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No.334
平成24年1月号
東京都ラベル印刷協同組合
〒111-0051  東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会
TEL(3866)4561 FAX (5821)6443


ラベルニュースbR34  メニュー

謹 賀 新 年

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弓納持 昇

いまここから新たな一歩を
平成24年元旦
理事長 弓納持 昇

  ことし辰年、平成24年、2012年は、果たしてどんな年になるのでしょうか。
  昨年は三月の東日本大震災という、50年、100年に一度と言われる未曾有の災害に見舞われ、日本全体が未だにその後遺症に苦しんでいます。特に原発の問題は、その収束までには20年、30年以上かかるとも言われています。
  いくらか景気回復の兆しが見え始めた矢先の今回の災害は、日本経済にとってあまりにもダメージが大きく、さらにそれに追い討ちをかけるようなEU各国の信用不安、そしてタイの洪水による日本企業の操業停止と、マイナス要因ばかりが噴出した一年でした。
  景気回復もままならない中、ユーザーのラベルに対する品質要求はますます厳しくなり、多くの組合員が悲鳴を上げています。こうした過剰とも言えるユーザーの品質要求に、組合として何とかできないのかという声が多く寄せられたため、組合では昨年「品質基準標準化特別委員会」を設置し、この問題と真正面から取り組むこととなりました。
  その手始めとして組合員・会友にアンケート調査を実施し、いまどんなことで困っているのか実態を把握した上で、組合として何をなすべきか、また何ができるかを明らかにしていきたいと思っております。
  過剰な品質要求は、ひいては環境問題や省資源化に逆行することにもなりかねず、今年はこの問題を最優先の課題としていきたいと思っております。
  また、昨年も組合員の前田印刷所が、GP(グリーンプリンティング)認定企業の仲間入りをしました。同社はおそらく5人以下の企業としては業界初の認定企業であり、これで組合としては3社目のGP認定企業が誕生しました。
  環境問題や省資源化は、今後とも積極的に取り組まなければならない課題であり、特に小規模・零細企業の多い組合としては、今後も組合員・会友の支援をしていくつもりです。
  明治45年、1912年に当時の四谷大番町にあった「尚山堂」がドイツのケーゼ社からシール印刷機を輸入して、シーリングスタンプの製造を始めてから、今年でちょうどシール印刷創業100周年となります。
  この間多くの先人達の様々な艱難辛苦の末に、業界の今日があることを決して忘れてはならないと思います。
  その節目の年の第54回年次大会が、今年10月19日に当組合の担当で、浅草ビューホテルにて開催されますが、そのテーマを「いま、ここから新たな一歩を」としたいと思っております。
  今年は辰年です。本来の意味は「動いて伸びる」「整う」という意味であり、草木が盛んに成長し形が整った状態を表すとされています。震災で被害を受けた草木も、いずれは蘇ることを信じたいと思います。
  今年一年が組合員・会友、協賛会の皆様にとってより良い年になりますようにご祈念申し上げます。





副理事長 野尻公義

  旧年中は大変お世話になりました。本年も組合に対しまして、格別のご理解とご協力をお願い申し上げます。
  さて、今年はいったいどんな年になるのでしょうか。
  昨年3月の東日本大震災の被害はあまりにも大きく、日本経済に大きな打撃となり、福島の原発問題はさらに追い討ちをかけるような結果となりました。
  しかし、今から67年前日本は焼け野原となり、そこから見事復興を遂げたことを思う時、神は乗り越えられない試練は与えないという言葉が実感として感じられます。
  組合も今回の震災に対して、連合会や各協組が一体となって支援に動き、被災された東北のシール印刷業者はすでに事業を再開しています。
  今回ほど「絆」という言葉の持つ意味を実感したことはありません。昨年の漢字に「絆」が選ばれましたが、たったこの一文字に込められた意味は、計り知れなく大きいと思います。
  組合もまさに組合員一人一人の「絆」で支えられています。どうか今年もよろしくお願いします。





専務理事 本間敏道

  昨年は50年、100年に一度という三月の大震災に見舞われ、日本全体が大きな悲しみに打ちひしがれた一年でした。
  復旧から復興へを合言葉に、頑張ろう日本、頑張ろう東北というスローガンが、日本中、いや世界中から起こり、戦後の復興を思い起こさせるようなエネルギーを感じずにはいられませんでした。
  しかし、福島の原発問題が大きく立ちはだかり、復興に水を指す形となっていますが、被災した東北や茨城、千葉県では復興の力強い槌音が聞こえています。
  シール印刷業界でも東北の組合員が被災しましたが、まさに相互扶助という組合精神の下、すでに営業を再開し、「組合に入っていて本当に良かった」という声をあちこちで聞きます。
  これは阪神淡路大震災の際にも、組合員で本当に良かった、という声が多かったと聞きましたが、改めて組合の存在価値を認識されたのではないでしょうか。
  一社では出来ないことを、数の力でというのが組合の相互扶助精神です。厳しい経済環境が続く中、組合の存在意義そのものが問われていますが、こんな時だからこそ、組合でしかできないことが必ずあるはずです。今年もよろしくお願いいたします。





青年部長 北島憲高

  旧年中は青年部の活動に多大なご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
  昨年は景気回復に向けた最中、3月11日の大震災によって長いトンネルに入ってしまったかのように感じます。
  世界の経済も欧州の経済不安なども相まって、非常に不安定な状況を余儀なくされています。
  そんな中で当青年部は、正札シール青年部・神奈川青年部との連携を深めたり、印刷産業青年連絡協議会(印青連)での活動を活発に行ってきました。
  8月には印青連の移動サロンが開催され、2社の最新設備や最新技術を見させていただくことが出来ました。
  そこで製本の最新技術をお披露目していただいたり、凹凸物へのインクジェットプリント技術を知る機会になりました。
  青年部主催の勉強会では、経営に対する意識などでモチベーションの上がるお話を伺うことも出来ました。
  普段の活動では、定例会に協賛会会員にもお集まりいただき、相互の交流を深め、これからの業界発展につながるお話も出来たことと思います。
  国内研修旅行では、ラベル組合が今年の年次大会の担当協組ということもあり、年次大会を事前に理解するために京都大会への参加と勉強会(工場見学会)を実施いたしました。工場見学会では日本の印刷の歴史の一部を垣間見る事が出来ましたし、ここでもやはりデジタル印刷技術に関する話題が多かった様です。
  シール業界もこれからはより一層デジタル化が進んでいくことかと思われますが、たくさんあるものの中から何を取り入れるのかを見極めて成長していきたいと思います。
  今年は年次大会の準備などで何かと慌ただしくなると思いますが、5年後10年後の業界の姿を想定しつつ、各青年部や印青連など印刷関連団体との連携もより強めながら、業界の発展に貢献していきたいと思います。





協賛会長 大内昭彦

  旧年中は私ども協賛会会員各社に対しまして格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も何とぞ倍旧のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  さて、昨年はたいへん厳しい一年となりました。東日本大震災や歴史的な円高、新興国の相次ぐ金融引締めや欧州の債務危機による世界経済の減速、タイの洪水による影響など、深刻な事態が続き、本年も決して楽観視できない状況にあるといえます。今はとにかくこの難局を乗り切るべく、足元を固めて踏ん張っていくしかありません。
  本年の年次大会は、シール・ラベル印刷の原点ともいうべき東京の下町、浅草での開催となります。上野から浅草界隈は、シール・ラベル印刷のメッカといわれて久しく、このような時局にこの地で開催されることは大変意義深いことと感じます。
  シール・ラベル印刷とは、いうまでもなく単なる印刷ではなく複合加工であります。さまざまな性能を持った粘着素材を用い、高度な加工技術が集約された印刷機を通して、付加価値の高い、多くの機能を併せ持った製品として仕上げられます。業界全体が改めてその原点に回帰し、基本を見直し、シール・ラベルの持つ本来的な強みについてアピールしていかなければならないと考えています。
  そして印刷・加工技術のレベルアップ、さらなる生産効率の追求に向けた現場改善活動といった地道な努力の積み重ねが、各社の経営基盤強化につながっていきます。そのためには、自社だけではなく組合のネットワークも最大限に生かすと同時に、仕入先である協賛会各社からの情報もぜひ活用して戴きたく思います。
  今や昭和初期の世界大恐慌をはるかにしのぐ経済危機ともいわれ、加えてグローバル化により、一国経済が世界規模での事象と瞬時に連鎖してしまう世の中になっています。こうした厳しい経営環境の中にありますが、特に東日本大震災の後、「絆」の大切さがクローズアップされています。
  シール・ラベル印刷業界も競争原理の中で切磋琢磨していく一方で、原点回帰、そして絆について改めて考えていく必要性を感じます。ぜひ、皆様とともに業界のさらなる発展、各社のご繁栄のためにも、しっかりとスクラムを組み、共に頑張っていきたいと思います。
  最後になりますが、今年一年が皆様にとって良い年になりますよう、心から祈念いたします。



合同支部会とセミナーを開催
東京カツラが印刷ローラーの紹介を
新製品の高性能「アバントUV」

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合同支部会セミナー風景

  恒例の年末合同支部会(忘年会)は、12月2日(金)午後5時より、台東区上野公園内の「グリーンパーク」に於いて、組合員24名が参加して開催されました。
  今回は印刷用ローラーメーカーとして定評のある東京カツラを講師に招いて同社の新製品である高性能UV印刷用インキローラー「アバントUVシリーズ」について紹介しました。
  同社は印刷用ローラーメーカーとしては歴史があるが、一般には印刷ローラーは、機械メーカーに頼んでいるケースが多く、印刷用ローラーについて深く知っている業者はいないのが現状。
  そこで今回は印刷用ローラーについて知識を深めようと、東京カツラの協力を得て、新製品の紹介となったもの。
  今回紹介された「アバントUVシリーズ」は、シール印刷で多いUV印刷用に開発されたインキローラーで、特に難しいとされるベタ印刷に威力を発揮するもので、従来のゴム材質に比べ、インキ転移性を大幅に向上させているために、ひじょうにきれいなベタ印刷を可能にしたもの。
  東京カツラ技術開発部の山崎竜也氏は、各種のデータを示しながら、新製品の長所を説明し、印刷においていかにローラーが大切なものかを再認識してほしいと締めくくりました。
  引き続き別室において恒例の忘年会が開催され、弓納持理事長が今年一年の感謝と来年への抱負を述べ、恒例のビンゴゲーム大会では、景品が当たる度に歓声があがり、大いに盛り上がりました。



第97回ラベル会
高橋範幸氏が優勝!

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優勝した高橋範幸氏(右)

  前日の天気予報では「3時ごろから雨が降る」という情報をもとに、寒さ対策が出来るゴルフの準備をしており、その晩は、わが愚息「10歳の誕生日」でもあり、それにかこつけて、酒屋で手に入れたワインとコーラで家族団欒しながら晩酌を楽しんでおりました。
  (これがまさかの前夜祭となろうとは!)
  当日の朝、埼玉の田舎から行くとなると成田の「京カントリークラブ」は、渋滞も考慮して5時起きだなと。目覚ましよりも前に早起きし、5時50分に出発。
  しかし朝の首都高速は、そう甘くなく「王子−板橋線」で三つの×が付いているのを浦和料金所で確認したのも、つかの間首都高川口料金所で渋滞がはじまっており「あらら…。」
  あえなく、足立入谷で下りて扇大橋で乗り直し、葛西までたらたらと走りながら、「ゴルフ前の渋滞はきついな…。」と思いながら、なんとか、スタート一時間前に着き、そこで受付を済ましたところ、なんと、「ロッカーNo.111」。引きのよさを感じました。
  さて、スタートホールから狙い目の狭いコースであることは確認し、ショットの切れの良さに助けられ慎重にパーをとり続け「1ボギー・1バーディー」あとは全てパーとして、前半はなんと「36」で回ることが出来ました。
  意気揚々と昼食会場に席を運び、皆さまから「後輩思いたっぷりのありがたいお言葉!」をいただきながら、プレッシャーのかかる後半を迎えました。
  なんとか、池に落としながらパーを拾ったり、PAR3バーディーチャンスを1オン4パットしてみたりミスが続きましたが、結局「42」で回りトータル「78」のグロスで回ることができ、ハンデを引いてネット「1アンダー」となりました。
  成績表を見ていると一打差で実力者の筒井さんがきており、なんとか、自ら目標としていたベスグロ優勝ができました。そして、副賞として「生卵」もいただきました。
  これも、ひとえに、メンバーに恵まれた結果であり、話し好きのキャディーは本間さんが担当し、パーシモでかっ飛ばす新井さんの若々しいゴルフを見させていただき、楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
  最後になりますが、来年のラベル会は、組合員の皆様はもちろん、青年部の皆様にもご参加を頂きながらわれわれ協賛会のバックアップで、歴史あるラベル会を盛り上げていければと考えております。


第13回ラベル関連ミニ機材展開催
12社が最新鋭機材を一同に展示

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第13回ラベル関連ミニ機材展

  恒例の「第13回ラベル関連ミニ機材展」は、今年も11月19日(土)に、台東区の東商センター展示場に於いて、12社が参加して開催されました。
  今回出展したのは、リンテック、丸伸製作所、創風システム、村田金箔、日本ウエスト、光文堂東京支社、サンワコーケン、ローランドディージー、江東彫刻、丸昌化学工業、エプソン販売、塚谷刃物製作所の十二社でした。
  リンテックは、印刷可能なラミネートフィルム「REVI」と岩崎通信機のラベルマイスター「EM−250A」をビデオで紹介、サンワコーケンは、透明ラベルに対応できる「PT-270GTCα」を実演展示しました。
  創風システムはシール印刷業務支援システムを、また丸昌化学工業は、粘着加工するだけでラベルを和紙風にできる和紙ラミネート「雲龍」と「霞」を出展し注目を集めました。
  ローランドディージーは、インキジェットプリンターを展示したが、立体物への印刷ができる「LEF−12」に注目が集まりまり、塚谷刃物製作所は、お馴染みの「ピナクルダイ」のエンボスタイプを出展。
  江東彫刻は参考出展ながら10〜50μmの細かい穴をあけられる穿孔技術を紹介し、同社の高い技術力を見せつけた。丸伸製作所でも精度の高いゼンマイ刃や、冬場に向かっての静電気対策グッズやLED蛍光灯を紹介しました。
  村田金箔は、オンデマンド箔押し機「DFP300AF」を、また光文堂東京支社も可変データへの箔押し可能な「デジハク」を出展し注目されました。
  さらにエプソン販売ではインクジェットデジタルラベル印刷機 「SurePress L-4033A」 デジタル後加工機「CENTRA」を出展、日本ウエストは、シールカスを固形燃料にする「RPF」についてパネル展示しました。


寄 稿:「生命の種」第4回
25%減で一日二食の食生活を
(有)TOOV  篠田ちゑ

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  明けましておめでとうございます。新しい年、今年から少し気を引き締めて25%減で、身も心も元気に生きてみませんか。
  人が生きていくためにいろいろな食物を摂り、長い間食生活は人知れず営まれました。日本は今もですが男尊女卑、家事に関するものは、低く評価され、食物に対しても見向きもされませんでした。もちろん、栄養士の地位も低いものでした。
  成人病が増加、長寿国日本、医療費の増加、いつのまにか成人病から生活習慣病と変え、この頃か、メタボリックシンドロームにより、お腹の気になる糖尿病予備軍の増加、それと並行してTV番組に健康に関しての番組、その後運動に関する番組も増え、連日の報道、タマネギで血液サラサラ、あり得ないことが一人歩きしてしまった。
  何か特別な食品があるような錯覚、次から次へと一品一品のみでの効用を紹介する。カロリーメイト一本でOKなんて本気で考えている人も少なくない。
  コンビニという存在、価値観の変化、何でもあり、すべてOK、TVからの情報そのものを信じ込んでいる。TVがすべて正しいと思い込んでいる人の多いこと。でも、あっさりTVを信じていいものでしょうか。
  自分の足元を見てください。必死に仕事をして少しでも良い方向に行くようにと考えて行動しているのではないですか。景気が良い、悪いで議論しても仕方ないですよ。結論の出ないことをいくら考えても良い方向に行くはずがありません。自分の望む方向へ必死になって動くしかないでしょう。一日一日を大切にしながら。
  そのためにも今年は25%減を実現してみませんか。一日三食を広めたのは誰でしょう。一説にはエジソンが自分の開発したトースターを売るために、二食だったのを変えたと聞きますが、一日のエネルギー摂取量を25%ダウンさせるのです。
  一日1800Kcal〜2000Kcalを25%減らして、一日1300Kcal〜1500Kcalにする生活。腹八分目ではなく、腹七文目です。これは長寿の食事ですよ。一日三食にあたります。先日「ためしてガッテン」で放送された話題です。
  一日三食必ず摂るようにと、十二時になればお昼を必ず食べる人。お腹が空くと死ぬという人。お腹が空くと頭が冴えるということを知っていますか。
  お腹が空いて食することしていますか。体と相談していますか。一度試してみませんか。空腹のときの自分の状態がどうなるのか。三日間くらいは平気ですよ。
  私が三日絶食をしたのは、八丈島で韓国人の月一回の絶食時に床に横たわっている状態を見てからです。どんな状況になるのか試してみたのです。三日間水分補給のみで韓国の街を歩き続け、お腹が空き、その状態が過ぎると快感に変わります。脳が食欲センサーを出さないので、食べたいと思わなくなるのです。そして三日後食事をすると戻ってしまうのです。
  人間の体を悪くする要因は、(1)おいしい物を多く食べる(2)体を動かさない これで体の多くに負担がかかり、赤信号が点ります。お金を使って食べた結果体の調子が悪くなるなんて、ちょっと考えてみませんか。
  今年は色眼鏡をかけてみるのもいいかもしれませんね。疑ってみて行動するのです。自分の目を、耳を信じてそんな年にしても良いのではないでしょうか 。

次回へ続く



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