいのではと、つくづく思う今日この頃です。
次回へ続く
No.100 健康がいちばん! |
膀胱がんのリスク要因はなんと意外にも喫煙から |
[参考資料]
http://ganjoho.jp/public/cancer/data/bladder.html
なるほど・ざ・新製品 第114回「カシオ計算機」 |
オンデマンドで低コストにラベル印刷 ユポラベル対応カラーページプリンタ |
ラベル小ロット発注対応に朗報! |
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カシオ計算機株式会社(本社:東京都渋谷区本町一丁目六番二号、樫尾和雄社長)では、ユポラベル印刷に対応するカラーページプリンタ「GE5000-YPO」メーカー希望小売価格¥598,000(税別)の販売をスタートしました。これまで課題の多かった小ロットでのラベル、オンデマンド印刷の発注に、低コスト且つイージーオペレーションで応えることのできる新しいプリンタとして注目を集めています。
同機は、特長としてユポラベルの印刷を実現したプリンタで、これまでユポラベル印刷の弱点であった温度の課題を独自の制御方式でクリアしました。
これにより、一般的なプリンタと同様のシンプルな操作で、ユポラベルの簡単・高速印刷を実現しました。
ラベル印刷によく見られる少量・多品種なオーダーにも、リスクを最小限にしてお応えすることが可能なので、これからのビジネスへ大いに活躍が見込まれます。
また気になるコスト面に目を向けてみても、消耗品が一般のカラーページプリンタベースなので、ランニングコストの抑制に効果が期待できます。
さらにもうひとつのメリットは、五年のメーカー保守が付随している点。特にこれまでのプリンタ利用でトラブルなどを経験されたことのある皆様には、この五年保守付きは大きな朗報と言えるでしょう。
同機は普通紙はもちろんのこと、ユポラベルのほかにも、カレカ(三菱化学メディア)、レーザーピーチ(日清紡ペーパープロダクツ)、エコクリスタル(新巴川印刷)をはじめとした特殊紙(耐水紙)も使用可能。ユポラベル専門機としてではなく、業務によって幅広い活用が考えられます。
主な仕様は次の通り。
▼印刷速度=15枚/分(ユポラベル印刷時、普通紙は32枚/分)
▼用紙サイズ=A4
▼給紙枚数=CPF1:75枚、CPF2:125枚、CPF3:225枚、MPF:25二五枚(ユポラベル利用時)
▼排紙枚数=100枚(ユポラベル利用時)
▼印刷指定ラベル=リンテック[FR5311-85]、王子タック[ユポVES85/OP1/GB80] ※その他のユポラベル使用の場合は応相談。
▼本体耐久期間=100万枚または五年のいずれかに到達するまで
▼使用電源=AC100V±10%、50/60Hz
▼外形寸法=W622×D539×H532mm