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No.340
平成24年7月号
東京都ラベル印刷協同組合
〒111-0051  東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会
TEL(3866)4561 FAX (5821)6443


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恒例の組合研修旅行を開催
「スクリーン印刷の品質基準について」テーマに
全国スクリーン会長の吉田弘氏を講師に

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  恒例の組合研修旅行は、六月九日(土)、十日(日)の一泊二日で、山梨県の石和温泉にて、組合員、協賛会など二十四名が参加して開催しました。今回は全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会会長の吉田弘氏を講師に、「スクリーン印刷業界の品質基準について」をテーマに講演を聞きました。





  組合では昨年から発足させた「品質基準標準化検討特別委員会「清宮和夫委員長」が中心となって、過剰ともいえるユーザーの品質要求を何とかできないかと検討を重ねていますが、組合員に対するアンケート調査の実施や、昨年の組合研修旅行では、「グラビア印刷業界の品質基準について」と題して、講演会を開催しました。
  そして今年は特殊印刷三団体と言われているスクリーン印刷業界の現状について話を聞くことになりました。
  吉田会長は「私は工業部品関係のスクリーン印刷をやっている所が、一番品質基準についてはうるさいのだと思っていました。しかし、グラビア印刷業界の品質基準についてのお話を聞く限り、本当にそうなのかと驚かされます。スクリーン印刷業界は、市場が多岐にわたっているために、組合が統一した品質基準を作るという事は、まず不可能です」と前置きし、さらに「本来品質基準というのは、使用目的によって定められるもので、それを承知でわれわれは印刷をし、良品を納めている訳です。
  しかし、現状はそうした目的以上に、過剰な品質要求によってクレームが発生する、歩留まりが大変悪くなり、どの業界でも悩みの種になっている訳です」と業界の現状について語りました。
  そして、スクリーン印刷業界の代表的な分野についての、品質基準について詳しく説明しました。(講演の詳細は今回と次号の2回に分けて掲載します)
  講演会終了後、別室に於いて懇親会が開催され、弓納持理事長は「講演会では大変有意義な話を聞くことが出来ました。この品質基準の問題はうちの組合だけの問題ではなく、業界全体として取り組んでいかなくてはならない問題です。今年は10月29日に年次大会・東京大会が当組合が担当して開催しますが、組合員を始め、協賛会の方々にもご協力をよろしくお願いいたします」と挨拶しました。
  続いて協賛会副会長の恩田博氏の音頭で乾杯し、和やかな歓談繰り広げられ、いつもながらの大いに盛り上がった懇親会となり、最後に平山常務理事の三本締めで無事お開きとなりました。
  翌日はいつも通り観光組とゴルフ組とに分かれ、ゴルフ組は塩山カントリー倶楽部に於いて第98回ラベル会が開催され、11名が午前8時という早いスタートでしたが、元気に18ホールを回りました。
  前日の雨にもかかわらず、当日は梅雨の晴れ間となり、山岳コースの難しいコースにもめげず、好スコアが続出し、丸吾の植田社長が40、43、のネット68で回り見事優勝、1位には42、42のネット69で回った坂崎彫刻の松岡社長が入りました。
  一方、観光組も午前九時にホテルを出発、北原ミュージーアム、忍野八海を見学、山麓園で昼食を取り、ワイナリーでは試飲をするなど、天気にも恵まれ、ゆったりとした一日を過ごしました。
  午後4時にゴルフ組と合流し、途中渋滞にはまりながら、午後8時過ぎに無事上野に到着、解散しました。お疲れ様でした。

講演会要旨

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市場多岐にわたるため統一基準の作成は無理
  特殊印刷の三団体として情報交換をする機会がありますが、特にグラビア印刷業界のお話を聞く限り、過剰品質に大変驚かされます。「本当にそうなのか?」と聞くことがあるのですが、特殊印刷の中では、私は工業部品関係のスクリーン印刷をやっている所が、一番品質基準についてはうるさいのだと思っていました。
  印刷でありますから、文字欠けだとか、色の濃淡、位置ずれという不良は、これは指摘されて当たり前のことですが、本来品質基準というのは、使用目的によって定められるもので、それを承知でわれわれは印刷をし、良品を納めている訳です。
  しかし、現状はそうした目的以上に、過剰な品質要求によってクレームが発生する、歩留まりが大変悪くなり、どの業界でも悩みの種になっている訳です。
  ただ私たちの営業ツールというのは、一般ユーザーにいたるまで、直接の顧客がある訳ですね。品質基準に関しては、製造工程に十分理解のない所で過剰な皮質要求が出ているケースが多いのではないかと思っています。
  スクリーン業界では、市場が多岐にわたっている関係で、いわば異業種の集団とも言える業界で、組合が統一した基準を作るということは、まず不可能であります。
  スクリーン印刷の刷版は、大きくてこれを長年保管して置くということは、場所も取りますし、大変なんですが、これの期限を設けようということで、基準を作ろうかという話が、以前に出たことがありますが、これすらもなかなか同意が得られませんで、うやむやになってしまったという経緯があります。
  スクリーン印刷は、素材によっても印刷方式が違いますし、ひとつの会社がすべてのスクリーン印刷が可能かというと、そうは行かない訳です。それぞれ特徴を持って、それぞれの技術を持って印刷をしているということです。
  素材によってインキのタイプが異なります。それと印刷方法が異なります。印刷機が異なります。それと版の大きさが全然違います。こういったことで、それそれぞれ得意な状況の中で印刷をしているということです。
  こうした環境の中で、クレームに対する対応は、結論から申し上げますと、スクリーン印刷業界では個々の企業が顧客との取引の中で、取り決めを行うもので、業界が統一した基準を設けることは難しいということになってしまいます。
  それではここからは、スクリーン印刷のそれぞれの分野を紹介しながら、品質やクレーム対応の実態をお話したいと思います。
  初めはアミューズメント業界、つまりパチンコ、スロット、ゲーム機の業界です。この業界は大変コスト競争の激しい業界です。この業界は特殊な業界で、ちょっと仕事が多いから助けてくれと言っても、簡単に入り込めない業界です。
  品質要求が大変厳しい、そして短納期、これはどこも同じでしょうが、特にこの業界は、新機種が出るというと、すぐに対応しなくてはいけない。ある会社は二十四時間以内に対応できるように、社員が稼動体制ができるシフトをとっています。


顧客との事前の交渉、事後の交渉が不可欠
  スロットマシンなどは、当然絵柄が揃わなくてはいけない訳ですから、0.05という厳しい要求があります。きちんと初めに基準を決めておかないと、簡単に50%、70%不良になってしまうという業界です。
  この場合は当然材料も負担しなくてはなりませんから、印刷費の何倍も負担しなくてはなりません。シールやグラビアと違って、スクリーンの場合は、非常に材料コストの高いものを使っていますから。
  それだけに直接のお客さんとの事前の交渉、事後の交渉、これが非常に重要になってきます。最初から良品として認めさせる努力をいかにするかということです。
  この会社は経営の上層部とのコミュニケーション、それから部課長、担当者、各レベルに品質基準を認めさせています。作業工程のマニュアルを作ってそれで説明しているそうです。
  例えば版の取り付ける際の、締め付けの強度なども全部資料にして、お客さんに説明して納得してもらっているそうです。
  それでも出る不良品については、これは過剰品質になるので、それは認めさせてくれと、そうでないとこの業界で利益を上げて、こうした対応をしてまでやっていく訳にはいかないと言っておりました。
  現在この会社は不良率1%を目指しているそうですが、これは驚異的な不良率で、ほとんど100%良品として納める努力をしているそうです。


素材に合わせたインキの調合など苦労も多い
  次に成型品に印刷ですが、これもスクリーン印刷のひとつの特徴ですが、加工された商品に名入れをする、模様をつけるということですが、これは結構大量の印刷もありますし、これを専門にやっている業者も多い訳です。
  文房具だとかスポーツ用品などで、成型された一つ一つの商品に位置決めをして、一つ一つ印刷していくものです。以前はビンとか缶とか曲面に印刷するものもあったのですが、今はこういったものは、ほとんどメーカーが内製化していますので、それ以外の数の少ないものとか、機械化のできないお客さんの仕事が、われわれの仕事になっています。
  ボールペンなどの名入れも数の多いものは、今は中国に行くとか、人件費の安いところに行きますから、自動車、電気製品、化粧品など、品質管理の非常にうるさい所を市場としています。素材が様々でありますので、ひとつのインキがすべて使えると言うことはありません。素材に合わせたインキの調合が必要だということです。
  また素材によっては、どんなインキを使ってもだめというケースもあります。
  これはコロナ放電加工、電気を当てて、その表面を変化させて印刷をするということもやっています。
  成型したものに印刷する訳ですから、印刷屋に来るまでは、これはすべて良品である訳です。印刷で不良を出してしまうということは許されない訳で、限度を超えた不良品については、素材を含めた諸費用を要求されます。
  ですからこれもお客さんとの話し合いですが、何パーセント以上不良が出た時には、責任を持てということになります。ある会社では取引先の品質保証や品質管理担当の人間とコミュニケーションを深めて、どこまで品質を認めさせるか、納得させるかが必要になってくると言っていました。
  お客さんの担当者とただ単に仲良くなるということではなくて、製品について、品質基準について理解してもらうということです。


インキジェットの出現で業界に大きな変化が
  次は昇り旗やディスプレイですが、この分野はスクリーン印刷でずっとやってきましたが、ご存知の通りインキジェットの出現で大変影響を受けた分野のひとつでございます。この分野はネットビジネスが大変進んでいます。ネットビジネスは成功すれば大変いい商売なんですが、相手の顔が見えない、何を信頼するかというとコストということになり、当然コスト競争ということになります。
  われわれの商売はきちんとした図面が出てくる、あるいはイラストで打ち合わせをするということがあると思いますが、ネットビジネスではそういったことが少ない、材料指定もない、試用期間の指定もない、結構あいまいな中で受注をしてしまうケースが多いようです。
  コスト優先で商売をしていますから、通常三年を保障しなければいけないものを、半年位で変化してしまうインキを使ってしまうというケースが多い。お客さんの方は良く分かりませんから、安ければいいだろうと、そういうものを採用してしまい、後で問題を起こすという事があります。
  ですからこういう部分でもし業界で基準を設けなければいけないということがあるんだろうと思います。それが実態としてはうまくいかない。インキの劣化、素材の変化ということは、当然クレームの対象になることは承知しているんですが、業界同士のコスト競争があるようです。
  特に指定がない場合には、その会社が責任を持って守れる品質基準の中で、コスト設定をして、ネットを開くと見積もり基準が全部出ていて、発注ができるという形にはなっているようです。ただ相手が見えないだけに思わぬトラブルの発生があると言っておりました。
  またアクリル看板も私どもの大きな市場ですが、これは印刷をしてから看板に成型する訳ですが、屋外に取り付けられるので、インキの耐候性とか、素材の変化については当然問題になります。
  看板業者から成型業者に発注が出ます。成型業者から我々印刷業者に降りてくるという順序ですが、この場合の品質基準というのは、天候、温度、湿度によって看板の変化が問題になります。これは印刷して、成型してすぐに起きるのではない。

(次号につづく)  



寄 稿:「生命の種」最終回
”コツコツ何か始めませんか?”
(有)TOOV  篠田ちゑ

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  今の子供は外で遊ばない。同じ年のことしか遊ばない。ゲームの世界へと。なんと不器用な子供を生産してきたことか。大人の責任です。
  子供の頃はゴム飛び,まりつき、お手玉、ゴム取り、ギヤかけ、メンコ、木登り,かくれんぼ、鬼ごっこ、ダルマさんが転んだ、缶けり,ビー玉等、男の子、女の子、一年生から六年生以上、夕飯まで遊んでいた。
  教室では馬飛び、禁止されてもやったものです。授業中は手を真っ黒にしてのエンピツ削り、家でははだしで田んぼの中、田植え、カタカタでのどじょう取り、登校前のイナゴ取り、計り売りして、ブラスバンドの楽器に変身、運動会では景品の山でした。
  今みたいに参加賞ノート一冊なんて、あゝ、つまんない。これでは真剣にやらないでしょう。見ていてもつまらない。こんなラッキーな子供時代、今の自分を作ってきたと感謝しているのです。
  私が七十歳のからの健康運動士の仕事をしようと思ったのは、その恩返しかもと。その日に向けて、ささやかにやっていることは、
  @朝起きてトイレの後、三〇分間
  ・ラジオ体操(一〜二番)→肩こり、腰痛なし
  ・柳の木ユラユラ(左右に両手を上げて曲げるだけ)→くびれが出来ます。
  ・フラミンゴ(片足立ち、片足持って屈伸 二分間)→下半身強化
  ・ドスコイ(両足水平にして肩入れ、股さきをする)→柔軟性
  ・地球をける(ジャンプするだけ 五百回以上)→骨の強化
  
  A歯磨き
  左右の手で書く一分間ずつ
  閉眼片足でやる これがミソ 下半身の小さな筋肉でバランスを取るため長い間歩ける疲れない体を作る。
  ジョツギングは意識して腹をへこませて正しい姿勢を保ってやる。これは膝を壊さないために。
  
  Bミニ断食
  月一回八丈島へあしたば¥o荷、一泊二日、二〜三kgダウンする。次の日にはりバウンドする、本当に不思議です。
  
  C食事は一日一食、実験中
  体重三ヶ月で三kg減量。今までは二食でした。それでも体重は増加傾向でした。「空腹が人を健康にする」サンマーク出版・南雲吉則著書に出会い、即実験開始、その結果お腹すいている状態が、脳が活性化するのが分かります。
  D卵白パック
  お風呂に入って顔を洗い拭いてから卵白で(一個で五〜六買い使えます) 両手で軽く泡立てて、顔、両腕、首周りに塗り、乾くまで私は禅の呼吸法、ゆっくり吐く、ピンと張ってきたら洗い流して終わり。お肌ピカピカ、ツルツル,39年間パック人生、お試しください。
  E睡眠時間 5〜6時間
  朝4時45分スッキリ,遅く寝ても変わらずにおきています。
  
  F栄養管理士の勉強
  この一ヶ月遅れ気味です。 ”継続は力なり” 毎日コツコツ、これが意外と効きます。草取りでも三十分ずつコツコツ、いつの間にか終了。あれもこれも考えている時はコツコツやり始めてはいかがですか。
  
  健康は目的ではありません。仕事をするために整えておくものです。死ぬまで仕事です。社会とつながって行くということです。二人三脚、心強いではありませんか。自分の能と体、二人いるんですもの。最強でしょう。
  この十ヶ月、文字に表現すること、思いは十分伝わるか疑問でしたが、今後ももっともつと伝わる努力をしていきたいと思います。



なるほど・ざ・新製品 第119回「岩崎通信機」
白インクで商品ラベルを表現豊かに
「LabelMeister EM-250W」発売
国内初の白インク対応デジタルラベル印刷機

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  岩崎通信機(株)(東京都杉並区久我山1−7−41)は、このほど国内初となる白インク対応の産業用デジタルラベル印刷機LabelMeister EM-250W」を市場投入し、昨年一月より開始したデジタルラベル印刷機事業の商品ラインナップを強化しました。
  同機は、白インクが使用できる産業用デジタルラベル印刷機で、白インクを使用することによって、アルミ蒸着フィルムや透明フィルムなどのラベル基材を利用した時に多彩なデザイン表現や、視認性のよい印刷が可能となり、付加価値の高い商品ラベル作成に大きな効果を発揮します。
  ラベル印刷機のデジタル化は市場で強い関心を集めていますが、従来のデジタル印刷機は白インクが使用できないため表現性に制約があり、その解消が待望されていました。
  同機は、白インク専用ヘッドをCMYKの四色ヘッドと直列で配置することにより、シングルパス方式の特徴である高速性を損なうことなく、国内で初めてデジタルラベル印刷機による白インクの使用を実現しました。
  なお、今回開発した白インクユニットは、現在販売中の「LabelMeister EM-250A」に追加装着して利用することも可能です。
  機械仕様は次の通り。
  ■搬送方式=ロールtoロール
  ■印字方式=インクジェット シングルパス方式
  ■プリントヘッド=オンデマンドピエゾヘッド
  ■出力解像度=ライン方向:600dpi/送り方向:600、1200dpi
  ■有効印字幅=220mm
  ■最大画像サイズ=通常データ:220mm×2000mm、バリアブルデータ:220mm×323mm
  ■ロール仕様=幅:100〜250mm/サイズ:最大外径400m/最大重量25kg
  ■最大基材厚=0.6mm
  ■紙管内径=3inch
  ■印字速度=25m/分(600、1200dpi)、50m/分(600dpi)
  ■乾燥方式 紫外線硬化(UVランプ+LED)
  ■使用基材=粘着紙、非粘着紙、粘着フィルム、非粘着フィルム※プレコート不要
  ■本体寸法 H1410×W3540×D1200mm
  価格は2,840万円 ※搬入設置料除く ※本体のほか、専用アプリケーションソフト、出力データ作成ソフトを含む
  詳しくは下記まで。
  お客様窓口:岩崎通信機株式会社 製版事業部 製版推進部 TEL 03-5370-5476/FAX 03-5370-5494



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